ま、いいか

日々の徒然を思いつくままに。

「52ヘルツのクジラたち」

2021-10-07 23:49:37 | 

 

「52ヘルツのクジラたち」 町田そのこ 中央公論新社 2020.4.25

 

2021年の本屋大賞受賞。

町田さんは1980年生まれ。福岡県在住。

 

52ヘルツのクジラとはーー

他の鯨が聞き取れない高い周波数で鳴く、

世界で一頭だけのクジラ。

たくさんの仲間がいるはずなのに何も届かない、何も届けられない。

そのため、世界で一番孤独だと言われている。

 

 

自分の人生を家族に搾取されてきた女性・貴瑚と、

母に虐待され「ムシ」と呼ばれていた少年。

孤独ゆえに愛を欲し、裏切られてきた彼らが出会ったーー

 

ちょっとだけと手にとったのだが、

引きずられて一気読み!

 

こんな身勝手な親たちは、お話の中だけと思いたいが、

昨今のニュースを思い起こせば、現実味をおびる。

まあ、娘の身売りのように、昔からあることなのだろうが。

 

「ひとというのは最初こそ貰う側やけど、いずれは与える側にならないかん。いつまでも、貰ってばかりじゃいかんのよ。親になれば、尚のこと」

 

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