謎の日常

 「観光」に”感動”などといった余計な”感情”は必要ない・・・
 ただ”事を終わらす”とだけ考えれば良い・・・

エースを救え!!(ブハラ・ウズベキスタン)

2007-09-09 00:06:27 | 2ndミッション+1 東・中央アジア
2007.09.09


 事件は午前中に起こった・・・


写真は事件と何の関係もないお約束の「異端マドラサ(イスラム神学校)」




 この日我々は4人、ストーカー先のエースにビシュケクで知り合い、サマルカンドで再会し、そしてまたブハラで再会したリンク先のIBAとレイ。
 この4人でタクシーをシェアして次の目的地であるヒバに向かう予定だった・・・

 4人いてタクシーチャーターなら時間的な主導権は我々にあるので、まあ午前中の遅い時間に出発すれば良いと話し合い、私を含む3人は宿でのんびり、そしてエースはブハラを観光していた。





 そして1100時・・・




 エースが帰ってきたが様子がおかしい・・・




 しきりに足の裏側を気にしている・・・




 話してみると・・・旧市街を散策中に「犬に噛まれたかひっかかれた」かしたらしい・・・






 そいつは問題だ・・・





 襲われたのは後ろ側からなので・・・噛まれたかひっかかれたかの判断がつかない。傷口は内出血っぽいが・・・大丈夫とは言い切れない。何よりも「狂犬病」が心配だ。



 そしてそれ以上に・・・エースを失うという事はこの”プロフェッショナル”にとって「ストーカー先を失う」ことに他ならない。


 ストーカーさえしてれば・・・楽して旅が出来るのに・・・それだけは避けなければならないのだ!!





 我々は、事態の対処を考えなければならない。




 しかし、立ちはだかるのは・・・言葉の問題だ!!


 異国の地で・・・病院を探し狂犬病の注射を打つとなると・・・そう簡単に物事は進まないだろう・・・



 IBAの進言もあり、まず「英語の話せるホテルのインフォ」に行き、病院をそこで教えてもらって、そして狂犬病の注射を打てる所を探そうと言う事になった。





 早速、一番高級そうなホテルを辺り、病院を聞く、そしてタクシーで向かう。





 病院到着、何とか受付にたどり着く・・・受付嬢は・・・英語が話せそうな雰囲気はない






 ここからが正念場だ!!




 エースが犬に襲われた事を・・・




 正確に伝えなければならない・・・





 エースはロシア語を殆ど理解せず、IBA、レイもまあ数字程度なら分かるといった感じだ・・・












 ここは・・・




 「ロシア語に堪能」な私の出番だろう・・・




 「プロフェッショナル」として・・・腕の見せ所だ!












 窓口に体を乗り出し、女性の係員に話しかける・・・


 (以下の文は、私が如何に”ロシア語”に堪能であるかを見せ付けるためだけに敢えて日本語訳せず、忠実に私の話したロシア語の全てを再現しています)












 「パジャールスタ(ロシア語でお願い、英語のプリーズみたいな感じ)」 















 そしてエースを指差し、それに併せてジェスチャーも交えながら













 「フレンド」















 「ドッグ」




















 「バウバウッ!!」
















 「ガブッ」

















 そしてほんの少しの間を置き左腕の上腕部に右手で注射をする仕草をしながら













 「チュー・・・(注射のときの効果音)」














 『!!!(彼女の反応)』


 彼女の反応は抜群だった。椅子から跳ね上がり、先生を呼び我々4人は中に通される。







 「私の完璧なロシア語が完全な意志の疎通を生んだ」






 と言えよう・・・





 結局そこでは注射は出来なかったが、他の病院を紹介され、そこでエースは無事に狂犬病の注射を受ける事が出来たのだ・・・

 
治療中のエース




 そしてその日の午後、無事に我々は出発し、ヒバに到着することが出来たのだ・・・




 今回のこの1件で・・・


 「私のロシア語が完璧である」


 と言うことが・・・


 これで皆にも分かったことかと思う・・・





ブハラと言えば・・・やっぱりレーニン!!




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