団塊太郎の徒然草

つれづれなるままに日ぐらし

正義の味方、実態は?

2010-09-08 21:50:21 | 日記
6管本部長を更迭に追い込んだ「検察裏金」口封じ事件の主任検事
日刊ゲンダイ 09月07日10時00分



●責任を感じることなく…

 第6管区海上保安本部広島航空基地のヘリコプター「あきづる」の墜落事故で、海上保安庁は3日、6管の林敏博本部長(54)と中村清次長(56)を更迭する人事を決めた。司法修習生向けに実施した「デモ飛行」の事実を隠したことが理由らしいが、事故は「デモ飛行」とパトロールの合間で起きた。直接関係のない“サービス飛行”の結果がクビとは何とも哀れだ。

 そもそも広島航空基地が「デモ飛行」の実施を決めたのは、水島海上保安部が、岡山地検から司法修習生の巡視艇の体験航海の依頼を受けたからだ。地検が体験航海を依頼しなければ、6管本部長のクビが飛ぶ事態は起きていなかったことになる。それでも6管は、体験航海の事実を隠した。

「墜落事故はデモ飛行から45分後に起きた。このため、6管は因果関係ナシと考え、あえて公表しなかった。ただ、幹部が会見で『司法修習生に迷惑をかけない方がいいと思った』と釈明しているから、隠すというよりも、検察に配慮したのでしょう」(海保事情通)

 そんな6管の“親心”にも、岡山地検は「司法修習生と事故の関連の有無は承知していない」(岩崎吉明次席検事)と知らぬふり。更迭人事の責任も感じていないらしい。

 そこで、あらためて岡山地検に聞いてみると、「検察庁としては特にコメントはありません」と素っ気ない返事。実は岡山地検のトップは大仲土和検事正。検察の裏金問題を告発しようとして逮捕された元大阪高検公安部長・三井環氏の“口封じ事件”の主任検事だ。

 6管幹部の“悲劇”は、組織防衛のために「正義の告発」を闇に葬り去った男がトップを務める地検に“サービス”した時点で始まっていたのだ。


官僚支配の最高裁判所の疑惑

2010-09-08 21:31:20 | 日記
佐藤優の眼光紙背:第79回
 9月8日午後、7日付で最高裁判所第一小法廷が鈴木宗男衆議院外務委員長(新党大地代表)の上告を棄却した。鈴木氏の弁護人は異議を申し立る意向を表明しているが、過去の例でこの種の異議が認められたことはない。近く懲役2年の実刑が確定し、鈴木氏は刑務所に収監される。

 最高裁判所は最高政治裁判所でもある。それは、2002年に鈴木宗男追放キャンペーンの中心に立った竹内行夫外務事務次官(当時)が現在、最高裁判所裁判官をつとめている事実からも明白だ。所属する小法廷が異なるなどということは、本質的問題でない。司法試験にも合格していないので、法曹資格ももたず、かつ極めて政治的動きをする人物を行政機関である外務省から受けいれている最高裁判所という組織自体が、「司法権の独立」という名目からかけ離れた組織だということを筆者は指摘しているのだ。

 このタイミングで最高裁判所の司法官僚が鈴木氏の上告棄却を決定したことは、きわめて合理的だ。それには2つの理由がある。

 第1の理由は、9月10日に大阪地方裁判所で行われる村木厚子元厚生労働省局長の裁刑事判で、無罪判決が予想されているからだ。そうなれば特捜検察は正義の味方であるという神話が裁判所によって覆される。当然、世論の特捜検察の取り調べに対する疑念と批判がかつてなく強まる。そうなると、「国策捜査」によって事件が作られたという鈴木氏の主張を完全に無視することができなくなる。

 第2の理由は9月14日の民主党代表選挙で小沢一郎前幹事長が当選する可能性があるからだ。最高裁判所の司法官僚にとっては、これも頭痛の種だ。小沢氏は鈴木氏の政治的能力を高く評価している。そもそも鈴木氏を衆議院外務委員長に抜擢したのは小沢氏だ。小沢政権になれば鈴木氏が政府の要職に就くなど、政治的影響力が高まるのは必至だ。そうすれば排除が困難になる。

 この結果にいちばん喜んでいるのは外務官僚だ。鈴木氏が収監されることにより外交機密費(報償費)の不正使用や、外交秘密文書の破棄に対する責任を追及する政治家がいなくなると外務官僚はほっとしている。しかし安心するのはまだ早い。鈴木氏は小沢氏に外務官僚に関するヤバイ情報をすべて引き継いでいるはずだからだ。

 いずれにせよ、今回、最高裁判所が鈴木氏の上告を棄却したことは、普通の国民の目には見えにくいが、「誰が日本国家を支配するか」を巡って、資格試験に合格したエリート官僚と国民によって選ばれた国会議員の間で展開されている熾烈な権力闘争を反映したものだ。(2010年9月8日脱稿)

黒い小沢

2010-09-08 18:57:11 | 日記
完全否認の押尾学被告 事件発生直後に小沢一郎の"元側近"に電話していた
自民党やら民主党やら、根回しには
抜かりがなかったようです。
 銀座ホステスの田中香織さんが亡くなった事件で保護責任者遺棄致死容疑に問われ、起訴されている元俳優の押尾学被告。裁判員裁判の対象となっているこの裁判は、今春にも開かれることになっており、3月5日からは公判前整理手続きも始まる。

<日刊サイゾー総力特集!「押尾学事件」>

 そうした中、押尾被告の弁護団は会見を開き、「彼は完全否認をしている」「冤罪事件だ」「女性が死ぬまでには数分間しかなく、心臓マッサージをするなど適切な処置を施した」「そもそも、女性自身がクスリを自分で持って来て、自らの意思で飲んだのであって、保護する立場にはなかった」など、法廷内で徹底抗戦することを宣言した。

 全国紙社会部記者が明かす。


「実は、一切報じられていませんが、押尾は女性の容体が急変した際、数人の友人や知人達に電話をしているんです。その際に、小沢一郎民主党幹事長の"元側近"とも呼べる年輩の男性にも連絡を入れていたんですよ」

 その男性は小沢幹事長と近い関係にあり、過去には国会議員も務めたことがある人物だという。

「当初から、押尾の再逮捕には検察当局がかなりのやる気を見せていたと聞いていますが、もしかしたら小沢幹事長の"元側近"に押尾が相談の連絡を入れていたことも関係しているのかもしれませんよ」(前同)

 現在、小沢幹事長は自らの資金管理団体の土地購入をめぐる事件で検察と激しいバトルを繰り広げていることは周知のとおり。

「小沢幹事長の"元側近"が押尾と面識があり、事件当日に連絡を取り合っていたとなれば、背後に何かあるのではないか、と当局が俄然やる気を出したとしても、何ら不思議はないですよ」(別の全国紙政治部記者)

 小沢氏以外にも、複数の政治家関係者の名前が取り沙汰されている今回の押尾事件。裁判ですべての真相が明らかになるのか、注目が集まるところだ。