どすこい山根康民日記

道路交通に関する事を中心に紹介しています。

県道243号線(日置川すさみ線)を走る

2024-05-04 18:54:07 | 日記
4/30、夕方前から久しぶりに県道243号線(日置川すさみ線)を走りました。
和歌山県道243号日置川すさみ線Wikipedia
⇧県道243号線について詳しくは、Wikipediaをご覧下さい

この日は、ゴールデンウイーク前半が終わった平日ですが、
普段あまり見かけない遠方のナンバープレートを見かけるなど、
いつもの平日とは事情が違いました。
まぁゴールデンウイーク最大10連休💦という方もおられるので、
うらやましい限りです(^^ゞ

さて県道243号線(日置川すさみ線)ですが、
1997年(平成9年)3月に国道42号 日置川道路が開通した事で、
旧国道となった区間が県道243号線になりました。

元国道42号という事もあり、全線にわたって2車線の道路なので、
私がたまに走るような険道(けんどう)感はありませんが、
交通量が殆どなくちょっと寂しい限りです((+_+))


早速、国道42号から分かれて最初の橋(日置小橋)を渡ります。

名称は日置小橋ですが、そんな小さな橋ではないのですが…💦
ただ日置川右岸から中州に向かって架かる橋が日置大橋なので、
中州から日置川左岸に向かって架かる橋が日置小橋になったのかなぁ?
小さい橋では無いのに、小橋となったんでしょうね(多分…)

日置川河口部に掛かる立派な橋です。

昭和30年(1955)和歌山縣建造 内示(昭和14年)一等橋
製作 株式会社横河橋梁製作所
この銘板からも戦前の一等橋なので、
日置小橋という名前が少し残念に思います。

これこれ!国道42号という旧一級国道当時でも
「安全速度10キロ」というのはなかなか珍しいかと思います。
いかに、ここが急カーブなのかわかるかと思います。
大型バス等は、対向車線にはみ出さないと曲がれていませんでした。

橋上から
正面の山に向かって真っすぐ橋が延びています。

同じく縦に撮影

橋を渡ると先程の安全速度の理由が分かります

う~ん、ほぼ直角の急カーブ。
かつて交通難所の一つでしたが、
このような線形不良もあり、日置川道路建設へと計画が動き出しました。

山肌に沿うように道があります。

左側は、ほぼ垂直な崖(斜面)になります

急カーブ地点から日置小橋を撮影

https://maps.gsi.go.jp/#18/33.565127/135.454742/&base=ort&ls=ort&disp=1&vs=c1g1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
国土地理院地図 日置小橋 航空写真
日置川に架かる左側の橋が県道243号線
右側が日置川道路の国道42号
航空写真で見て頂くと、ほぼ直角の
急カーブ💦である事がご理解頂けるかと思います。

急カーブを過ぎて日置小橋を写す

左にほぼ直角の急カーブとなっています

日置川左岸から日置小橋を写す

急カーブ注意と大きなオーバーハング標識があります

この道がかつて国道42号だった名残になります。
最近あまり見かけなくなりましたが建設省とあります。

日置小橋から上り坂を走ります。

途中、日置地区の町並みが眼下に広がります。

相変わらず、どんよりとした空模様です。

先程の町並みを眺めた近くに出城跡と案内があります

出城跡へは細い山道ですが、この時は歩きませんでした。

大向出城跡と案内看板があります

左半分拡大

大向出城跡

大向出城跡は、日置川河口部や海上を見張るための城で、
日置川左岸の河口の岬の標高約80mに位置する
水軍領主安宅氏ならではの城跡である。
2本の堀切が残っているが、
曲輪だと考えられる小ピーク部分は造成が甘く、
きちんとした平坦面にはなっていない。

平成19年度に測量調査を実施したが、
やはり明確な平坦面は確認できていない。
ただし、和歌山県内の同様の見張り場と考えられる遺跡では、
堀切・竪堀などの防御施設をもっている例は見当たらない。

発掘調査がされていない時点での判断は難しいが、
小ピーク部分を含めた城跡の範囲は、
東西約50m、南北約40m程度の小規模なものとなっている。
堀切1は全長約44m、堀切2は約46mを測る。
土塁には石積みがなされており、勝山城跡と共通する技法である。

海上を見張る「見張り所」だけであれば堀切は必要ないと思われ、
軍事的緊張があったことを物語る城跡である。
測量調査に伴う草刈によって、
堀切の掘られている東側に石積みが確認できたが、
近世に遠見番所が築かれた跡ではないかと思われる。

現時点では表採資料も知られていないため、
時期的な比定はきわめて困難ではあるが、
安宅荘の城館群と共通する室町~戦国時代に
城跡として機能していたと想定することができよう。


右半分拡大
道路近くに、このような歴史があるとは知りませんでした。
この出城跡への入口を過ぎると今度は、下り坂に変わります。

白浜町 名立
2車線の道路ですが、まだ途中で1台もすれ違っていません。

この標識の近くで猫が道路上で寝そべっていました。
殆ど車も通らないのでネコも安心している?

先程の名立から少し走ると国道42号 日置川道路の高架橋が見えます。
途中、車のすれ違いはありませんでしたが、駐車車両は見かけました。
多分、磯釣りをされているのでは?と思います。

白浜町 伊古木(いこぎ)地区の集落が見えます

伊古木地区を過ぎると すさみ町の標識が見えてきました。

振り返ると白浜町
ここが白浜町とすさみ町との町境になります。

白浜町を拡大

晴れていたら橋の上から見下ろす海がキレイなんでしょうね。

紀伊水道(枯木灘)を眺める

曇り空なのが残念…紀伊水道の沖合を写す

橋の上から下を覗き込むと、かなりの高さがあり足がすくみました((+_+))

橋の上から白浜町方面を写す

山側は木々が生い茂っています

橋の上からの眺望をグルっと一周してみました

すさみ町に入って少し走ると再び、国道42号(日置川道路)に合流

今回は、県道243号線(日置川すさみ線)を走って見ました。
日置小橋と急カーブ、大向出城跡が中心の紹介になりましたが、
この道を走るのは、本当に久しぶりでした。
地元に住んでいても、長く走っていない道もあります。
そんな道を相棒(原付バイク)と走りながら、
気になった事を見つけたらスグに止まれるのが原付のメリットです(^^♪

ちなみにこの時、旧日置川町内とすさみ町内にある見通しの悪い交差点に、
カーブミラーを設置して頂けるよう道路管理者さま宛に、
改善要望を作成するための現場写真の撮影を行いました。
予算も掛かる事なので直ぐには難しいと思いますが、
機会を見て提出したいと思います。