「沈黙の殺人者」 ダンディ・デイリー・マコール 評論社 2013.3.20
THE SILENCE OF MURDER 武富博子:訳
2012年、エドガー・アラン・ポー賞ヤングアダルト小説部門で受賞。
読み応えのある作品だった。
野球チームの監督を殺害した容疑で兄ジェレミーが裁判にかけられる。
妹のホープだけは無実を信じているのだが、
10年前に話すことをやめた兄は、ひとことも話そうとはしない。
母も弁護士も〈心神喪失〉で通そうとするが、ホープは納得しない。
自分なりに調べ始めていく。
それぞれ恵まれているとはいえない家庭の事情を抱えているホープ、TJ、チェイスが
事件を通してかかわりあうことで、変化したり成長する。
最後は思いがけない展開だが、でも、成る程!!
家族、親子の関係、思春期の恋愛関係がしっかりと描かれている。
「出雲王のみささぎ」 桑原水菜 角川書店 2012.12.30
宝物発掘師・西原無量の第2弾。
前作「ほうらいの海翡翠」でも思ったが、発掘や古代史に関する知識がすごい!!
今度の舞台は出雲。
出雲風土記の元となった出雲古記というものがあったという設定。
そんな本があったら、面白いだろうな。
青銅器がたくさん出た荒神谷遺跡の近くを発掘し、青銅の骸骨が出たとか
鋳型が沢山出たとか、いかにもありそうで、つい事実かと思ってしまう(^^;
地名と神話の関係などは、説得力がある。
実際にそんな文献があるのだろう。
遺跡に捏造を加えた祖父、文献のみを拠り所としているらしい父、
それぞれを否定して、なお発掘に関わっている無量の、心の変化が興味深い。
始めはオチャラケた性格としか思えなかった長倉萌絵が発掘コーディネーターを目指し、
無量の幼馴染で文化庁にいた相良忍が、文化庁をやめて萌絵の同僚となる。
第1作目が大和、2作目が出雲ときて、3作目があるとしたら、
今度はどこだろう。
「元禄の雪」 斉藤洋 偕成社 2012.11
過去半年以内に読んでいるのに、右から左と忘れてて(笑)
再度、読んでみた。
源平、蒙古ときて、洛中の火 に楠正成がいたのだったか。
戦国で信長や秀吉に会い、天草の乱があって、今度は赤穂浪士だ。
THE SILENCE OF MURDER 武富博子:訳
2012年、エドガー・アラン・ポー賞ヤングアダルト小説部門で受賞。
読み応えのある作品だった。
野球チームの監督を殺害した容疑で兄ジェレミーが裁判にかけられる。
妹のホープだけは無実を信じているのだが、
10年前に話すことをやめた兄は、ひとことも話そうとはしない。
母も弁護士も〈心神喪失〉で通そうとするが、ホープは納得しない。
自分なりに調べ始めていく。
それぞれ恵まれているとはいえない家庭の事情を抱えているホープ、TJ、チェイスが
事件を通してかかわりあうことで、変化したり成長する。
最後は思いがけない展開だが、でも、成る程!!
家族、親子の関係、思春期の恋愛関係がしっかりと描かれている。
「出雲王のみささぎ」 桑原水菜 角川書店 2012.12.30
宝物発掘師・西原無量の第2弾。
前作「ほうらいの海翡翠」でも思ったが、発掘や古代史に関する知識がすごい!!
今度の舞台は出雲。
出雲風土記の元となった出雲古記というものがあったという設定。
そんな本があったら、面白いだろうな。
青銅器がたくさん出た荒神谷遺跡の近くを発掘し、青銅の骸骨が出たとか
鋳型が沢山出たとか、いかにもありそうで、つい事実かと思ってしまう(^^;
地名と神話の関係などは、説得力がある。
実際にそんな文献があるのだろう。
遺跡に捏造を加えた祖父、文献のみを拠り所としているらしい父、
それぞれを否定して、なお発掘に関わっている無量の、心の変化が興味深い。
始めはオチャラケた性格としか思えなかった長倉萌絵が発掘コーディネーターを目指し、
無量の幼馴染で文化庁にいた相良忍が、文化庁をやめて萌絵の同僚となる。
第1作目が大和、2作目が出雲ときて、3作目があるとしたら、
今度はどこだろう。
「元禄の雪」 斉藤洋 偕成社 2012.11
過去半年以内に読んでいるのに、右から左と忘れてて(笑)
再度、読んでみた。
源平、蒙古ときて、洛中の火 に楠正成がいたのだったか。
戦国で信長や秀吉に会い、天草の乱があって、今度は赤穂浪士だ。