なでしこジャパンの快進撃に、日本サッカー協会も財布のひもを緩めざるをえなくなったようだ。日本協会の小倉純二会長は、「選手たちと何がよいかよく相談したい」とボーナス増額を検討することを明言した。
日本のサッカー界は、Jリーグ発足以来、人気が高まってきた男子に比べ、女子は常に日陰の存在。待遇にも大きな開きがある。協会の規定では、W杯優勝ボーナスは男子の3500万円に対し、女子は150万円。準優勝は男子の2500万円に対し、100万円と女子は男子の10分の1にも満たない。女子は空路の移動の際もエコノミークラスという具合だ。
しかし、日本サッカー史に残る快挙で、協会側は、優勝賞金100万ドル(約7900万円)を代表全選手21人で分配することを基本に、優勝ボーナスを倍増の300万円程度に引き上げることを理事会で審議する方向だ。
日本のエース、沢(INAC神戸)でさえ、年俸は360万円程度といわれる。多くの選手が社業を兼ねたり、コンビニのレジ打ちなどアルバイトで生計を立てているなでしこジャパン。そろそろ、根本から待遇の見直しをしてもいいのでは。
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