熟年ドラキチ  さぁ人生はこれからだぁ^^ 

ドラキチ歴50年、 熟年・「オレ竜」の今日の”脳ミソの中身”

GMが世界最大級の経営破たん、「破綻に不思議な破綻なし」

2009-06-01 | 路地裏の経済
負債総額1728億ドル、日本円で約16兆4100億円。
日本の国の一般会計予算が90兆円弱だから、日本の国家予算の約5分の1.
とてつもなく大きな負債額だから、影響も一般経済への影響も考えて
アメリカも国として一時国有化の形を取らざるを得ないという事か。


GM、米連邦破産法適用を申請(読売新聞) - goo ニュース 
(記事引用)
【ワシントン=矢田俊彦、ニューヨーク=池松洋】米自動車最大手のゼネラル・モーターズ(GM)は1日朝(日本時間1日夜)、日本の民事再生法に相当する米連邦破産法11章の適用を申請し、経営 破綻した。

 3月末時点の負債総額は1728億ドル(約16兆4100億円)で製造業としては世界最大の破綻となり、米政府はGMを「一時国有化」して再建を支援する。

 オバマ大統領は1日昼(日本時間2日未明)、国民向けの演説でGM救済への理解を呼びかける。その後、GMのフレデリック・ヘンダーソン最高経営責任者(CEO)が記者会見して再建計画の詳細を発表する予定だ。

 かつて世界の製造業を先導したGMの破綻は、世界同時不況の深刻さを示すだけでなく、20世紀に生まれた自動車産業の転機を象徴するものだ。GM再建の成否は、オバマ政権の経済運営への評価に直結しそうだ。

 米政府によると、今後は「シボレー」「キャデラック」など優良資産を移管した「新GM」を設立し、操業を続けながら再建を目指す。米政府は新GMの株式を約60%保有して一時国有化し、米・カナダ両政府などが最大で計約396億ドルを追加支援する。「旧GM」には不採算の事業・資産を集め、売却・清算を進める方針だ。

 新GMを軸にした再建を確実にするため、〈1〉米国内の47生産拠点(08年末時点)のうち14工場を閉鎖、休止〈2〉欧州部門の大半を占める「オペル」を売却--などのリストラを行う。

 GMは、社債など無担保債権の保有者との債務削減交渉で、金額にして54%以上の同意を得たという。他の金融機関や全米自動車労働組合(UAW)とはおおむね合意に達していることから、米政府は60~90日間程度で破産法手続きを終えるとの見通しを示している。



【熟年ドラキチ】
私が就職をした頃は、日本車がアメリカに大いに輸出され、
日本車がアメリカにおいて日米貿易摩擦の大きな問題になっていた。
今、GMが経営破たんして、そのGMのお膝元デトロイトでは当時、日本車をボイコットする運動が行なわれ、テレビでも「日本車がデトロイトの自動車産業関係者に火で燃やされている光景」なんかもよく報道されていた。

アメリカ産業界の象徴の自動車会社。 GM、フォード、クライスラーというビッグ3は
アメリカで、そして世界でも我々はビッグ3であるというような「驕り」がその当時より
あったと私は感じていた。

彼らビッグ3の会社の人達は、「自分たちは今までも現在もビッグ3で、今後も
ビッグ3であらねばならない」というような驕り。
これが「驕り」でなく、将来に向けてもビッグ3で在り続けるために、更に今後も
もっと謙虚に地道に努力していかなければならない、というような姿勢であったならば
今回のような世界経済までも影響(迷惑)を与えるような事態(破綻)は
起こっていなかったような気がする。

その当時のアメリカビッグ3の会社の人達の考え方は、
「自分たちビッグ3の車がアメリカで売れ行きが悪くなったのは、
日本から日本車がアメリカに輸出されているからだ。」
「だから、日本車をボイコットすれば、自分たち(ビッグ3)の車は今までどおりに
アメリカで良く売れる筈だ。」

アメリカで売れなくなったのは、アメリカに住むアメリカ人(多国籍の人たち)が
ビッグ3の車より、日本車の方良いと思い日本車を買うようになってきたからだ。
という単純でシンプルな事象を、偏見無く受け入れる事が出来なかった事である。

それでこの貿易摩擦問題が政治問題にもなり、日本から日本車の輸出制限。

その当時、日本の車メーカーのトヨタや日産にしても、このようなアメリカの独善的な
やり方は、彼ら日本車メーカーの経営の根幹を揺るがす問題であった。
急に輸出制限が政治的に降ったように沸いてきたのである。

日本車メーカーの対応は、「災いを転じて福と成す」
アメリカメーカーの対応は、「災いの原因を追求することなく、ひたすら楽な方法で
                 福を一時的にでも追い求める」

こんな違いがあるような気がする。

輸出制限をされた日本車メーカーは、非常に大変ではあるが、アメリカ国内に
自社の生産工場の建設、そしてアメリカでの現地生産・販売という方向に
急に舵を切らざるを得なかった。

アメリカ自動車メーカーは、困難(販売低下)に対して、恫喝的に競争相手を
市場から締め出し、自分たちの販売低下に対処。

日本の自動車メーカーは、理不尽な恫喝に対し、自らの経営努力(アメリカでの
現地生産)という企業努力で対処。

そんな日米の自動車メーカーの経営姿勢に対し、この30年間という時間が
自然な、そして当たり前すぎる結果・判断をしたということか。
1990年代には、アメリカは日本に対し、
 「日本にもっとアメリカ製品を買いなさい」と、またまたアメリカの政治からみで
 日本市場は閉鎖的だから、もっと市場を開放しろと迫ってきた時もあった。

日本政府もアメリカに言われると、まるで「かつ上げをされている高校生」
(ちょっと表現が妥当ではないかもしれないが、私にはそんな感じに見えてしまう)
それで、日本でもアメリカ車を販売する動きが「無理やり」作られた。
しかし、結果は、ヨーロッパ車は売れるが、アメリカ車はさっぱり日本では売れない。

この現象を見て、アメリカはまたも言う。
  「日本市場はアメリカ製品に対し、閉鎖的だ」と。

自由主義経済を掲げている国、アメリカなのに、こんな発言をすることに
違和感も私は感じた。
これらアメリカ車が日本で売れない理由は、ただ一つ。
   「アメリカ人の好みの車を、日本に無理やり押し付けておいて
    なんで日本人はアメリカ車を買わないんだ! というのは、
    完全に日本の消費者を無視しているからだ。」

   「作ったものを消費者に買えというアメリカの会社。」  (アメリカ)
   「消費者の欲しいものを作る日本の会社。」        (日本)

この姿勢の違いが、経営破たんと企業の発展という結果の違いをもたらしている。

そして、日本の我々からしたら更に驚くのが、アメリカ自動車産業に働く労働者の
環境、慣行。
「労働者天国のアメリカ自動車産業」とも言える。
この件については、以前の私のブログ(12月13日 2008年)で書いた、

 アメリカの自動車ビッグ3、聞いてビックリ「労働者天国」?

で書いた。

まるでコスト意識もないアメリカ自動車産業。
消費者のニーズやシーズを掴み、必死に研究開発や生産努力をしていない
製造メーカーが、むしろ生き残る事自体が「社会悪」とも私は思う。

こんな事を書くと、アメリカGMの経営破たんを私が喜んでいるように
誤解されては困るので、ここは明確に一言。
(このGMの経営破たんで、日本の会社でも影響を受けるところもあるし、
 またまた世界経済の先行きに影を落とす可能性があるので
 GMの経営破たんは、私にとっても悩みをもたらす話題です。)

これらアメリカ自動車産業の行動や振る舞いを時系列的に見てくると、
事象は違うが、根本的な問題において日本にもこれと同じような問題が
あるように思えてならない。
それは、官僚・役人の天下り天国、官僚役人のコスト意識の無い税金無駄遣い
行政。

今回の補正予算も、「百年に一度の経済危機」に乗じて、結局、無駄な箱物建設、
本予算では600億円しかつかないものが、補正予算では省庁の建物建設費に
1兆円を超える予算を、どさくさに紛れて入れてしまう無節操さ。

アメリカのGMの破綻は、決して日本にとっても他人事ではないような気がする。

高速道路の土日祝日1000円も、けっして道路公団(あ、今はこんな呼び方は
しなかったか~、 しかし、名前は変わってもやっていることは何ら変わっていない
ので、私にとっては「道路公団」) が経営努力して1000円になったわけではない。

道路公団は、本来の金額と1000円の差額は国から補填されるのである。
ということは、皆が一生懸命に「消費拡大」ということで利用した高速代金の
本来の売上げ(通常料金)への不足分は、国からの補填=国民の税金が
使われるだけである。

この方式、いかにも官僚・役人が考えそうな思考方法。
国民にはちょっとニンジンをぶら下げて、興味をそちらにむかせ、
そのニンジンを調達する費用は、ニンジンの利益を全く考えない人も含めて
広く浅く国民から回収すればよい。

常に、官僚役人サイドの経営努力というのは存在していない。
どこか、アメリカビッグ3の行動や考え、そして労働者天国のアメリカ自動車産業界
と相通ずる共通点があるような気がしてならない。

「天下り禁止、公務員改革」と掛け声ばかりで、一向に進まない日本。
いや、むしろ改革どころか改悪に進んでいる、この「百年に一度の経済危機」という
看板のもとに。

GMの破綻でアメリカは大変だなぁ~と言っている間に、日本は日本の「GM問題」
(官僚公務員改革)を真面目に取り組まないと、いつの日か「日本国の破綻」が
来ないとも限らない。

私が言いたいのは、これです。

私は名古屋市民。 新名古屋市長河村たかしは、私は今まで余り好きでなかったが、 やろうとしている事は very good !
国の公務員改革が政治家も全くやる気がなさそうだから、特に与党の自民党
公明党は政権を担ってきている以上、この結果責任は問われるべきである。
年金問題も、その責任が取られてしかるべき問題。

大阪の橋下知事、名古屋の河村たかし市長、いずれも公務員改革を
真面目にやろうとしている。今のところまでは。
コスト意識が希薄で、前例主義の官僚役人に任せておけば、財政破綻は
北海道・夕張に限った事ではない。

しかし、迎え撃つ役人たちは自分たちの今までどおりの慣例を否定されたくないから
必死に、お得意の「水面下」で抵抗を試みるであろう。
そういう意味では、これからが市民、県民、国民の私たちが「正しい行政」に
改革できるように、無関心ではなく行政に関心を持っていく事が、私たちの生活を
守る一番の近道かもしれないと思う。

政治家や官僚役人にとっては、私たちの無関心が一番の好都合だから。




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タタの「ナノ」が発売されて良いのだが、道路がねぇ~~

2009-03-30 | 路地裏の経済
気になる世界最安車「ナノ」衝撃価格22万円の実力は…(読売新聞) - goo ニュース 
(記事引用)
世界に衝撃を与えたインド・タタ自動車の世界最安車「ナノ」がいよいよ動き出す。

