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英国系パブ&ビール飲み歩き日記+α

ビールから探る古代エジプト人のくらし … 中近東文化センター (三鷹)

2009-08-03 | 日本のクラフトビール・地ビール
三鷹“中近東文化センター”で、“古代エジプト風のビールを試飲しながらの連続講演会”というイベントが開催されました。

大学准教授による、“ビールから探る古代エジプト人のくらし”と、黄桜酒造研究員による“古代エジプトビール”から現代ビール“WHITE NILE”へ!の2本立て。
古代エジプト、ピラミッドの時代から、ビールは生活に欠かせないものだったそうですが、今のビールとはかなり異なる、スープのようなものだったと考えられているそうです。

後半は“黄桜酒造”の“WHITE NILE”を飲みながらお話を伺いました。

ホワイトナイルには、古代エジプトでビール造りに用いられたと考えられる古い品種“エンマー小麦”が使われています。
でも製法は古代エジプトとは異なり、現代のビールとして美味しく飲める事を目的にしたそうです。
エンマー小麦20%、大麦麦芽80%の配合は、官能試験や多飲量性試験(たくさん美味しく飲めるかの試験)によって決定されたそうです。

やや濁った黄色いビールは、やや甘く柔らかい口当たり。
後味にやや苦味が利いています。
ホップはドイツのハラタウと、チェコのザーツ。

エジプトらしい味、なのかは分かりませんが、普通に美味しいヴァイツェンでした。
エジプト学には早稲田大学、エンマー小麦の栽培には京都大学が協力しており、ビールが1本売れると、両大学が10円づつ儲かるそうです。
東急東横店のビール売り場でも見かけたので、見つけたら話のタネにでも。




楔形文字が刻まれた古代の粘土板など、貴重な展示資料もいっぱいでした。
周辺にはICUやルーテル大学など、キリスト教系の大学が並んでいる中、ここだけ中近東なのも面白い。



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