ま、いいか

日々の徒然を思いつくままに。

絵本「旅猫リポート」 & 「旅猫リポート」

2017-03-22 23:10:53 | 

 

       

 

絵本「旅猫リポート」  有川浩    絵 : 村上勉

  文藝春秋     2014.3.1

 

「猫と心優しい青年との哀歓こもる旅の絵本。作家・有川浩さんが猫語のリポートを巧みに訳し、画家・村上勉氏が見事な絵をつけた」

と、帯に

佐藤さとるさんの言葉があった。

 

サトルと猫のナナの旅だ。

かなり切ない内容が、

猫が語る淡々とした言葉と不思議とマッチして、

独特の世界を創り出している。

 

この絵本は3年前だ。

有川さんはコロボックルも受け継いだ。

 

改めて、佐藤さとるさんを忍ぶ……。

 

 

そしてーー

 

    

 

「旅猫リポート」   有川浩    文藝春秋    2012.11.15

 

あっ、絵本じゃないのもあったんだ。

 

一匹と一人の旅を、ナナが語る。

いい話だ。

悲しいけど幸せ……

あったかい、、、


  「置いていくなよ……そばにいてくれよ」

  ああーーやっと。

  やっと本音を言ったね。

  サトルがそう思ってることなんかずっと知ってた。

  僕を手放さなくちゃって一生懸命新しい飼い主を探しながら、見合いがつぶれるたびにほっとして僕を連れて帰ってることを知ってた。

  僕は絶対にサトルを置いていったりしない。

  大丈夫だよ、大丈夫だよ、大丈夫だよーー

 

 サトルが僕を飼えなくなっても、僕は何も失わないんだ。

  ナナって名前と、サトルと暮らした五年を得ただけなんだ。

  それは、サトルに出会わなかったら絶対に手に入らなかったんだ。たとえサトルが僕より早く死んでしまうとしても、それでもサトルに出会わないより出会ったほうが僕は幸せだったんた。

  だって僕は、サトルと暮らした五年をずっとずっと覚えておける。

  こんな幸せなことって他にあるかい?

 

 

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