 思い切った機能の絞り込みで店頭価格は1台11万ルピー(約22万円)。4月9日からの予約販売を前に人気は沸騰し、世界的な販売不振が続く自動車業界に一石を投じる可能性を秘める一方、低コストと安全性の両立など課題も抱えたまま。世界の新興国市場に超低価格車の販売競争を巻き起こす試金石となりうるか。
        ( 中略 ) 
運転席に座ってみると、車内空間は意外にゆったり。だが、運転席手前のパネルは速度計だけの簡素な作り。座席はツルツルで硬い。1本のワイパー、運転席側だけのドアミラー、薄いボディーなど日本車に乗り慣れた感覚からすれば、やはり安っぽい。テストコースで試乗した日系部品メーカー関係者は「正直言って怖かった」と打ち明ける。

タタがナノの開発に乗り出したのは6年前。雨の日に家族4人が1台のバイクにまたがる光景を目の当たりにしたラタン会長が一般家庭の手に届く「10万ルピー」の車を作ると宣言したことがきっかけだ。

 インドは乗用車の販売台数が二輪車の5分の1程度にとどまる二輪車王国。タタの狙いも二輪車から四輪車への乗り換え需要にある。低所得者層を中心にナノのような超低価格車が中近東、アフリカなどで拡大していく可能性は高い。ナノに触発されて、日産自動車は現地資本のバジャージ・オート、仏ルノーと「2500ドルカー」(約25万円)を11年から発売する計画だ。


【熟年ドラキチ】
私も先月(2月)に初めてインドに行って驚いた。
行ったのは首都デリーなのだが、町中はいつも埃っぽく、道路は渋滞ばかり。
おまけに渋滞を形作っているのは、車、人、自転車、自転車の人力タクシー、
バイクを改造した3輪タクシーに牛車や馬車が道路を混然一体となって
通行しているから大渋滞が当たり前なのも解る。



大渋滞もそうだが、その中でも私を一番悩まし煩わせたのは、
車やバイクの「クラクション」である。
運転しながら、運転手はいつもクラクションを鳴らしっぱなしで、
ず~~~と「クラクションの大騒音」の中での大渋滞。

車に乗っているだけで、イライラしてしまう。(苦笑)

交通ルールもまるであったものではなく、全体的に交差点でも信号機は少なく
交差点では、皆、「我先に」と頭から突っ込んできて、正面・横からの車同士が
お見合いをしながら、交差点を通過するのである。



気の弱い人であったら、何時まで経っても交差点を通過できないのでは?
というくらいの「その場の気合」が主な交通ルール。
従って、渋滞も起こるし、皆が無節操な運転の仕方が常識となる。

この上の記事のタタの「ナノ」が発売されたら、
この渋滞の道路は更に渋滞になるのでは?と私はインドで思ったものだった。
今でさえ、道路は余り整備されているとは言えず、車の通行量に対して
絶対的に道路が不足している。

このインドと言う国。 人口は世界第2位の11億3000万人。
BRICs4カ国(ブラジル、ロシア。インド、中国)の新興経済発展国の4カ国の
うちの一つとして、アメリカのシンクタンクは今世紀中に、中国とインドが経済発展
してアメリカも抜き、中国とインドが世界の1位と2位になると予測のレポートも
発表され多いに経済発展も見込まれているのだが。

私がそのような認識でインドに訪れたが、どうも中国が発展しちゃ来たような
経済発展の息吹が、首都デリーでもなかなか見受けられなかった。
中国では上海、杭州、天津、青島、大連、重慶といずれも道路も高層ビルも
建設や建設中と、整備が進んでいた。

インドのデリーでは、古い昔からの建物ばかりで、建設中のビルは
ほんの僅かで、日本のほうがまだまだ多いのである。

道路にしても工事をしている感じはなく、歩道の整備なんかをしているところを
たまに見つけた程度。
その作業を見ると、建設機械なんかはなく、人力による整備。
頭の上に荷物や土砂を載せ運んでいる。

だからインド全体で感じた事は(デリーを見ただけだが)、
街には貧困な人達が溢れ、皆、今の生活に浸りきっている感じで
中国で見られるような「自分で商売を起こし、儲けてやろう~」という起業家が
本当に少ないような感じがした。

上の記事で、タタが「ナノ」を開発発売するきっかけは、雨の中にオートバイに
一家4人が移動する姿。としているが、オートバイを買うのがやっとという家族の層
は大半以上というのが実態であると私も感じた。

「ナノ」については、車社会に慣れた先進国の人からすれば
安全上怖くて乗れない感じとコメントをしているが、
これはあくまでも先進国からこの車を評価した言葉であろう。

今のインドで80万円から100万円する先進諸国スタンダードの車を
販売しても、買えるのはほんの一握りの人たちであろう。
この「ナノ」みたいに20万円から30万円くらいの車を発売すれば
11億3000万人いるインドで、1%の人が買っても1300万台の需要がある。

屋根もあり雨の日も家族で移動できる車が普及すれば、
インドの経済発展にも大きく貢献する可能性と、その必要性もある感じだ。

ただ、問題のなのは今でも道は大渋滞。
そこに「ナノ」が多く走るようになって車の絶対数が増えたら、
車での家族の快適性の獲得よりも、更なる大渋滞で
もっと都市生活が不便になるような気がしないでもない。

社会的インフラ、道路や橋というものの整備が本当に急がれるような気がする。


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不景気の「勝ち組」となった10業種。 どんな業種だろう?

2009-03-21 | 路地裏の経済

中国の人民日報のサイトを見ていたら面白い記事が。
この世界的不況の中で、業績を伸ばしている所謂「勝ち組業種」について、
アメリカ時事週刊誌の記事を引用していた。

不景気の「勝ち組」となった10業種- 人民網  
(記事引用)
世界経済の低迷で、ほぼ全ての産業分野に影響が出ている。だがどんな時にも、少数の勝者がいるものだ。米時事週刊誌「USニューズ&ワールドレポート」はこのほど、不景気にもかかわらず売り上げが相対的にいい10業種を選び、「経済低迷期の勝ち組」として紹介した。コスト節約のための商品や暗いニュースを忘れさせてくれる娯楽作品、就職を支援する業種などの売り上げが伸びている。「国際金融報」が伝えた。

 (1)野菜の種:野菜の種の販売がさかんとなっている。家で育てた野菜を食べた
   いという人が増えているためだ。世界最大の種会社「アトレー・バーピー」の
   今年の売り上げは昨年より25%増えると予想されている。

 (2)映画:手ごろな娯楽商品を求める人が増えたため、ハリウッド映画の収益が
   急上昇している。昨年第4四半期、DVDレンタルの「ネットフリックス」の利用者
   は前年同期に比べて26%増加した。米国の映画興行収入も今年、昨年比
   16.5%増となっている。

 (3)ロマン小説:暗いニュースを忘れたい読者たちは恋愛小説の世界に浸って
   いる。昨年第4四半期、恋愛小説の代表格「ハーレクインシリーズ」の
   北米での売り上げは前年同期より300万ドルアップした。

 (4)コンドーム:計画出産をすれば、高い育児費用を避けることもできるし、
   家での「暇つぶし」もできる。コンドーム消費は昨年より6%アップしたという。

 (5)公立大学:学費が比較的安い公立大学に受験生の人気が高まっている。
   コネチカット州立大学とオレゴン州率大学の出願数はそれぞれ11%と
   12%アップした。

 (6)チョコレート:ちょっとの投資で気持ちを切り替えたいという人たちには
   チョコレートが人気だ。北米最大のチョコレートメーカー「ハーシーズ」の昨年
   第4四半期の売り上げは1.5倍以上となった。

 (7)マクドナルド:食事を安くすませたい人たちにはファストフードが人気。
   マクドナルドの売り上げは今年、6.8%の伸びを記録している。

 (8)自家製コーヒー:家でコーヒーを飲みたいという消費者が増えたため、
   コーヒー豆の販売やコーヒーメーカーの製造などの業績が好調だ。

 (9)求人サイト:リサーチ会社「ニールセン」によると、求人サイトのアクセス数は
   1月、昨年同月に比べて20%増えた。就職情報へのニーズは大きい。

 (10)履歴書代筆:失業率の高まりで、履歴書代筆業は大きく「市場」を広げた。
    ある履歴書代筆のプロは、「昨年12月から今年1月までに顧客が3倍に
    増えた」と語った。調査によると、履歴書代筆者の54%が「景気低迷で
    顧客が増えた」と認めている



【熟年ドラキチ】
日本とアメリカでは労働環境や生活習慣も違うから、上の業種全てで日本でも
同じように「勝ち組」になっているとは思わないが、大筋のところは日本でも
同じようにこの大不況下でも好調な業績を出しているのではなかろうか。

派遣切りの問題もあって、日本では派遣会社は相当に苦戦を強いられていると
思うが、失業者が増える事によって日本でも求人サイトへのアクセスは
急増していると予想できる。

履歴書代筆業って、日本にあるのだろうか?

他の業種、野菜の種、映画、ロマン小説、コンドーム、公立大学、チョコレート
マクドナルド、自家製コーヒーは日本でも業績が伸びているだろう。

日本流で言えばマクドナルドもそうだが、吉野家や すき家、松屋、
これらのファーストフード店もサラリーマンのランチ予算の緊縮化に伴い
賑わい始めてるのでは。
自家製コーヒーについては、間違いなく外での喫茶店から家でのインスタント
コーヒーにシフトであろう。(苦笑)

アメリカではスターバックスが大規模な店の閉鎖も行われているみたいだが、
日本のスタバだけはまだ好調で、閉店の発表はなされなかったと思うが。

日本では更に、サラリーマンのランチの外食をお弁当にと切り替えが
おこっているのではないかな?
となると、お弁当作りのための「おかず」の冷凍食品なんかが、
去年は「毒入り餃子事件」で一端は売り上げが落ちたが、
ひょっとしたらココ最近は売り上げを持ち直しているのでは?

そして私はと言えばどうだろう?
ええ? 以前も最近も相変わらずの緊縮財政は変わらないので
さして変化は無い。(笑)
ただ、今年は我が中日ドラゴンズの試合の観戦の回数が減るかな?

