「九十歳。何がめでたい」 佐藤愛子 小学館
2016.8.6
佐藤愛子さん、大正12年生まれ。93歳!
女性セブンに連載していたもの。
スパッと小気味いい。
ごく一部だけ、引用しておこう。
犬の吠え声、子供たちが騒ぐ声を迷惑とする、
今の世の中についてーー
騒音は生活が平和で豊かで活気が満ちていてこそ生まれる音である。
町の音はいろいろ入り混ざっている方がいい。うるさいくらいの方がいい。それは我々の生活に活気がある証拠だからだ。それに文句をいう人が増えてきているというのは、この国が衰弱に向う前兆のような気がする。
と。
自己主張の声だけが大きくなり、
偶発的としか思えないことにまで責任を問う……
同感すること、しきり。