昨日の中日スポーツに、通算２５００試合出場を達成したドラゴンズの
立浪が来季も現役選手を続けるとの記事が。
もちろん今季と同じようにコーチ兼任で。
コーチ兼任の今季はオープン戦では打撃も絶好調だったのだが、
シーズンに入ったらなかなかヒットも出ず、明らかに打撃不調のシーズンを
送っている立浪。
私はシーズン半ばから、これで立浪も今季限りで現役選手は引退するものだと
思っていた。 だから、このニュースを見た時は私自身がこの立浪の現役続行を
どう解釈しようか、若干戸惑いを感じながら考えた。
私がどう考えようが、立浪選手自身に何の影響も無い訳だから、
極めて無駄な事を私も考えてしまうものだ。（苦笑）
２０００本安打を達成した”名球会”入り打者は立浪を含め３７人。
そして一昨日達成した通算２５００試合出場をした人は立浪を含め７人だけ。
他の６人と言えば、野村、王、張本、衣笠、大島、門田。
そうそうたるメンバーだ。
この通算２５００試合出場という記録が、これらのメンバーを見れば、いかに
凄い記録かという事を改めて知らされる。
しかし、立浪が他の６人と違う点があるのだ。
それは打撃部門のタイトル、首位打者・ホームラン王・打点王を立浪は
一度も取った事が無い、いわゆる”無冠の帝王”である。
一時、梅宮アンナと不倫騒動を起こし、清原先輩にならった（笑）ＰＬ学園伝統？の
”夜の帝王”に仲間入りかという時期も少しあったが。
突出した打撃成績をシーズンで残す事はないが、２１年と言う長い間、常に
チームのレギュラー選手の中心にいたという事を物語る、２５００試合出場
達成か。 ＰＬ学園から中日に入り、即レギュラー獲得。そしてそれをず～と続行。
ここに立浪の凄さがあるのかな。
まだ立浪が入団５－６年目の時に、私は東京の全日空ホテルで朝食を食べていた時に立浪と一緒になったことがある。 シーズンオフの１２月の事であったが。
５メートルくらい離れたところで立浪が一人で朝食を。 私はお客さんと一緒であったが、お客との話はそぞろで、視線はどうしても立浪に。（笑）
どうしようか、側に行って声を掛けようかなぁ～と私が悩んでいるうちに、
立浪はサッサと朝食を済ませ席を立ってレストランから出て行ってしまった。
”なんと食べるのが早い人なんだろう～”と。私は思った。（笑）
話は戻るが、立浪の凄さは”責任感・奢らない・腐らない・練習熱心”ではないかと
思う。 私が立浪を一番注目し始めたのは、実はレギュラーから外れ始めた時
である。 入団以来ず～とレギュラーでスタメンが当たり前の野球人生の立浪。
彼にとってはプロ人生で初めての控え生活。 腐るのか？ やる気も無くすか？
と私は立浪のテレビ画面に出る時は、彼の一挙手一投足まで目を凝らして見た。
本人の心の中では当然悔しさもあると思うが、けっして腐ったりもせず、
チームが勝ったときには、一番にベンチから飛び出し選手を迎えて讃えている。
これは凄い！ と私は感服した。
なかなか出来る事ではない。 実はドラファンの私は立浪の大ファンという
訳ではなかったが、この代打専門になってから私は大の立浪ファンに
なってしまった。
そんな立浪も今年は誰もが引退するのではと思うくらいの不調のシーズン。
中日スポーツによれば、こんな不甲斐ない成績だからもっと一生懸命に練習を
して来年はいい成績を残してやると決意を立浪がしたそうだ。
この不屈の精神、これが立浪の小さな体に宿って”立浪”そのものを
形作っているんだろうなぁ。
立浪ウオッチャーの私としては、これで来年も立浪を観察できる。（笑）
そして非常に興味深い。
いずれドラゴンズの監督になることは確実でもある立浪。
落合監督の後は立浪監督という声も聞くが、私は立浪には監督になる前に
一度ユニフォームを脱ぎ、ドラゴンズから一端離れて欲しい。
ドラゴンズの中からばかりドラゴンズを見てきた立浪。
ドラゴンズの外から客観的にドラゴンズを見たり、また、他の球団のキャンプにも
訪れたりして、広く大きく野球界を眺める時間を是非作って欲しい。
日本を出て海外に行くと、意外にも日本の良さや悪さがよく解るのと一緒で、
ネット裏からドラゴンズや野球を見れば、さらに立浪の視野も考えも大きくなり、
ドラゴンズの名監督になれると思いますよ。
老婆心ながら、もうひとつ。
引退して地元の放送局の解説者にはなってはダメですよ～～～～
完全な”井の中のカエル”になってしまいま～す。
なるんだったら全国放送の放送局の解説者で、荒波に揉まれてください。
世の中にはイロイロな ” オヤジ ”さんが、ブログを書いてますね～＾＾ 