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クラウドコンピューティング

2010-05-04 09:28:09 | 日記
クラウドコンピューティングの活用でコストを抑えつつIT強化が可能に

 

いかに、ITに関わるコストや運用負荷を削減するか――。これは、すべての企業にとって共通した課題だといえるだろう。この不況下にあっては、ITコストを1万円、 2万円でも削り、コアビジネスや営業活動に多くの人員を割きたいというのが、中堅・中小企業の経営者の本音ではないだろうか。こうした課題を解決する仕組みとして、急速に注目を集めるようになったのがクラウドコンピューティングである。大塚商会では、中堅・中小企業に向けた新しいサービス「たよれーるマネージドネットワークサービス」の提供を開始。コストパフォーマンスに加え、セキュアで利便性に優れたサービスを提供することで、中堅・中小企業を強力に支援している。

 景気の先行きが見通しにくい状況が続く中、中堅・中小企業はコスト削減の努力を続けている。ただ、コスト削減一辺倒では、競争力を維持することは難しい。コストを抑えつつ、生産性を高めるための工夫も求められている。それは、IT環境についても同様だ。とはいえ、コストを含めたIT環境の最適化は、専任のIT担当者が少ない(いない)企業にとっては容易ではない。


 こうした現状を解決する手段として注目されているのが、クラウドコンピューティング(以下、クラウド)だ。クラウドを簡単に言えば「ネットワークを通して、必要なときに、必要なだけIT資源を使う」という利用方法のこと。事業者側がサーバやストレージなどのハードウエアやOSやデータベース、業務システムといったソフトウエアをデータセンターに集約。それを各企業が使用する形だ。


 このクラウドの利用は、中堅・中小企業に大きなメリットをもたらす。
特に大きいのは、やはりコストや運用負荷の削減だろう。何しろ、ネットワークの向こう側に、あらゆるコンピューティングリソースが用意されているわけだから、システムを新たに買う必要も、“お守り”を自社でやる必要もない。


 従来ならば、「プロキシサーバ」によってセキュリティを強化したり、「ファイルサーバ」によって情報の共有といったように、その都度サーバを購入し、システムを構築する必要があった。その点、クラウドであれば、月々のサービス料金のみで同様のシステムを利用することができる。したがって、低コストのスモールスタートが可能で、サービスの拡大に合わせて柔軟にシステムを拡張することができるわけだ。


 ただ、クラウドサービスをビジネスに使う場合、セキュリティや信頼性に対して懸念を持つ企業も少なくない。「海外のデータセンターに自社のデータが置かれるのは不安」、「メンテナンスなどのために、突然システムが停止するかもしれない」といった声は、しばしば聞かれる。
こうした不安を払拭する中堅・中小企業のためのサービスが、大塚商会から提供される。それが「たよれーるマネージドネットワークサービス」である。



 まず最初に、同サービスで注目したいのは、完全クローズドなネットワークのもとにクラウド環境を構築できる点だ(※クローズド網の提供は、2010年5月からサービス開始予定)。ユーザー企業のLAN環境を大塚商会が東京都内に開設した「たよれーるマネジメントサービスセンター(TMSC)」と直接つなげることで、セキュアなネットワーク網を実現。その中で、大塚商会が徹底した運用管理を行う。大塚商会があたかも顧客企業の情報システム部門の一員として、ネットワーク環境やその上のITリソースを管理するという形である。


 例えば、業務に関係のないWebサイトへのアクセスを制限する「URLフィルタリング」を導入すると仮定してみよう。通常ならば、そのためのポリシーを策定し(一般社員は業務に関わるサイト以外はすべてNGだが、特定部署は情報収集のためにある程度許可するなど)、そのために専用サーバを立てる必要がある。面倒な上にコストがかかるので、こうした仕組みを用意している中堅・中小企業は少ないが、URLフィルタリングがあれば、社員の生産性は確実に向上するはずだ。


 同サービスでは、TMSCの専用サーバを多数のユーザー企業が利用する形態になるため、1社当たりのコストを抑え、低価格で専門技術者によるサポートを受けることができる。ポリシーの策定も大塚商会が支援し、その企業に合ったアクセス制限のあり方を提案してくれる。


