「踊る星座」 青山七恵 中央公論新社 2017.10.10
ダンス用品のセールスレディが疲労とアクシデントにまみれて疾駆する。
厄介な顧客、すがってくる家族、
電車には妙な乗客、奇っ怪なタクシー運転手……
目的地どころか自分自身さえ見失いそう。
青山さん、07年「ひとり日和」で芥川賞、09年「かけら」で川端康成文学賞受賞とのこと。
どちらの賞もなかなかスンナリ読めない。
道理で、私には取っつきにくいわけだ (^^;
文学的な意味合いとは無関係だけど……
はじめの方、13ページに『じごく』という食べ物がでてきて妙な親近感。
同じ名称ながら全く異なるうどんを食べた記憶があるのだ。
ここに出てくるじごくは、茹でたてのあつあつの細うどんに、七味唐辛子を真っ赤になるほどふりかけ、熱いまめんつゆを垂らしただけのもの。
私が知っているのは、茹でたての細いうどんを汁ごと砂糖と混ぜ合わせて食べるもの。
ググってみたら、どちらも、
ぐらぐら茹でられるうどんの様が釜ゆで地獄のようだということから、「地獄うどん」と名付けられたらしい。
「千両花嫁 とびきり屋見立帖」 山本兼一 文藝春秋 2008.5.30
再読。
山本さんが亡くなられたのはいつだったか。
美術品などの深い知識に感嘆した覚えがある。
時間があれば、続きも読んでみよう。