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あらすじ(文庫本背表紙より)
8歳年下の彼氏と暮らす充留は、ある日、大学時代からの友人夫婦の「離婚式」に招かれる。昔の仲間が集まるそのパーティで、充留は好きだった男と再会するが、彼は人妻となった麻美とつきあいはじめ……。出会って15年、10代から30代へと年齢を重ねた仲間たち。友情、憧れ、叶わなかった想い――再会をきっかけによみがえるあの頃の記憶と、現在の狭間で揺れる姿を描く、大人の青春小説。
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「対岸の彼女」を角田さんの作品では初めて読んで、好きな作家のひとりになりました。
冒頭、若い恋人が食事を作ってくれるとき、“パスタでいい? ってパスタしか作れないくせに、と何となく心の内で悪態をつきながら、いいよ、と叫び”っていうところとか、大学時代の仲間について“独特の見栄と気遣いが必要であるような空気がある”っていうところとか、ちょいちょい同感するようなところがあって、一気に読み進んでしまいました。自分の大学時代とは違うけど、その輪にいるような、そんな感じが楽しめました。この小説に登場する人たちは、大人になった人や、幼いままの人や、大人になろうとしている人が出ているけど、私自身はどうなんだろうと、ちょっと考えさせられました
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