また、同サービスでは、各サーバの設置場所が国内であることはもちろんだが、どのサーバで処理されているのかも可視化されている。そのため、海外のクラウドサービスのように情報がブラックボックス化されたり、突然止まっていつ復旧するかわからないといった心配もない。加えて、ユーザー企業に合わせてサービス内容を柔軟にカスタマイズできる点も、大きな特長の1つだ(図1)。



図1「たよれーるマネージドネットワークサービス」のイメージ
監視・運用サービスから、セキュリティ、各種アプリケーションの管理までを一元的に任せることができるため、安全性の確保と利便性・業務効率の向上まで、様々なメリットを享受することが可能だ。

サーバやクライアントPCをインターネット経由で管理する


 このようなメリットを理解しつつも、「すべての資産をすぐにクラウド環境に移行できない」という企業もあるだろう。他にも「部分的にクラウド環境を利用し、重要な資産だけは、やはり自社で運用したい」あるいは「サーバの運用だけをアウトソースしたい」というニーズもあるはずだ。こうしたケースについても大塚商会では、様々なサービスを提供している。


 その1つが「たよれーるマネージドネットワークサービス」の一部として提供されている「サーバ総合監視サービス」だ。これはサーバのCPUやメモリ、ディスクの稼働状況を日常的に監視し、負荷率やトラフィックなどの数値をユーザー企業にレポートするもの。これにより、将来のリスクを予見し、トラブル発生前に適切な対応を講じることができる。従来の一般的なサービスは障害が発生した時の対処療法的であるのに対し、このサービスはトラブルを未然に防いだり、発見する「人間ドック型サービス」といえば、わかりやすいだろう。


 この監視拠点となるのは、前にも触れたTMSC。TMSCにはハードウエアやアプリケーション、ネットワークなどの専門技術者が数百名規模で常駐しており、365日×24時間の体制で顧客のシステムをチェックしている。
例えば、システムが夜中にダウンした場合、TMSCからインターネット経由で顧客のサーバをチェックして復旧のためのアドバイスを行う(※事前の契約が前提となる)。従来の保守スタッフが駆け付けるサービスに比べて、リモートでの対応となるため、コストを抑えることができる。もし、トラブルをその場で解決できなかったとしても、夜中の間に障害の切り分けができるため、翌日の素早い復旧が可能になる。


 サーバの保守管理だけでなく、クライアントPCをインターネット経由で管理するサービスもある。PCの管理は煩雑な作業が伴うが、そのために専任の担当者を置くのはコスト増の要因となる。そんな中堅・中小企業のニーズに対応し、大塚商会は総合的なPCのマネジメントサービスを提供している。


 経営者にとって気になるのは、特にPCのセキュリティ対策だろう。ユーザー任せという企業も多いが、それではPCごとにセキュリティのレベルに違いが生じてしまう。また、最近は取引先企業からの要求も厳しくなっている。一定のセキュリティ基準を満たすことが取引の条件、という大企業も少なくない。中堅・中小企業にも、「特定部門のPCだけはUSBを使えないようにする」といったきめ細かなセキュリティ対策が求められる時代になった。


 大塚商会のサービスを活用すれば、企業ごとのセキュリティポリシーに基づき、禁止されているUSBの使用、フリーソフトのダウンロードなどの不適切な利用が検知され、システム管理者に通知される。直接的な投資効果が見えにくいセキュリティは、中堅・中小企業にとって大きな負担。クライアント環境を守る低価格のサービスは、こうした悩みに適合するソリューションと言えるだろう(図2)。


図2 禁止設定によるセキュリティ対策
USBメモリやCD-Rへの書込みや利用を禁止したり、ゲームやP2P関連ソフトの起動を禁止設定にすることが可能。プログラムの実行を禁止し、ログに記録するため、発見と抑制を同時に実現できる。

大塚商会によると「たよれーるマネージドネットワークサービス」は、今後も順次サービスメニューを拡大していく予定だ。例えば、TMSCに設置されたサーバやストレージの能力を貸し出すサービスなどが検討されているという。このように「たよれーるマネージドネットワークサービス」は、社員数10人の企業でも、1000人の企業と同等レベルのセキュリティとIT運用を実現することが可能だ。


今回紹介したようなサービスをうまく使いこなせば、コスト削減と競争力の強化を両立していくことができるだろう。 


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