ま、いいか

日々の徒然を思いつくままに。

「啼かない鳥は空に溺れる」

2016-06-25 23:12:46 | 

 

「啼かない鳥は空に溺れ溺れる」  唯川恵

   幻冬舎     2015.8.5

 

後味が気色悪い。

粘っこくてベターッとして。

まあ、読む前から、そうだろうとは思っていたが……。

 

母と娘。

呪縛も依存も大いにありそうだから、

尚のこと現実味を帯びる。

 

愛人の援助を受けセレブ気取りで暮らす32歳の千遥は、幼い頃から母の精神的虐待に痛めつけられてきた。

中学生のとき父を亡くした27歳の亜沙子は、母と二人助け合って暮らしてきた。

千遥は公認会計士試験に受かった年下の恋人と、亜沙子は母の薦めるおとなしい男と、結婚を決める。

 

けれど……

 

母に愛して欲しかった娘。

母の愛が重たかった娘。

 

程度の差はあれ、

如何にもその辺に転がってそうな心理だから

ザワザワ気色悪い。

 

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