いやいや、これくらいの楽しみだけは何とか維持できるように
今から小銭でも貯めようかな。(笑)
それよりも一番恐れているのは、球場に足を運ぶ気を起こさせないような
成績にドラゴンズが成ることの方が、ちょっと心配だなぁ~~~。(笑)


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小さなナノ技術だけでなく、大きな(巨大)技術も強い日本

2009-03-17 | 路地裏の経済
世界シェア80%「室蘭」が支える世界の原子力発電所(gooニュース) - goo ニュース 
(記事引用)
「室蘭を見れば世界の原子力発電事情が分かる」。電力会社の広報担当者の一言で室蘭に向かうことにした。「室蘭」とは鉄鋼・機械製品メーカーの日本製鋼所室蘭製作所のこと。かつて東洋一の民間最大の兵器工場と呼ばれた同社は、原子力発電用部材の製造で世界シェアの80%を占めるトップ企業なのだ。激震の世界経済の中にでも、原子力ルネッサンスを追い風に売上は好調、米オバマ政権下でのCO2削減目標やエネルギー政策への期待から関連株として株価が一時上昇するなど注目を集めている。(佐藤 道子)
                 ( 中 略 )

この工場が注目されている理由は、地球温暖化や原油価格の高騰を背景に欧米各国が原子力発電の見直しを計ったことに端を発する「原子力ルネッサンス」やG8洞爺湖サミットでの途上国への原発支援合意にある。

これらによる原子力需要を追い風に、同所の原発用部材を含む鉄鋼製品関連事業の今年度売上高は、前期に比べ18%増の1090億円、営業利益は15%増の288億円で、過去最高額の更新を見込んでいる。
同製作所は2007年度から3年計画で500億円、その後さらに300億円の追加投資を行い、2012年には原発用部材の年産能力を4基分から12基分へと拡大する方針だ。

「より安全性、信頼性の高いものを作ろうと思えば、鍛鋼製一体化、長尺化です」。同社の原発用部材の特徴を説明してくれた室蘭製作所の総務グループ・広報担当課長の高田聖司さんは、こう明かす。この「鍛鋼製一体化、長尺化」に世界シェア80%の秘密がある。

原子力発電には高い安全性が求められる。溶接線の継ぎ目があれば、そこから劣化し、事故につながる危険性がある。パーツの数は少なければ少ないほど良い。そこに、同社の継目溶接がない一体化した製造技術が生きる。

圧力容器のシェルフランジや下鏡ペタルや蒸気発生器のプライマリーヘッドは、ところどころノズルが突き出ているが、これらは後から溶接して取り付けたものではなく、あらかじめ成形した素材をガス加工で削り、そのあと旋盤や特殊な機械加工技術によりノズルの部分を削りだす作業で作り出されている。

パーツを減らすと、一つ一つを大きく、丈を長く造ることになる。一つのパーツを大きくするにはそれを削りだすのに十分なサイズの鋼の塊(鋼塊=インゴット)が必要となる。

同社は現在、直径、高さいずれも4.3m、世界最大級の600トンの鋼塊を造り出すことが可能だ。単に大きな塊を作るだけのように思えるが、不純物を減らしたり、空隙の生成を抑えたりして、内部性状や化学成分を均一にしなければならない。




【熟年ドラキチ】
原子力発電所用の部品製造で世界の80%のシェアを持っている会社が日本に。
どうもその会社は北海道の室蘭にあるという事だ。
記事を読んで、私もなるほどねぇ~と思った。
安全性が要求される原子力発電所で使われる部品は、出来るだけ溶接という
継ぎ目が無いほうがいい。
だから、大きな部品がいいのかぁ。
その部品を作るためには、出来るだけ大きな塊の鋼塊も要るという訳かぁ。
納得!

世の中、金融危機による不況色一色。
そんな中でも、このような会社があり、脱化石燃料社会へという追い風もあり
業績は好調。

世の中全体から出てくるニュースは、倒産、解雇、売り上げダウン、生産縮小
という見出しが多いが、次の時代を見越して上の記事のような会社みたいに
今後の成長・発展の準備に余念の無い会社も多いと思う。

あるメルマガで読んだのだが、今、アフリカの砂漠地帯にはヨーロッパからの
投資が活発に行われているらしい。
砂漠になんで投資を?

それは電力を発電しても今までは交流電流で長い距離を電線を通して
送電していたが、最近は直流電流で送電できる技術が開発されたとか。
直流で送電効率も落とすことなく送電できると、長い距離を送電するのに
交流電流で送電するのに比べて、相当にコストも下がるとの事。

それでアフリカの砂漠地帯、そこは砂漠だから都市もなく、農作物もなく、
人も住んでいない。
ということは、原子力発電は安全であるというものの、万が一の事故の備えて
建設するのはできるだけ被害が少ないところがいい。
それでアフリカの砂漠地帯が適しているという事らしい。

さらに、砂漠地帯は雨も少なく、太陽の光も豊富。
だからここに太陽光発電の巨大な設備を建設し、そこから直流電流で
ヨーロッパへ電力も原子力発電の電力と一緒に送電するというプロジェクトも。

ヨーロッパについては、まだまだこれから金融機関の破綻が起こるだろうと
予測もされているが、一方ではこのようなプロジェクトも進んでいるみたいだ。
1ヶ月半前に、私がシンガポールへ出張した時にシンガポールのお客の社長も
この4月か5月辺りに、今度はアメリカ発の金融危機に次いでヨーロッパ発の
金融危機の「津波」が来るとしきりに言っていた。

確かにその可能性を私も否定する材料は、何も持ち合わせていないが。
ただ悲観的な予想に明け暮れるより、もう既にどこかでは「次への発展」のための
準備が行われている事にも目を向けなくちゃね~~~~。

アフリカといえば、お隣の国・中国の進出も目覚しい。
中国は確かアフリカの国に日本の4倍以上の外交関係を結び、大使館・領事館も
設置していると聞いた。
中国はこの世界不況の中でも、最近オーストラリアの資源会社の買収も行ったし
着々と資源確保は今でも進めている。

日本のテレビのニュースを見ていると、毎日毎日国内の腐敗した政治家や官僚の
利権確保の話ばかり。
室蘭の日本製鋼所みたいに、立派に活躍している会社がある一方で、
日本の国益を守るのが仕事の政治家や官僚達の、言い訳や困った時は
「記憶に無い」と平気で言える無節操ぶりが横行している日本。

本当にこれでいいのだろうか? と 思わざるを得ないなぁ~~~。


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夏場のガソリン価格は180円台、年末の今日は98円。

2008-12-21 | 路地裏の経済
資源大国・日本の誕生:北野幸伯(国際関係アナリスト・ロシア在住)(2)(Voice) - goo ニュース  
(記事引用)
2010年の時点で原油価格はどうなっているのだろうか? 2つの動きがあり、予測は難しい。

1つは原油価格を下げる動き。アメリカ発の危機が波及し、世界的金融危機が深刻化している。景気が悪化し、原油の需要が減少すれば、当然原油価格は下がっていく。現在の状況を見ると、2010年に景気が回復しているとは思えない。

もう1つは原油価格を上げる動き。アメリカとイスラエルは、何度もイラン攻撃の可能性に言及している。実際に戦争が起こり、イランが原油輸送ルートの要所ホルムズ海峡を封鎖すれば、原油は200ドル以上になるかもしれない。事実08年1月には一触即発の事態も起こっている。  ( 中略 )


まとめると、(1)石油の需要は長期的に増加していく、(2)石油は枯渇する方向で、長期的に供給は減少していく、(3)石油をめぐる紛争は増加していく、(4)エネルギー危機が起こる可能性は高い、となる。 (中略)

メタンハイドレートという新エネルギーがある。簡単にいうと、「凍結状態のメタンガス」。メタンハイドレートは、メタンを中心に周囲を水分子が囲んだかたちになっている物質で、ほとんどは海底にある。

見た目は氷と同じ。しかし、火を付けると燃えるので、「燃える氷」と呼ばれている。一立方メートルのメタンハイドレートを解凍すると164立方メートルのメタンガスになる。 (中略)

メタンハイドレートは日本周辺にたっぷりあることがわかっている。 (中略)

ゴミからバイオエタノールをつくれば、インフレは起きない。

静岡油化工業株式会社は、「おから」を使ったバイオエタノールを開発した。「おから」とはご存じのように、豆腐の生産過程でできるカス。食べることもできるが、年間72万トンが捨てられている。同社の長嶋社長は、「100%おからエタノール」で自動車を走らせる実験に成功。排気ガスはまったく無臭だった。

同社長は今後、じゃがいもの皮・うどんやパンの残飯など、ゴミからバイオエタノールをつくる研究を続けていくと意気込んでいる。ちなみに、「おからエタノール」は静岡県庁で使用されることが決まった。

もう1つ、「バイオ水素」という面白い技術もある。

自動車メーカーは現在、水素を燃料とする「燃料電池自動車」の開発に取り組んでいる。燃料電池自動車は、水だけを排出するので「究極のエコカー」と呼ばれるが、問題もある。それは、水素をつくる過程で、石油やガスを使うこと。結局「化石燃料の呪縛」からは逃れられないのか?

玉川大学工学部の小原宏之教授は、「バクテリアがつくった水素」で車を走らせる実験に成功した。

バクテリアのなかには、水素を発生する水素生成菌がいる。同教授は静岡県佐鳴湖から水素生成菌を採取。菌は300リットルの水素を生成し、自動車はこれを燃料に時速40キロのスピードで走った。

水素生成菌は、枯渇する恐れのある石油などとは違い、無尽蔵で究極のエコエネルギーといえるだろう。

このように、日本にはとんでもない技術が雨後のタケノコのように現れてきている。世界的金融危機と景気の悪化で世相は暗い。しかし、危機の向こうには、エネルギー大国日本の姿が見えている


【熟年ドラキチ】
いくらなんでも変化が激しすぎる。
今日、ガソリンスタンドで入れたら、なんと98円だった。
激しすぎると言って、今回の場合はこの激しさは私にとって嬉しいほうへ
なってくれてはいるが。

原油価格も夏場は1バーレル当たり140ドル台だったのが、最近は40ドルを
切ったとか。
果たして今後どうなるのか? と考えるには上の引用記事は基本的に物を
考える時に役立った。

長期的には、やはり、原油価格は上昇かぁ~。
世界の人口も増え続けるて石油の需要は増加し、原油は枯渇する方向なので。
これがまず基本線の考え方か。

で、日本はと言うと「エネルギー自給率100%」を目指せる可能性がある、
と言う事らしい。 もちろん石油ではなく、「メタンハイドレード」という資源。
この「燃える氷」と呼ばれるメタンハイドレード、日本近海にいっぱい埋蔵されて
入るとの事。  

日本が資源大国へ!  なんか私たちには耳慣れない響きの言葉。(笑)
昔からず~と、日本は資源の無い国ということで慣れ親しんできたものだから、
「資源大国日本」と言われても、どこかムズ痒い。(苦笑)

でも、本当にこのメタンハイドレードの採掘を採算があうような商業化も出来たら、
現実の話になるのである。

さらに、「バイオ水素」という新エネルギー。

今の世界経済は先行きが全く不透明な大不況。
どうしても耳に入ってくるニュースは、企業の赤字転落、生産縮小、人員カット、
リストラとかの暗い話題が多いから、余計に世の中の人も、更に暗く悲観的に
物事を考え始めてしまう。

週末くらいは、ちょっとだけ今の現実から少し離れ、ちょっと先を見てみると、
悲観材料だけでもない事が解かった。(笑)

ただ、「資源大国日本」と言っても、その時には私はもうビジネスからは
引退している頃だからなぁ~~~~~。
それがちょっと面白くないなぁ~~~。(笑)


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吉本新喜劇が中国上海に進出かぁ~~~~

2008-12-20 | 路地裏の経済
上海お笑い新時代 中国版吉本新喜劇、滑り出し上々-朝日新聞  
(記事引用)
【上海=西村大輔】大阪風の笑いを上海のコメディアンたちが演じる「上海吉本新喜劇」が19日、上海で始まった。吉本興業グループが上海市人民滑稽(こっけい)劇団と提携し、1月から週3回の定期公演を始める。次々とギャグが飛び出すテンポの速い展開に、劇場は笑いに包まれた。

