「国を救った数学少女」 ヨナス・ヨナソン
西村書店 2015.7.10
「窓から逃げた百歳老人」の著者の2作目。
前作同様、史実にフィクションを織りまぜた
ドタドタ騒動劇で、随所にブラックユーモアが光る爆笑エンターテインメント♪
主人公は、アパルトヘイトの象徴と言われた
南アフリカ・ソウェト地区出身の少女、ノンベコ。
母親がシンナー中毒で学校にも通えず、5歳の時から糞尿運びの仕事をするという劣悪な環境で育つ。
そんなノンベコが、のちになぜだか地球の反対側スウェーデンに渡り、王様と首相、そして世界の危機を救うことになる。
そこに至るまでは、この世に存在してはいけない核爆弾1個をめぐって、変人奇人が行き交う珍事件のオンパレード。
瓜二つなのに似てない双子、自称凄腕のイスラエル諜報員、不法滞在の中国人三姉妹など、
よくぞまあ、こんなキャラを揃えたもんだ(笑)
スピーディで愉快♪
ハチャメチャだけど、
恐ろしい兵器や人種差別など、
よ~く考えると深刻なテーマあり。
だから、実に面白い。