食・飲・読の日記

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わすれ落雁 読売屋お吉甘味帖@五十嵐佳子

2021-07-06 15:15:07 | 本(あ)
  わすれ落雁 読売屋お吉甘味帖@五十嵐佳子 

あらすじ(「BOOK」データベースより)
読売書きのお吉は、大関高砂への聞き取りの帰り道、小舟の中で血を流し倒れている子どもを見つける。頭に怪我を負った男児は記憶を喪っていた。お吉は知り合いの同心から頼まれ、一緒に暮らすことに。男児が口にし涙を流した落雁を手がかりに親を捜すが、見つけたのは巷を賑わす贋金だったー。無類の菓子好きお吉がとんでもない事件に巻き込まれる人情帖の第二弾。




第一弾 読売屋お吉 甘味とぉんと帖の読書感想文はこちら

第一弾はお吉が読売書きをやっていけるかどうかの成長物語だったけれど、今回は事件満載! 次から次にお吉の周りで事件が起きます。そんな場に居合わせたり情報を得たりっていうのは読売書きとしての本望だろうけど、お吉はまだまだその域には達してないから居合わせてしまってどうしよう、って感じかな。同じく女読売書きのお絹なら、喜び勇んで事件に首を突っ込み、ネタにするところだけど。ほんのちょこっとだけお吉がお絹に言い返したり、たまたまお絹が書きたかった読売をお吉が書くことになったりっていうのは、スカッとしたし、お吉の読売書きとしての自覚が芽生えてきたようで、安心安心。読売の絵描きの真二郎との距離が縮まったような!? 今後の展開が楽しみ。第一弾にも登場した鳶を束ねる女丈夫およしとお吉の交流、お菓子のお話がとてもよかったな。

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