 セリフはすべて上海方言。それぞれの役者の持ち味をそのまま生かす演出や、登場する人ごとに違った効果音をつけるなど、吉本新喜劇の手法が随所に使われている。

 吉本側が面接などで選抜して特訓した同劇団の役者や地元コメディアンら約30人が3組に分かれ、2週間ごとにストーリーを変えて公演する。

 脚本や演技を指導した吉本興業グループの作家、中村進さんは「日本の笑いをそのまま持ち込まず、上海らしい笑いに仕立てた。上海の芸人は真剣。上海が東京や大阪を抜くかもしれませんよ」。


【熟年ドラキチ】
私は吉本新喜劇が大好きである^^
中学校の時に、土曜日の昼の2時からテレビでやっていた時からのファンである。
あの頃は、岡八郎、花木京、原(カバみたいな顔をしていた 笑)。
この中でも一番好きだったのは、花木京。
この吉本新喜劇も時代が変わるとともに次々と人材を輩出してきた。

今は内場、小藪、川畑、辻本らが中心メンバーになっているが、
今の私のお気に入りは、辻本茂雄に池乃めだか。
ネタやオチが解かっていても、見ていると面白い。
むしろ、その解かっているネタを見るのが楽しみなのだ。

まるで、水戸黄門や遠山の金さんを見る、老人たちと私は同じなのかぁ~(汗)

この吉本新喜劇が中国・上海で公演を、それも月3回の定期公演。
日本人の喜劇役者が出るのかと思ったら、そうではない。
中国で喜劇役者をセレクト。
彼らに吉本流の喜劇手法を注入し、現地上海語で喜劇を。

この吉本新喜劇、私が中学生の頃はまだまだ大阪を中心とした喜劇集団だった。
なんとか私の住む名古屋まではテレビで放映されたが、その当時は全国区ではなかった。
大学を卒業し、就職で関東に移り住んだ時に、関東では吉本新喜劇を放送して
いなかったので、30年前は少し寂しい思いをした私。
その吉本も今や、全国区。 いや、吉本興業無しでは、今のお笑い界は
存続できないと言って良いくらいでもある。

何故、ここまで吉本興業は伸びたのか?
やはり、積極的にお笑い界での裾野を拡げたからではなかろうか?
NSCというお笑いの学校を作り、関西、東京、名古屋と進出をするとともに、
広く人材を幅広く集め、熾烈な競争で人材を育てている。

人材面だけでなく、積極的に異業種ともコラボを取り組んだり、
企業として大きくなっても、全然その地位に胡坐をかくどころか、
ますます新しい取り組みを常にしているような気がする。

今回も中国・上海に進出。
これの成否は、私にとっても非常に興味がある。
日本の吉本新喜劇が日本の手法も大事にすると思うが、お客は現地の中国人。
所謂、現地化をどのようにするか?という点である。
それには、中国の庶民感情にもアンテナを張り巡らす必要もあるのではないだろうか。

日本の企業が海外に進出をし、工場なんかを運営していく場合に、
一番苦労をするのがこの点である。
日本のやり方をそのまま導入しても、なかなか巧くいかない。
挙句の果てには、現地の人は「駄目」だから(日本人より能力が劣っているから)
日本の工場のようには巧く行かないという例は、多くの日本の海外進出企業で
見受けられる事。

さぁ~ 今後のこの吉本新喜劇の上海での動向は、ちょっと見ものである。

話は変わるが、日本のプロ野球の球団は殆どの球団が赤字経営。
これだけ日本に熱心な野球ファンが全国にいるのに。
ましてテレビ中継も多いのに。

吉本興行の経営陣から見たら、なんでプロ野球の球団はこんなに恵まれていても
赤字経営なの? と 大いに疑問に思っているかもしれない。
「いったいプロ野球球団は、真面目にファン拡大とか、ファンを喜ばせると言う事を
考えているの?」と。

今までの吉本興業の歩みや市場への取り組みを見ていると、
私は「もし吉本興業が野球球団をもったら、直ぐに黒字にして、さらに
ファンを喜ばせるために面白い企画を次から次へと出してくるのでは?」
と思うのだが。


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アメリカの自動車ビッグ3、聞いてビックリ「労働者天国」?

2008-12-13 | 路地裏の経済
リストラ強化が焦点に=ビッグ3の支援検討急ぐ-米政府(時事通信) - goo ニュース 
(記事引用)
【ワシントン13日時事】米政府は13日までに、ビッグスリー(3大自動車メーカー)支援を検討するため、各社との協議に入った。つなぎ融資の規模に加え、支援条件としてリストラ強化が焦点になる見通しだ。最大手ゼネラル・モーターズ(GM)は、政府の融資がなければ月内にも資金繰り破綻(はたん)する恐れがある。

 ビッグスリー救済法案が議会で廃案に追い込まれたことで金融市場は動揺したが、米政府の支援検討表明でやや落ち着きを取り戻した。一方で、部品メーカーなど取引業者が破綻を恐れて現金取引を求め始めており、GMの資金需要が増大。このため、今週にも支援について何らかの発表があるとの報道もある。

 米メディアによると、ビッグスリー側は12日に政府や連邦準備制度理事会(FRB)と接触。金融危機対策として7000億ドル(約64兆円)の公的資金枠を用意した金融安定化法の活用が検討され、つなぎ融資の規模や期間、条件の詰めを急いでいるもようだ。


【熟年ドラキチ】
今年の9月15日の「リーマンショック」から、世界金融危機、そして世界的な大不況
に突入。 本当にこんな短期間で、こうも経済状況が変わるものかぁ~と、
私も驚きとともに、もう溜息~~~~(苦笑)

日本でも今年の前半には、トヨタ自動車は好調な業績で、いよいよ世界販売台数も
世界一になるのではと言われていた。
そのトヨタ自動車も、世界的不況と急激な円高で、操業を縮小するし、営業利益も
1兆円以上のマイナス。 トヨタの工場がある豊田市や田原市では法人市民税が
市の予定税収額から9割もダウンとか。 期間工もどんどん契約解除も行われている。 
自動車産業でなく、堺市に大きな工場を作ると発表していた液晶の雄・シャープも
三重と奈良の工場を亀山工場に統合と、これも今年の初めには創造すらしていなかった出来事。
毎日のようにニュースで報道される人員カットの話題。

円は昨日の金曜日には、90円台を割りこんだ円高。
輸出産業は本当に溜まったものでない、この急激な円高。

私もこの急激な円高の影響から逃れうるものではない~~~ ひえぇ~~~。
まぁ~ ジタバタして今すぐ何とかなるものでも無いから、
数ヵ月後を目指し、ここは更に競争力を強化できるチャンスと捉え、
より根本的な戦略を考え、それに着手していくしかないかなと。

ジタバタして何とかなるのであれば、ジタバタもするのだが。(笑)
今の世界的な異常な状況は、そんなジタバタは「焼け石に水」。

またしてもアメリカでは大きな次の問題が。
上の記事にあるように、それはアメリカの自動車会社ビッグ3の経営危機。
GM,フォード、クライスラーの3社が揃って経営危機になるとはねぇ~。

議会でビッグスリー救済法案が廃案にされ、いよいよビッグ3も経営破たん?
そんな事になっちゃ、もっと困るよ~と私は思っていたのだが。
何故、議会はこの救済法案を廃案に?

どうもビッグ3の3社の民間企業に、なんで国が救済の手を差し伸べなくちゃ
いけないんだ? という考え方が強いみたいだ。
ちょっとテレビで見たり、調べたりして、私も確かにそうだと思う部分も。

経営状態が悪いのに、アメリカ自動産業の労働者の賃金は格段に高い。
  アメリカ自動車産業 労働者の時給  約 7,000円/時間
  トヨタ自動車     労働者の時給  約 5,000円/時間
今回の救済法案の審議の過程でも、賃金が高すぎるからトヨタ並みの5,000円に
するようにとリストラ案を求めている。
このトヨタの5,000円でも、アメリカの他の産業よりは高い賃金であるらしい。

テレビで、塩爺こと塩川代議士(元財務大臣)が言っていたが、
アメリカの自動車産業は、何の経営努力もしていない。
おまけに、労働者の賃金も格段に高いし、研究開発もトヨタに比べたら
寂しい限りだ。 だから国家がこんな企業を救済したら、税金を「ドブ」に捨てるもの。
逆に言うと、こんな怠慢な企業を救済することは不公平だと言っていた。

なるほどね~。 塩爺もなかなか良く勉強しているもんだ。(苦笑)

他のテレビの番組を見て、私は驚いた。
アメリカの自動車産業の労働組合は会社毎の労働組合ではなく、
産業別でひとつの労働組合。 で、GM,フォード、クライスラーには
それぞれに支部が置かれているシステム。
だから、労使交渉は自動車産業労働組合と各会社がすることに。
これじゃ~働いている労働者は会社の言う事を余り聞かなくなっちゃうよね。
会社は単なる支部。 労働者はGM支部、フォード支部にいるだけで、
常に意識しているのは全米自動車労働組合。

だから自動車産業の労働組合は強くて、そしていい労働条件を獲得してきたのか。
テレビでその自動車労働組合がシステムとして持っている「ジョブバンク(job bank)」
について放送していた。

会社をレイオフ(退職)させられたら、労働者は「ジョブバンク」へ。
朝の9時から夕方5時まで、そこにいる。
で、そこで何を毎日やるのかというと、コーヒーを飲みながら新聞や本を読むだけ。
それも自分が読みたいものを。
番組に出ていた「ジョブバンク」に通っている人は、なんと3年も毎日通っている。
そして、そんなことを3年間しているだけで、給料は毎月キッチリ退職前と同じ金額
を3年間もらい続けている。

こんな事をやっていちゃ、アメリカの自動車産業の競争力も落ちて、経営危機も
当たり前だよね。

しかし、アメリカの自動車産業の実態、なんか日本の「ある事」に似ている気がする。
日本の官僚・役人が営々として築き上げてきた「天下り天国」。
そして、天下り先に年間12兆円もの特別予算を「随意契約」というインチキな
ビジネススタイルでお金を流しているやり方。

日本も早く、官僚・役人天国を止めさせ、公務員改革をしないと、
今のアメリカのビッグ3に似た事が起こってしまうよ~~~~~。
それか、広く浅く予算を賄うために、消費税をアップするしかないでしょうね。

今 アメリカで起こっている事は単なる「対岸の火事」では無いような気がする私。



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不況になると業績が好調になる業界が、それは・・・

2008-11-18 | 路地裏の経済

政府の与謝野大臣がお昼のニュースで、来年の景気見通しである
日本の経済成長率について、マイナスになると言っていた。
本当に毎日毎日、元気の出ないニュースが多くて困ったものだ。

お隣の国、韓国は日本より更に酷い経済状況だ。
そんな韓国で、業績を伸ばしている業界が。
それはコンドーム業界。

韓国でコンドームの販売急増-Chousun Online  
(記事引用)

今年8月以降、コンドームの販売が増えている。

 コンビニチェーンのGS25は8月から11月16日まで、全国3300余りの店舗におけるコンドームの販売額が昨年同期より19.3%増えたことを明らかにした。今年1月から7月までのGS25におけるコンドーム販売額が昨年同期比で5.2%増加したのと比べると、3倍以上の伸びだ。

 同じくコンビニチェーンのセブン・イレブンでも状況は同じだ。8月から11月中旬までのセブン・イレブンにおけるコンドーム販売額は、昨年同期に比べ17.5%増加した。こちらもまた、1‐7月までのコンドーム販売額増加率6.4%よりはるかに高い数値となっている。

 コンドーム販売が増加した理由について業界では、8月以降本格化した景気不振を最も大きな要因に挙げている。景気の先行きを懸念し出産計画を遅らせる夫婦が増えたことに伴い、コンドームの使用量も増加した、という分析だ。

 GS25のキム・イルヨン部長は、「一部の学者は不況が人々にストレスや不安感を与え、これを克服するための代案の一つとして快楽を求める場合が多い、という意見を提示している。いずれにしても、今回の統計を通じ、不況になるとコンドームの販売が増えるという俗説が立証されたようだ」と語った。


【熟年ドラキチ】 
なるほど~ 実際の販売実績の増加率のデータがよく物語っている。

             1-7月     8-11月
コンビニ GS            5.2% ↑             19.3%↑

セブンイレブン           6.4% ↑             17.5%↑

不況になるとコンドームの販売が増えるという俗説も既にあったのかぁ。
知らなかったぁ~。
その俗説も、俗説と言う扱いから正しい経済学説にステップアップか。(笑)

それにしても見事に結果が出ているなぁ~。
8月以降の販売の増加量が3倍弱もするなんて。
今の時代は 1-7月の5.2% や 6.4% の販売上昇率でも御の字なのに、
その3倍を記録してしまうなんて、凄い!

