電気通信事業者協会(TCA)は、2006年2月末時点の携帯電話・PHS契約数を発表した。
携帯電話加入者数は、NTTドコモが16万2,300人、KDDIが16万200人、ボーダフォンが12,200人の純増となった。このうちKDDIの契約数内訳は、auが27万5,100人の純増、ツーカーが11万4,900人の純減を記録している。
第3世代携帯電話では、ドコモが82万8,400人、auが30万9,300人、ボーダフォンが19万5,200人の純増となった。各社の3G累計数を合算すると、4,591万800人となり、日本の3Gは全契約数の50%を超えている。
インターネットサービスの利用者は、iモードが15万2,800人、EZwebが17万900人の純増を記録。EZwebの累計契約数は、今月で2,000万人を突破している。一方、ボーダフォンライブ!は1,600人の純減。
PHSサービスでは、ウィルコムが64,900人の純増と、前月より数値は減少したものの、好調に推移している。ドコモは3万2,100人、アステルは1,700人の純減となっている。
2月の携帯・PHS契約数、3Gユーザー率が50%超に
通常、1月よりも2月の方が落ち込むはずだが、先月に限ってはDoCoMoとauは先々月よりも伸びて、16万人を越す純増となった。それに対して、ウィルコムとボーダフォンは純増数は減少している。
先月はau(KDDI)も端末価格を値引いて販売していたが、わずかにDoCoMoに及ばず、DoCoMoが連続首位となった。
ついに全体で3Gが過半数を超えた。すでに純増数ではどんどん3Gが増えているだけに、3Gへの世代交代はますます加速しそうだ。
ボーダフォンは12200の純増にもかかわらず、ボーダフォンライブ!端末は1600の純減となっており、相変わらず不透明な状況だ。3Gは195200も増えているので、PDC(2G)が183000も減っているということになる。これは3Gへの乗換も含まれているが、そのどれくらいの割合が解約しているのかは不明だ。
ライブ端末も単純に考えれば12200増えて良さそうなものだが、逆に1600減っているということは、非ライブ端末が13800増えているという事を意味しており、ボーダフォンコネクトカード(写真)とプリペイド端末がそれに該当する。
LOVE定額の導入により、反転・上昇というシナリオは崩れ、依然として低迷している現状を踏まえて、英ボーダフォンはソフトバンクに売却しようとしているのだろう。
ウィルコムは1月にかなりトップ2に近づいたが、結局2月は引き離されてしまったという印象だ。やはり順調に継続的に純増数を増やすためには、定期的に新機種を投入しないと難しいのかもしれない。そういう意味ではWX310シリーズやW-ZERO3の新機種効果もそろそろ薄れてくる頃なので、春の新機種投入が望まれるところだ。バンダイのキッズケータイやその他の新機種に期待したい。
6万の純増を安定した純増数と考えず、純増10万を目指してもっと頑張って欲しいところだ。
今月は進入学シーズンという事もあり、一年で最も盛り上がる月だ。各社販促に必死になると思われるので、今月の動向がとても注目される。学割を筆頭に学生に強いauが2ヶ月連続でDoCoMoに首位を譲ったことに対して必死に反撃してくるものと思われる。