食・飲・読の日記

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珈琲店タレーランの事件簿@岡崎琢磨

2013-11-28 17:46:54 | 本(あ)
  珈琲店タレーランの事件簿@岡崎琢磨 

あらすじ(文庫本背表紙より)
京都の小路の一角に、ひっそりと店を構える珈琲店「タレーラン」。恋人と喧嘩した主人公は、偶然に導かれて入ったこの店で、運命の出会いを果たす。長年追い求めた理想の珈琲と、魅惑的な女性バリスタ・切間美星だ。美星の聡明な頭脳は、店に持ち込まれる日常の謎を、鮮やかに解き明かしていく。だが美星には、秘められた過去があり――。軽妙な会話とキャラが炸裂する鮮烈なデビュー作。




まず第一印象は、語り手となるアオヤマの表現つまり文章自体が何となく読みづらかったということです。22才の男性のしゃべりかたじゃないような違和感がありました。かっちりしすぎてるような、まわりくどいような。ただ、キャラクターはアオヤマ、バリスタ美星、マスター、真実などみんな個性的で面白いです。日常の謎解きも、読みながら私の頭の中でひっかかったことからバリスタ美星が解き明かしていくという面白さもありました。もちろん私の頭の中に引っかからないことも満載でしたが  何となくふーんと思いながら読み進め、最後の第7章でいろいろ大どんでん返しがあり、ここで本当にびっくりし、物語にすっかり惹きこまれてしまいました 惹きこまれるのがちょっと遅いような気もしますが‥‥ エピローグでは副題「また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を」の本当の意味を知り、最後まで楽しく読みました。もう一度読んだら、私の頭に引っかからなかったいろいろも堪能しつつ、もっと楽しめるかもと思いました。

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