コンドームを作っているメーカーさん達は、忙しく充実した毎日を送り、
世界的な不況が今起こっていると言う事への実感は多分無いであろう。

それで何故、不況になるとコンドームが良く売れるのか?
この記事の分析によると、
  1.景気の先行きを懸念し出産計画を遅らせる夫婦が増えたことに伴い、
    コンドームの使用量も増加した。

  2.不況が人々にストレスや不安感を与え、これを克服するための代案の
    一つとして快楽を求める場合が多い。

なるほどと頷ける理由だ。 若き夫婦も景気の先行きに不安を感じたら、
子作りにもちょと躊躇しちゃうだろうなぁ。 しかし。セックスそのものには躊躇
をしなく、コンドームを使う訳かぁ。
ストレス・不安の克服のためにセックス。 う~ん、これはどうだろう?
ストレス・不安によって、かえってセックスをしなくなる人もいるのではないかな?

これは韓国でのコンドームの販売状況だが、日本でもコンドームは今年の9月以降に大きく販売が伸びているのかな?

  1の理由は日本でも当てはまる。 
  2の理由はむしろ販売数字を下げる要因になっているのではないかな。

日本では夫婦の3割強がセックスレスという調査結果を見たこともある。
となると日本では不況になってコンドームの消費が増えるかもしれないけど、
韓国ほど顕著な伸びは見られないのではないかな~~~。


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えっ?中国で、ラッキーナンバー”8”が不吉な数字に?

2008-11-17 | 路地裏の経済

中国人は数字の 8 が大好きである。
会社の電話番号や車のナンバープレートでも、私がお付き合いのある中国・台湾の
会社では皆、必ず 8 が入っている。

ところが下のような記事が。

中国でラッキーナンバー「8」が不吉な数字に - Chousun Online   
(記事引用)
中国が「8」という数字をめぐる不吉な説に苦しんでいる。「8」は本来、中国でラッキーナンバーとされている。「金をもうける」という意味の「発財」の「発」という字の発音(ファー)が「8」の発音(パー)と似ているためだ。北京五輪の開会式も2008年8月8日午後8時に始めたほどだ。

 しかし、最近の世界的な金融危機が実体経済にも飛び火し、中国では「8」がラッキーナンバーではなく「恐怖の数字」に様変わりしている。中国経済が当初予想より急速な鈍化を見せ、成長率が防衛ラインの8%に迫るとの懸念が浮上しているためだ。先月初めに米投資銀行のモルガン・スタンレーは、中国の経済成長率が今年は9.8%となり、来年は8.2%まで低下すると予想した。欧州系投資銀行のUBSは、来年の中国の経済成長率予測値を当初の8.8%から8.0%に、クレディ・スイスも9.2%から8.8%へとそれぞれ下方修正した。

 米ウォールストリート・ジャーナルは先月30日、「中国の経済成長率は8%に向け低下しており、懸念に輪をかけている」と報じた。中国の騰訊(QQ)など主要ポータルサイトにも、来年の成長率が8%まで低下するというニュースがしばしば登場している。こうなれば、中国人の間に「8」という数字に対する恐怖説が生じざるを得ない。

 毎年1000万人分の雇用を創出するため、中国政府が最低限守るべき成長ラインの8%が崩れれば、失業大乱を招きかねないという暗い見通しも聞かれる。ムーディーズ・エコノミー・ドットコムのエコノミスト、シャーマン・チャン氏は「中国で8%以下の成長は主要国における景気後退と同じ意味だ」と評した。

 こうした中で、今年中国で大規模災害が起きた日付も8と関係があるとの話がインターネット上で広まっている。大雪被害(1月25日)、チベット暴動(3月14日)、四川大地震(5月12日)の共通点は何か当ててみよう。

 月日の数字をすべて足すと8になるというのだ。

 中国・上海市の証券会社従業員は「最近中国人は8の意味について混乱しているようだ。中国の成長率が8%以下に落ち込めば、世界経済にもう一つのショックを与えるだけに、中国政府は積極的にそれを阻むだろう」と話した。


【熟年ドラキチ】
北京オリンピックが行われた2008年8月8日という 「8」が並んだ日には、
中国では多くの結婚式が行われた。 この日付を数字で簡単に書くと、
  8.8. ’08
しかし、先月のニュースで私は読んだ記憶があるが、その「8」並びの日に
結婚したカップルの中には、早くも夫婦の危機を迎えて離婚したカップルも
現れたとか。

ここ最近の中国は10%を越える経済成長をしてきたから、それが8%に
落ち込んだら大変な事になるだろう。
もちろん日本の今の一番の貿易相手国に中国がアメリカを抜いて1位に
成ってしまったから、日本もその影響からは逃れる事は出来ないだろう。

そこまで落ち込んではいけない悪魔の数字として「8」が認識されちゃうと言うのも
皮肉なものだなぁ。
今の日本から見れば、2%前後の成長率がいい所だったから、
「8」%という数字は成長率では、実現不可能な夢の、いや、妄想の数字。
むしろ、「8」と言う数字は今の消費税が5%だから、消費税を上げた次の
消費税率として「8」が出てくる可能性のほうが高い。
と言う事は、日本でも「8」は悪魔の数字になるのか~ (笑)

今年起こった大災害や事件の日付を足すと 「8」になるという分析には
驚いた。 なるほど、
 大雪被害      1月25日  1+2+5=8
 チベット暴動   3月14日  3+1+4=8
 四川大地震    5月12日  5+1+2=8

ということは、次の11月24日、 12月5日、 12月14日、12月23日は
要注意な日かな? (苦笑)

でも長い歴史の中で中国人たちに根付いたラッキーナンバー「8」。
ちょっとやそっとのことでは、「8」が本当に不吉な数字として扱われるような事は
まずないだろうなぁ~。
それくらい彼らは「8」が大好きなのだ。(笑)


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カジノの国”マカオ”も一変、トヨタも1兆円の減益。

2008-11-12 | 路地裏の経済

毎日毎日出てくるニュースは、最近の経済不況の話題ばかり。
別にこれらを書いて、みんなでもっと悲観的になりましょう~と言う気は
私には全く無いが。

確かに世界で、それも大きな企業がこれだけ、(例えばアメリカのGMも、
来年には公的資金の注入がないと破綻するとか、スターバックスも大きく利益を
減らしている)悪い情報が出てくると、私を取り巻く実体経済にも悪く影響する
訳であるから、喜ぶ話ではない。

でも、これも経済の変化。 変化あるところには、必ず何かが生み出される筈だ。
と思い、今の”嵐の経済”も決して目を背けることなく、苦しい事も味わいながら
(苦笑)、次の来るべき時代の準備に自分を適合していきたと。

私が読んでいるメルマガに、下のような記事が。 
(記事引用-宮崎正弘の国際ニュース・早読み)

「 マカオの空気が一変、不況の荒波は新カジノ・ホテル建設を中断させる
   九州の温泉も韓国からの観光客が去って閑古鳥、業者の悲鳴 」

マカオのカジノ・ビジネスは破竹の勢いだった。
 本場ラスベガスの売り上げを抜き去り、ことしは20%成長といわれた。ラスベガスの本場からサンズ・グループ,KKRなどがマカオへ上陸して豪華ホテルが23軒も乱立し、ネオン輝く二十四時間の不夜城。博打客がホテルを埋めた。

 筆者も一昨年に取材したが、ロビィではロシアの美女のダンス、フロアにはトランプ、チップが乱れ飛び、目の色を変えた中国人の博徒らが夜を徹してマネー・ゲームに興じていた。
 (中国人に限らず博徒の目は、どうしてあんなに怪しい光をおびているのか?)。

豪華カジノ・ホテル地下の特別部屋にはVIP専用個室がならび、その裡の一つは金正日のお坊ちゃま専用だった(そこだけ写真撮影不許可だった)。

 狂乱は去った。
 株式がピークから82%の大暴落を演じ、不動産暴落は秒読み段階。中国政府は総額57兆円という破天荒なテコ入れを決めたが、上海株式は僅かに5%回復し、しかも一日で回復基調が去り、翌日から下落を再開した。

 57兆円の景気刺激策は数字こそ破天荒だが、なかみはとりあえず1兆4000億円の追加で、今後四年間の総額。しかも従来の予算を、その中に含んでいるコトが分かり、まやかしに近いのだ。
(ま、ごまかし専門の中国ゆえ驚くべきコトでもないのだが。。。。)

 さて、マカオで新ホテルの豪華博打場「ベネチアン・マカオ」の建設は、ラスベガスの博打場チャンピオンであるシェルダン・エーデルソンが率いるサンズ・グループである。
 エーデルソンは11日に記者会見し、この新ホテルの「建設の中断」を発表した。
第三四半期のマカオのカジノ売り上げは32億ドルで、前年比10%のダウン。見通しが暗いからと理由を説明した。(ヘラルドトリビューン、11月12日付け)。

 もとよりマカオは99年に中国に返還されたものの香港と同じく一国両制度が適用された経済特区。主要産業はカジノだけ。
 この賭場めがけて毎年1500万人の博徒が中国大陸から押し寄せるのだが、VIPは共産党幹部である。
 ここでデベロッパー相手に博打をやって、業者が「わざと負ける」。勝ち金は、領収証が発行され、合法的に幹部の懐に入る。
つまりマカオで「賄賂の洗浄」がなされるわけである。

 中国経済が破竹の勢いを失って深刻な不況入りし、不動産価格の下落、売れ行き低迷という大不況が示すのは、デベロッパーと癒着してきた共産党幹部の実入りが激減した事実であり、したがってマカオが寂れるのは当然なのである。

 サンズ・グループのホテル建設中断の裏に、こういう理由がある。

           ( 中  略 )
 
