ま、いいか

日々の徒然を思いつくままに。

「もののみごと」「切り裂きジャックの告白」「お鳥見女房」「蛍の行方」「仇討ちの客」

2013-07-26 09:41:05 | 
「もののみごと」 田中敦子・渞(みなもと)忠之 講談社 2012.10.22

 時々パラッとめくり、ホーッとして、
 持っているだけで心が豊かになる一冊。

 副題は
 江戸の粋を継ぐ職人たちの、確かな手わざと名デザイン。

 まさにその通り。
 今に引き継がれる、手のわざ。
 惚れ惚れする。

 江戸小紋の職人は言う。
 「伝統とは改良の連続ですよ」
 「守るべきは守り、けれど変える努力も大切です」

 身近に仕えるものとして
 『十三や』さんの黄楊の櫛がほしいと思った。
 台東区植野2-12-21 電話03-3831-3238
 店頭での作業を見ながら、注文したいものだ。


「切り裂きジャックの告白」 中山七里 角川書店  h.25.4.30

 臓器がすっぽり取り除かれた遺体が発見された。
 同じ状態の殺人事件が続いた。
 
 犯人からの声明文も届く。

 犯人も目的はなにか。
 被害者に共通するものがあるか・・・

 臓器移植に関わる人たち…提供する側、提供される側、
 そしてコーディネイトする人々、執刀する医師たち・・・
 それぞれの思惑や感情を浮き彫りにする。

 個人的な読後感は
 まあ、こんなものかという程度(^^;
 

「お鳥見女房」  諸田玲子 新潮社 2001.6.30

 このシリーズの7作目を、何となくリクエストしてしまった。
 予約多数なので、この際、1作目から読んでみることにした。

 「御鳥見」とは鷹の餌になる鳥の生息状況を調べる役職で、御鷹場の巡検と、
 鷹狩のための下準備が主たる任務だ。
 そんな仕事であるがゆえに、裏の任務もあった。
 地勢をみるという名目で各地に派遣され、その地の状況を探るのだ。

 ということで、ちょっと武ばった話かと思ったのだが、
 人情話だ。

 困った人を捨てておけない、珠世の一家。
 初っ端から、仇討ちする側、される側が同居することになって
 仕舞いには、その二人が夫婦約束をする。
 賑やかな子どもたちもいる。
 1作ではおさまりきれなく、どんどん進展していきそうな感じ。


「蛍の行方」  諸田玲子 新潮社 2003.1.20

 珠世の夫が裏の任務に出たまま、何の連絡もない。
 それぞれの思いとは別に、色々な出来事が起こる。
 やはり、野放図ともいえる子どもたちの存在が絶妙だ。 


「仇討ちの客」 澤田ふじ子  中央公論新社 2011.8.25

 高瀬川女船歌。
 再読だが、細部は忘れているので楽しく読んだ。

 托鉢僧が唱える『般若心経』や『四弘誓願(しぐぜいがん)』
 たった二十八文字を唱えるという『四弘誓願』を書いておこう。

  衆生無辺誓願渡、煩悩無尽誓願断、法門無量誓願学、仏道無上誓願成
  シュウジョウムヘンセイガンド、ボンノウムジンセイガンダン、ホウモンムリョウセイガンガク、ブツドウムジョウセイガンジョウ

  ――多くの人が幸せになれるよう勤めます。尽きることのない煩悩を滅します。
   計りがたく深い仏の教えを学びます。この世の最上のものである仏道をなします。
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