 韓国ウォンは急落した。55%の落下とは100円が45円になったのである。もう対馬の土地を買えるどころか、たたき売りが近いのでは?
 何が九州でおきているか?
 雲仙、嬉野、黒川、別府、高千穂、湯布院。。。。。。。
 韓国からの観光客で繁栄していた、これらの有名な温泉地が、いま“ガラ空き”である。天璋院篤姫ブームで支えられてきた指宿温泉さえも、韓国からの観光客は不在に近いという。

 世界金融危機の被害はカジノや温泉地にも飛び火した。



【熟年ドラキチ】
マカオにはまだポルトガルから中国に返還される前に、香港出張のついでに
お客と行った事が。 香港から高速フェリーでマカオに、そして、もちろんお目当ては
カジノである。
私は経験する事が目的で行ったので、使う予算金額も本当に可愛らしい金額。(笑)
その当時と比べたら、近年のマカオの盛況ぶりは全然違ったようだ。

なにしろ、カジノと言えばラスベガス。そのラスベガスを抜いたと言うのだから
驚いた。  その一番の要因はやっぱり、中国の経済発展と上の記事にあるような
「ダーティマネー」の資金洗浄の場になっていたからかぁ~。

考えてみれば、一口に世界経済の好況といっても、その中には必ずと言って
いい位に、ちょっとダーティな経済も組み込まれている。
これは世界だけに限った事でなく、日本でも規模の違いはあっても同様だろう。

世界経済の不況により、ダーティなビジネスも縮小される事はいい事だが、
彼らも我々と同様に「生き残りの道」は必死に考えるだろうから、
また別の道を考えるかもしれない。(苦笑)

最近、中国が57兆円規模の景気刺激策を世界に向け発表し、
「私は、中国もなかなかやるなぁ~、この世界経済不況を利用して中国の
 世界での経済的地位を明らかに上げるな~」と単純に理解していた私なのだが。

メルマガ発行者の宮崎正弘氏は、さすが事情をよく把握しているなぁと、私は感嘆。
この発表にも、ちょっと偽装に似た事が含まれていたのかぁ~。
何でも「表と裏」があるもんですね (笑)

で、日本だが私の住む東海地方では、やはり「トヨタ自動車」の話題。

(記事引用-産経ニュース)
トヨタ自動車は6日、平成21年3月期連結決算(米国会計基準)の業績予想を下方修正した。売上高は前期比12・5%減の23兆円、本業のもうけを示す営業利益は73・6%減の6000億円と大幅な減収減益となる。米国発の金融危機に伴う世界的な消費低迷や急激な円高が原因で、従来予想と比べ売上高で2兆円、営業利益で1兆円減る。営業利益が1兆円を割り込むのは8年ぶり。世界経済の減速が日本のトップ企業の経営にも深刻なダメージを与え始めた。

 通期の営業利益は20年3月期と比べ約4分の1に減る。減益の内訳は、対ドル・対ユーロでの円高差損で6900億円▽米国や欧州での販売減などで6100億円▽鉄鋼など原材料費高騰で3600億円前後-など。円高や欧米市場の不振が当初の予想を大きく上回り業績を直撃した格好だ。

【熟年ドラキチ】
予定していた営業利益が1兆6000億円から6000億円に。
なんと1兆円も予定より少なくなってしまう。
為替差損で6900億円、販売の落ち込みで6100億円、原材料費の高騰で
3600億円と減益の内容が。

これは東海地方に相当な経済的ダメージをもたらすと予想するのは難しくない。
今日のニュースでは、陶器で有名な「ノリタケ」も6000人の人員削減を発表。

上の記事で、韓国からの観光客で賑わっていた九州の温泉地も、韓国経済の悪さと
韓国ウォンの激安で、いまや閑散となってきたみたい。

日本人の国内旅行も、この経済状況であると随分旅行も控えられたり、
予算も縮小されると思うから、観光地も更に大変になるかも。

明日は韓国からのお客さんと商談の予定の私。
韓国の世界的企業のこのお客さんは、泊まるホテルはまだ高級ホテルを指定して
きているから、ちょっと安心したのだが。

世界でも日本でも、経済の大きな嵐が吹き荒れているが、
私が漕ぐボートは小さく頼りない乗り物かもしれないけど(苦笑)、
手で漕げば漕いだだけ前進できると信じて、気楽にいこう~~~~と。(笑)


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嵐の中の世界経済の中で。 仕事でもあるから考えてみよう~と (2)

2008-10-28 | 路地裏の経済

嵐の中の世界経済の中で。 仕事でもあるから考えてみよう~と (1) からの続き

ドラキチ精神構造を生かし、劣勢にも明るく逞しく対処しようと、(1)を書き始めたのだが、書いてみるとどれも暗い話題ばかり。(苦笑)

「朝の来ない夜は無い」
「夜明け前の闇が一番深い」

という事も世間ではよく言われるから、ここはトコトン「夜明けの朝」の前の
一番深い闇に突っ込んでいこう~ (苦笑)
問題は一番深い闇が、いつなのか? なのだが。

私が読んでいるメルマガ、「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」10月28日号に、
以下の記事が。

(記事引用)

東欧の優等生=ポーランドにも、アフリカ経済の覇者=南アにも大不況の荒波
   アイスランドはついにサムライ債の債務不履行(デフォルト)

  つい一ヶ月前までポーランドは世界同時株安の嵐とは無縁だった。
都市は美しく整備され、住宅地は静かで、人々は安定した生活を享受できた。消費は旺盛で、デパートは満員、各地のリゾートも観光客で溢れていた。ポーランドはドイツ向け商品の「工場」でもあり、米国からの投資も盛んだった。
 
 状況は一気に暗転した。
 ポーランドの通貨は「ズローチ」。過去一ヶ月でズローチは対ドルで30%下落し(この一週間だけでも17%下落)、対ユーロで20%下落。ワルシャワ株式市場は50%の大暴落(10月28日現在)。
ハンガリーやウクライナの破産は他人事だった。いまやポーランド国民の心理は「明日は我が身」の恐怖に陥った。

建設ブームに沸いてきた各地の高層ビルが建設中断に追い込まれ、「なんで俺たちまで災禍にまきこまれなきゃならんのか」と不満の声がポーランドの農家からもあがる。

 以下同様にトルコ・リラは30%下落、ブラジル・ランドは40%下落。
 ジム・ロジャースが予言した「商品の時代」も、終わりを迎えていた。原油の暴騰と暴落。金はやや下落した。

 レアメタルの王様=プラチナは2000ドルから800ドルを割り込むという異常な暴落。商品市場で60%以上の暴落が、嵐となって商品輸出国家の経済を直撃した。
最悪の被害は南アである。
 トレボー・マニュエル(南ア財務長官)は「嵐がやってきた。これまで経験したことがない嵐で、どんな被害になるのか想像も出来ない」とプレトリアの国会で演説した。

 アフリカ経済全体のGDPの三分の一を占め、アフリカの優等生として活躍してきた南アは、金、銀、プラチナなどレアメタル、戦略物資であるチタン、コバルトなどの集積と流通でも世界的な拠点であり、ダイヤモンドの拠点としても栄えた。


【熟年ドラキチ】
アイスランドだけでなく、上の記事のように、ポーランドにも、ブラジルにも、
トルコにも、そして南アフリカにも。
挙げだしたら切が無いくらい、世界じゅうが混乱している。

日本のお隣の国の韓国も酷い経済状況になっている。
この1年で韓国の通貨ウォンが極端に言えば半値近くに暴落しているようなもの。
昨年までは日本の九州のゴルフ場や温泉も韓国からの韓国客で大賑わいだったのが、今はその九州のゴルフ場も温泉観光地も韓国人の韓国客はパッタリと足も
止まり激減したとか。
変わりに、日本人の韓国旅行者は最近増えたらしいが。

そして資源大国ロシアは持ち前の資源で最近急成長を遂げてきているのだが、
そのロシアでも国内航空会社が経営難で路線便の運休とか休止を
余儀なくされているというニュースも。

またもや、暗い話題のオンパレードになってしまった。
そして日本に重くのしかかる、円高。

円高なのに、世界のお金はアメリカ、ヨーロッパ先進国や、その他の新興国では
不安があるみたいで、実体経済もまだ良好であると思われている日本に
向かってきているみたいだ。株にはまだ現れていないが。

「失われた10年」で暗い苦しい思いと経験をした日本経済。
幸いにもその間に、不良債権問題という大きな膿みは、相当の苦痛を伴ったけど
出し切った日本。

ひょっとしたら、今、世界金融危機、世界同時株安、世界同時不況で苦しむ
海外から見たら、日本だけが唯一の希望を持てる国かもしれない。
これはちょっと突飛で、楽天的過ぎるかなぁ~(苦笑)

この嵐を、努力は怠らずに、粛々と過ごせば、円高は更に進行するかもしれないが
希望の国・日本への海外からの投資も増えるのではなかろうか。
ただ、日本も輸出依存体質から脱却する必要も当然出てくる。

ドラゴンズを応援する時のような心構えで考えると、人から見れば馬鹿げている
と思えるような楽観的将来を夢見てしまった。(苦笑)
まぁ~ココ当分は更に苦しい経済状況になると予想される日本経済だが、
気持ちだけは明るく、頭もあげて向かっていけば、色々な展開も見つかるという
事ではないかなぁ~~~~~。

ココは私のブログ。
最近の余りに暗い経済ニュースの多さに、つい、自分の精神衛生を良くするための
「たわごと」を敢えて進んで書いてしまった。 (笑)


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嵐の中の世界経済の中で。 仕事でもあるから考えてみよう~と (1)

2008-10-28 | 路地裏の経済

9月15日のリーマンショック以降の世界金融危機は、世界を世界恐慌にしてしまっているのか?
アメリカのみならず、ヨーロッパ、ロシア、南米、アフリカ、そして日本のあるアジアも。

貿易関係の仕事をしている私にとっても、この1ヵ月半の目まぐるしい経済状況の
変化は、今のところただ見守っているというのが現状である。
毎日テレビや新聞から飛び込んでくるニュースは、どれも暗い物ばかり。

何十年後の学校の教科書には、2008年世界金融危機という出来事が
載ってしまうくらいの事が起きているのだろうか。
と色々私も日々に世界の動きを見てるのだが、私なりにこの歴史的出来事にも
生き残れるように、少しは考えを巡らさねばと。

野球のドラゴンズの事みたいに、熱心に、そして、たとえどんなにドラゴンズが
劣勢に置かれても、そこに僅かな可能性を見出し、希望と期待に前進する。

好きなドラゴンズで養った、このドラキチファンの精神構造が、こういう時にも
役立てば、まんざら野球も簡単に馬鹿にしちゃいけない~~~~。(苦笑)

東証終値は7162円 バブル後最安値、26年ぶり水準(朝日新聞) - goo ニュース 
(記事引用-朝日新聞)
27日の東京株式市場は、世界的な景気減速が長期化するとの不安が高まり、日経平均株価は03年4月28日につけたバブル後の最安値7607円88銭を大きく割り込んで取引を終えた。終値は、前週末比486円18銭安い7162円90銭。82年以来、約26年ぶりの安値水準まで落ち込んだ。

アイスランド国有化銀行、サムライ債の利払い不履行(読売新聞) - goo ニュース  
(記事引用-読売新聞)
アイスランド政府が国有化した最大手銀行カウプシング銀行は27日、猶予期限を迎えていた円建て外債(サムライ債)の利払いを見送り、事実上のデフォルト(債務不履行)状態となった。

 国有化された銀行のデフォルトは極めて異例だ。

 サムライ債は外国の政府や金融機関などが資金調達のため日本国内で募集し、円建てで発行する債券。利払いがなかったのは、2006年10月に発行した500億円のサムライ債。利払い期限の20日までに支払いがなかったため、7日間の猶予期間に入っていた。

 主要行すべてが国有化されたアイスランドは24日、国際通貨基金(IMF)と20億ドルの緊急融資を受けることで合意。しかし、資金はすぐに振り込まれないため資金不足に陥ったとみられる。アイスランドでは、国有化した他の銀行でも資金不足から決済に遅れが出ている模様だ。各銀行は欧州を中心に海外で積極的に資金調達をしており、今回のような債務不履行が続けば、世界に混乱が広がる恐れもある。


【熟年ドラキチ】
あのバブル後の最安値の株価、7607円をいとも簡単に下回ってしまった。
そして今日の東京市場では一時的にではあるが、7000円という大台も
一時割り込んだ。  どこまで底なし沼が続くのだろうかぁ~

別に私は株を運用しているわけではないが、これだけ株価が下がってしまうと、
世の中の企業の資産も減ってしまい、企業活動が消極的に一気になってくるだろう。
設備投資の予定も、延期・キャンセルという事態も。
機械を製造販売する会社の私にも、今後、影響がさらに出てくる事は容易に
想像できる。

そして私の持ち場である海外市場、これは既に今年の4月辺りから
景気の潮目の変わりは感じていた。 それでも、今までどおりに粛々と地道に
海外とやっていけばなんとかなる感じで来ていたのが、この1ヶ月で激変。

中国、台湾、シンガポール、タイ、韓国、ベトナム、インドネシア、アメリカのお客の状況を聞いても、まぁ~いいニュースは殆ど無い。
それもその筈。 上の記事にあるようにアイスランドの国有銀行もデフォルトする始末だし。  日本で解りやすく言えば、日本のメガバンクが借金の返済を期日どおり
に出来ないということがアイスランドで起こっている。
アメリカやヨーロッパの銀行でも同じ事が起こらないように、その国の政府が
公的資金を投入してなんとか起こらないようにしているのが、今の世界の状況。

世界の銀行が一斉にお金が無い状況になったものだから、仮に機械設備を買いたいという外国の優良なお客が、いつも通りに銀行に機械設備を輸入するから
融資をして欲しいと銀行に話を持ち込んでも、銀行はなかなか応じない。

この現象が現実的に起こっている。

まさに金融危機が、私達のビジネスの流れを止めるという事が、日本ではまだ
起こっていないが、世界ではもう既に。
実態経済に悪い影響を現実に与え始めている。

そして同時に円高の進行。 輸出産業には大きな痛手である。

日本は輸出大国であり、そのお陰で世界第2位のGDPを出しているのだから
今の世界の状況が日本経済に影響しないわけが無い。
もう既に、トヨタ、キャノン、ソニー、ホンダ、三菱自動車という名だたる大企業は
相当な影響が出ている。  生産縮小により、製造要員の削減、派遣社員の
契約終了というニュースも、私の周りから色々と聞こえ始めている。

     
 嵐の中の世界経済の中で。 仕事でもあるから考えてみよう~と (2) に 続く




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おもちゃ工場だけでなくアパレル工場も廃業が多い中国

2008-10-21 | 路地裏の経済

アメリカ発世界金融危機、世界同時株安の影響は、実態経済の現場である
中国の製造現場にも現れてきているニュースが。

私も仕事で、9月15日のリーマンショックを引き金としたこの1ヶ月間の
急な景気の冷え込みを実感しているのだが。
そんな中を少しでも賢明に対処していきたいと冷静に思っているのだが、
現実に起こっていることに目を背けるわけにもいかないし。(苦笑)

金融危機、「世界の工場」にも影 突然解雇7千人怒る(朝日新聞) - goo ニュース 
(記事引用-朝日新聞)
おもちゃや靴、パソコン周辺機器などの工場が集積する中国広東省東莞市。「世界の工場」の中核を米国発の金融危機が襲う。市の東部にある政府前に17日午前、おもちゃ工場の従業員約500人が集結していた。2日前に工場が突然閉鎖になり、失業した人たちだ。目の前には、ヘルメットと盾、警棒で武装した約300人の治安部隊が壁をつくって立ちはだかる。

「2カ月半分の給料がまだ支払われていない。突然職を失い、年金、失業保険など、政府はどう解決するのか」。従業員の代表者が叫ぶ。共感に満ちた怒声が上がった。「家賃も生活資金もない。これからどうやって暮らしていけばいいんだ」。ベトナム国境に近い雲南省の村から出稼ぎに来た工員の夫婦は、記者にも早口でまくしたてた。2人で4千元(約6万円)を超えた月収を一気に失った。

 中国最大級のおもちゃ工場を抱える「合俊」(本社・香港)。香港株式市場に上場し、米大手玩具メーカー「マテル」など世界の有名ブランドに、OEM(相手先ブランドによる生産)で供給する。米国経済の減速で注文が急減し、資金繰りがつかなくなった。二つの工場を閉鎖、約7千人の従業員が路頭に迷う。内陸部からの出稼ぎが多く、老後も教育も工場の給料頼み。騒動は3日間にわたり、一時は2千~3千人の「失業者」が、工場前の門から大通りまでを埋め尽くした。

【熟年ドラキチ】
私が読んでいるメルマガ、「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」の10月16日号には
こんな記事も。

(記事引用-宮崎正弘の国際ニュース)
 ”中国の玩具メーカー、じつに52・7%が倒産、残りも近く倒産を予感
  がら空きの広東貿易フェア、年末の注文が激減し、ようやく恐怖心理が拡大”

 スポーツ・シューズとアパレル企業が上半期だけで62,000社廃業した。華南とりわけ広東省だけの「公式」の数字。
実態はもっと大きいだろう。
 凄惨な輸出戦線の現場と化しているだろう、と推測できた。その恐怖は本物となって、工場閉鎖が相次ぐ広東の模様が、今朝(16日)のヘラルドトリビューン一面トップである。

一昨年来、毒入り食品、ペットフーズ、インチキ風邪薬、鉛入り玩具等々。中国から米国への輸出は「身から出たさび」によって、激減してきた。
それでもテレビのリモコン、ステレオのヘッドフォンなど、群小のメーカーが広東にひしめきあって輸出商戦を広げてきた。

 その集約的フェアが広東貿易市。
 今年の中国最大の貿易フェアは、信じられないほどのがら空き。欧米からバイヤーが絶えたのだ。
わずかに産油国とロシアとアフリカ諸国からのバイヤー。広場に「通訳」のプラカードをさげての「通訳業」も雇用主あらわれず手持ちぶさた。 (中略)

すでに五月からクリスマス商戦の注文が殺到する季節だったのに、米国のバイヤーの沈黙。
 「ん? こんな筈ではないのに」と注文予定をにらみながら工場経営者は、生産ラインを縮小し、従業員整理を進めてきた。

工場閉鎖は数万から十数万の単位となり、失業は数百万。潜在失業は数千万人の単位となるだろう。十三億の民ゆえに、GDP1%のダウンは失業500万人とカウントされる。

 「たとえば玩具メーカーのうち、すでに52・7%が廃業、残る3631社の多くがまもなく倒産するだろう」(ヘラルド、10月16日付け)。   (引用終わり)


【熟年ドラキチ】
日本では毒ギョーザや最近の農薬混入インゲン、そしてメラミン混入牛乳や
乳製品が大きく社会問題になった。 それ以前から中国のおもちゃに鉛が含有
していたり、歯磨きにも危険な物質が入っていたためアメリカ等では問題になっていた。  それらの無責任な製造に対す”因果応報”もあろうが、 やはり、
去年からのサブプライムローン問題から端を発した今回の世界金融危機が
”世界の工場”中国の製造工場に大きな上のような影響を与えていると思う。

しかし、おもちゃ業界では既に、今年の5月にこんなに解りやすい現象が
中国広東省で起きていたとは。
5月と言えばまだ北京オリンピック開催に向けて、中国はまだ好況だと
一般的には思われていた時期だ。
私の仕事の業界とは違うが、もし私がこのおもちゃ業界の異変の出来事を
5月に知っていたらと。

やっぱり情報と言うのは大切ですねぇ~~~~。

私の20年来のお友達である台湾人の社長に、今朝電話をしてみた。
この社長は台湾で売るためのショップを台湾全土に持っているのだが、
6年前から自社の工場を中国の広東省に作った。
 私  「広州ではおもちゃ工場が閉鎖してみたいですが、社長の中国の工場は
     影響はないですか?」
 社長 「自分が台湾で売る分だけを作っているから大丈夫。 欧米に輸出専門で
     工場をやっている会社は苦しいし、廃業するところも多いですよ。」
 私  「台湾の景気のほうどう?」
 社長 「台湾の消費のほうも やっぱり最近は落ちてきている。
     でも今年の年末から来年の中国の旧正月にかけては、
     今 企画をしてるから売上げも元通りになると思う!」

と、私より歳は3歳上のこの台湾人社長は、どこまでも前向きに頑張っている。
ただ、お互いが知り合ったのは20年前で共に30代前半の時。
ここ5-6年お互いが日本や、中国、台湾で会えば「健康の話題」が必ず入ってくる
と言うように、お互い着実に毎年歳を重ね、今では50代のオジサン。(笑)

体は以前の30代の時のようには動かないが、前向きな考えはいつまでも
変わらない、この台湾人社長だ。

と、比較的前向きな私も、さらにこの台湾人社長との電話で刺激を受けた
今日の午前の電話だった。



☆☆追記☆☆  11月16日

 今日、11月16日(日曜日)のフジテレビの番組”サキヨミ”で、中国広東省の
 オモチャ工場の倒産、62、000社の事、そしてその工場で働いていた従業員は
 ある日突然に解雇の事を取材してテレビで流していた。
 工場に働いていた従業員はいずれも地方の農村から出稼ぎに来ている人達で
 月の給料は日本円で換算すると約2万円。
 広東省・東莞に工場がいっぱい集まっており、オモチャ工場やアメリカ向け
 電子部品工場や電気製品工場も皆、オーダーがキャンセルされたり、出荷を
 延期されたりで、とにかく酷い景気になっていた。

 不動産市場も酷い状態になっており、上海のマンション、240平米で価格は
 3,400万円。 以前であれば直ぐに完売したのであったが、今では
 価格を2割安くして、尚且つ輸入外国乗用車1台もサービスで一緒につけて
 売りに出しているのだが、それでも売れないらしい。

 
 


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日本だけが昔ながらでいいの? 周りは変わっているのに。

2008-10-07 | 路地裏の経済

昨日はシンガポールのお客と朝から晩までお付き合い。
このお客は私と同じ歳で、20年前に自分で会社を起こし、今でも社長として
元気に(?)頑張っている人なんだが。

さすがにここ1年くらいの世界の経済的状況には、悲観的な話題しか出てこない
昨日の1日だった。
先週までは中国・上海に出張してシンガポールに一旦帰り、そして日曜に日本へ。
ちょっとメタボな体形のこの社長には、ちょっと強行軍なスケジュールで仕事に頑張っている。
そんな頑張り屋のこのシンガポール人社長も、業界の冷え込み、機械投資意欲の
減退に、出てくる言葉どうしても悲観的なものが多かった。
ところが更に、このシンガポール人社長を悲観させるような雲行きになってきたみたいだ。 私ももちろん他人事ではない。

日経平均1万5000円割れは「かなりの事態」=首相(ロイター)   
(記事引用-ロイター)
麻生太郎首相は6日午後の衆院予算委員会で、追加経済対策について「きょうは後場で(日経平均が)1万0500円を切った。こういった状態はかなりの事態になってきているということは有権者は肌で感じている。」と発言。

【米国発 金融危機】信用不安の波拡大 主要国、協調対応できず(産経新聞) - goo ニュース  
(記事引用-産経新聞)
 【ワシントン=渡辺浩生】ニューヨーク株式市場のダウ工業30種平均が4年ぶりに1万ドルを割り込んだのは、米国発の金融危機が欧州に上陸し、信用不安の波が世界にドミノ式に広がっていることに一層の危機感が高まっているからだ。先週成立した金融安定化法の即効性に早くも疑問が浮上しており、負の連鎖を早急に断ち切るために、欧米日の主要国が協調した緊急対応策を打ち出すことが求められている。    (中略)
市場は米連邦準備制度理事会(FRB)や欧州中央銀行(ECB)など各国中央銀行による資金供給拡大でなんとか息をつないでいるのが実情だ。しかし、欧州諸国の危機対応も足並みがそろわず、欧州で深まった信用不安がアジア、米国へ再上陸する悪循環に陥っている。新興国市場にも動揺は波及している。

日経平均、一時1万円の大台割れ 4年10カ月ぶり(朝日新聞) - goo ニュース  
(記事引用-朝日新聞)
 7日の東京株式市場は、前日の米国市場で株価が一時史上最大の800ドル安と暴落したことから、日経平均株価は4営業日連続で値下がりしている。一時は03年12月以来約4年10カ月ぶりに1万円を割り、前日比556円88銭安い9916円21銭まで下落した。


【熟年ドラキチ】
麻生総理は元経営者といっても、やはり麻生財閥御曹司で、自らの力で
社長になったわけでないので、実際の企業経営者がこの混迷する世界経済で
いかに苦労しているか解っていない感じがするなぁ。
「日経平均株価10500円を切って、かなりの状態になってきている」
今だまだまだこんな認識しか持てないのであろうか。
株価が13000円を切る前でも、原油・諸原材料価格の高騰、穀物・食品の
高騰で有権者は既に随分前から景気の厳しさを肌どころか、骨身に染み始めて
ますよ。 元経営者という看板で、いかにも経済が解るような宣伝をしてる麻生総理
だけど、私から見れば所詮、元「財閥グループの世襲社長」。

アメリカでは金融安定化法案がなんとか議会を通過しても、ダウ平均はついに
1万ドルを割り込んでしまった。 このニュースも私は今朝4時過ぎに目が覚めたのでテレビで知った。 (昨日はシンガポール人社長とのお付き合いで、家に帰ったら
即バタンキューだったので)。
これは今日の日本の株式市場も酷い事になりそうだ。と思ったとおりに、
日本も4年ぶりに日経平均株価が1万円を一時割り込んだ。

だからと言って、ジタバタしてもしょうがない。
経済とは良い時も悪い時もある。
大事なのは、どんな環境にでも耐えられるように、予め備えていくのが必要ではないか。
民間企業は存続も自己責任であるから、当然そのように常に内部の改革・改善を
して時代の変化に対応してきている。
会社のリストラ、役職制、そして接待費の使い方も、高度成長時代時代から
比べたら、可愛いものになっている。
だから、繁華街の飲み屋・スナックの数も「社用族」の大幅の減少により、
その数も減っているのは明白な事。

一方、国のほうはどうだろう?
公務員改革も内容は全然進まない。
天下りを廃止したら、皆省庁に残るから人件費が大いにかさむ。
だから、天下りを廃止しても人件費は下がらないと、臆面も無く主張している
官僚や政治家。 こんな事を言っているのは、世の中の実態経済を、私は
解っていませんと言っているようなものですよ。
民間企業は生き残るために、色々と身を切る思いで、改革してきたのですよ。

官僚・役人・公務員の世界では、未だに昔の高度成長時代のままの待遇を
どうしても続けたいと言っているような、今の彼らの必死の抵抗。

国の予算も国会で承認する一般会計が、各官庁が持っている特別会計の
1/4以下という信じられない事を未だに平気で続けている、この「いい加減」さ。

今、世界に同時で起こっている金融危機や世界同時株安、そして世界的不況に
国として真剣に対処する気があるなら、目先の小さな施策を否定はしないが、
根本的に国の予算のあり方や、各官庁のあり方を根本的に改革するのが
当たり前ではなかろうか。

民間企業では、当たり前のように実践している。
なぜ、政治家が、特に政権与党が長年の間にしてこなかったのか?

答えは、 
 1.世間の経済の実感の事を、まるで理解する能力がない。
 2.各官庁や予算制度を変えると、自分達の利権を損ねる?

こんな理由で、いつまでたっても国のシステムは、遥か昔の「高度成長時代」
のままなのか。


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日本も世界も先行きが不透明にますますなってきたなぁ~

2008-09-30 | 路地裏の経済

今日の朝はいつもより相当に早く目が覚めてしまった。
4時15分位であった。
何とは無しにテレビでニュースを見ると、ビックリ。
まさか! アメリカ議会が金融安定化法案を否決?

NYダウ過去最大の下げ、777ドル安 金融安定化法案否決で-(日経ネット)   
(記事引用-日経ネット)
29日のニューヨーク株式市場ではダウ工業株30種平均が前週末比777ドル68セント(6.98%)安の1万365ドル45セントで取引を終え、史上最大の下落幅を記録した。成立が間近だと期待されていた金融安定化法案を米下院が否決。金融システム不安により景気悪化が深刻化しかねないとの危機感が強まった。

日経平均大幅続落、終値483円安の1万1259円 金融危機で全面安-(日経ネット)
(記事引用-日経ネット)
30日の東京株式市場で日経平均株価は大幅に4日続落した。大引けは前日比483円75銭(4.12%)安の1万1259円86銭。2005年6月9日以来、約3年4カ月ぶりの安値を付けた。米下院による金融安定化法案の否決をきっかけとした金融危機の深刻化で29日のニューヨーク・ダウ工業株30種平均が過去最大の下げ幅を記録したことから、投資家の見切り売りが銀行や不動産、自動車など主力株中心に広がり、東証1部はほぼ全面安となった。


【熟年ドラキチ】
先日のリーマン・ブラザーズの破綻に次いで、これで2回目の予想外の事。
私は朝からこんなニュースを目にして、これは今日の東京株式市場も
大幅に下げるだろうなと。
やっぱりと言うか、誰が考えても明らかな結果が東京でも。
483円安で日経平均は3年4ヶ月ぶりの安値。

これで米ドルも下がり日本の円高にまた振れるのか。
私も仕事が海外との貿易なので、最近のアメリカ発のサブプライムローンに
端を発した不安定な世界金融状況には、少なからず影響を受けている。

今年の4月くらいから、明らかに海外からの受注状況も変化し始めている。
その時は、”昨年末からのサブプラ問題の影響か。 まぁ~今年の秋には
回復し始めるだろう~。”とその時点ではまだ楽観的な見方があったものだ。

ところがサブプラ問題は収まるどころか、その影響は拡大するばかり。
リーマン・ブラザーズ破綻に続き、更に追い討ちをかける世界同時株安。

日本のトヨタ自動車も生産台数を大きく下方修正するし。
私の周りからも、生産現場での派遣社員がどんどん削減されているという話も
入ってきた。

大変だ!大変だ! と騒ぎ立てる気持ちはないが、
これから私達が迎える経済状況は、明らかに厳しいものとなるのは
もう明白な段階だ。

私が貿易で取引している海外の会社の社長と話をしてみても、
彼らのお客からの支払が遅れ、工場に完成した機械を出荷したくても
出来ない状況が5月あたりから起こっている。
工場がそれらの機械で場所を占められているので、なかなか次の生産にも
かかれない。  
ということで、私の会社の商品も出荷(輸出)が延期されているわけである。

「ジタバタと騒ぎ」はしないが、ここは賢明に腰を落ち着けて対処していかないと。
と私は感じているところ。

そんな私の目から見ると、ここ数年の政府・与党というものは、
まるで現実の経済での実感を持っているとは思えないような人が
する政治ばかりで、うんざりするし、また、腹も立つ。

昨日の麻生総理の所信表明演説は酷かった。
もう一国の総理大臣というより、 何が何でも民主党をやっつけて、
自民党が選挙で勝つ事ばかりしか頭に無い人の行動にしか見えなかった。

所信表明「麻生流」 民主に異例の逆質問(朝日新聞) - goo ニュース  
(記事引用-朝日新聞)

麻生首相は29日午後、衆参両院本会議で就任後初めての所信表明演説を行った。(1)国会での合意形成(2)補正予算(3)消費者庁創設(4)日米同盟と国連(5)インド洋での補給活動の継続――の5点について、民主党が代表質問で具体的な対応を明らかにするよう逆質問する異例の内容。与野党の政策協議を求め、応じない場合は衆院を解散する布石を打つとともに、総選挙での争点を明確にする狙いとみられる。

■民主党への五つの「逆質問」

(1)国会で合意形成のルールづくりに応じる用意はあるか

(2)補正予算案と地方道路財源を補填(ほてん)する関連法案への賛否。対案提示の場合は財源の明示を

(3)消費者庁創設への賛否

(4)日米同盟と国連のどちらを優先させるのか

(5)インド洋での補給支援活動継続への賛否


【熟年ドラキチ】
この麻生さんと言う人は、日本は全治3年と勝手に診断しているが、
全治3年まで状態を悪くした政権はどこの政党なの?

国会での合意形成のルール作りに民主党は応じる用意はあるか?
と聞いているが、 今まで議論を十分にせず、強行採決を連発してきたのは
どこの党でしょうか?

今、問題になっている「後期高齢者医療制度」の法律も、
自民党のお得意の強行採決で決めたということは、忘れているのかな?

政治家という人種は、どうも一般の人が持っている節操を持っていない人種か?
総理大臣の所信表明演説を、近づく総選挙のための選挙演説に平気で出来て
しまう「あつかましさ」。
この人にとっては、国民の生活より「選挙で自民党で勝つ事」が最重要案件で
ある事を、こうもシャーシャーとやられては、私としては「ただ呆気にとられる
ばかり」だ。

本当に小さな案件「自民党が選挙に勝つ事」ばかりに必死になっている
麻生総理だけど、 世界は今、物凄く不透明、不安定な状況なのですよ。
もっと、国民の生活の事、世界の状況に目を向けて欲しいものですね。



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