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TAMAちゃんダッシュ

愛犬タマとマル民の私の毎日です

何とかなるさ

2006-11-30 | 
 朝からいつものようにNHKラジオを聴いていると、広島のローカルニュースで無理心中のニュースが流れていました。年齢は私と同じで苗字はともかく(結婚してると旧姓しか知らないので)名前の方にニュースを聴いたときに、なぜか嫌な感じを受けました。知り合いでないよねと思っていると…



 学生時代の友人ハナミズキさんから連絡がありました。無理心中というニュースで殺められてしまったのは、同級生の女性でした。小学校3年生の息子さんと一緒にご主人の手にかかって…このご主人も大学時代に関係のある人でした。ご主人は生存されています。
 
 自身はハナミズキさんほど親交がなかったので、かなり客観的であり亡くなった彼女のその当時の姿しか思い出すことができません。色白で綺麗なウェーブのパーマをしていて誰に対しても姉御肌。元気いっぱいの女性だった。
 「何とかなるわよ。私が何とかするわよ。」
 今までもこれからもきっとそうしていったに違いなかったでしょう。
 生きていれさえすれば…

 悩んだのでしょうが、自分の生き方に有無をいわせず妻子を巻き込み生を奪ってしまうなんて許せない。自分の生き方や哲学があるように自分以外の別の人間にだって同じようにそれはある。何故、それを考えることができなかったのかとても残念でならない。彼女なら何とかできたでしょうに。

ご冥福をお祈りいたします。


酒よ

2006-10-27 | 
 朝夕めっきり冷え込んで、食べ物もお酒も美味しい季節になって参りました。皆さんもこれからの時期、仕事関係の会合や仲良しの友達などとのお酒の席も増えてくる事でしょう。

 三十○歳の私、実は自分の酒癖なんてのは知りません。ハイ、体質的に飲めないことが主な要因ですが、やはり酒癖が出たり限界を感じたりするほど飲むことができない、飲む意志がないというのが本当のところなのかもしれません。やっぱり臆病で自分をさらけ出すことが怖いのでしょう。お酒を飲むことによって豹変したりするかもしれない自分が怖いのです。

 やはり最初にした経験がトラウマとなっているのでしょう。

 学生時代のコンパで、かなりハイスピードで飲み続けできあがってしまったTちゃん。あなたは覚えていないかもしれませんが、相当にHighになった絡み酒でした。真っ直ぐ歩けない事はもちろんのこと、道行く外人さんすべてに「Hello!Hello!」と挨拶をし周囲から白い目でみられ、タクシーで送っていった先では気分が悪いと言って途中でタクシーを止め、八百屋を催しましたよね。(ゲロ吐きした。)ええ、それ以来、あなたとお酒を飲むときや他の人と一緒の時でさえ最後まで送り届けなければならないという強迫観念を植え付けられてしまったみたいです。その時に私が男なら送り狼できたんでしょうが、(オヤジな発想だし死語だよ。)女なんで何の得もない。

 いや、一つだけ得になる出来事がある!

 酒を飲まずしてHighになることを習得いたしました。ま、酒の席でなくても普段からはしゃぐのが好きなおばさんではあるのですが…やっぱり楽しいお酒が良いですね。

 最後に

 飲んだら乗るな、乗るなら飲むな
 飲んでも吐くな、吐くぐらいなら飲み込んどけ


 くれぐれもよく覚えておいてください。

イラ餅

2006-10-16 | 
「イラチは我が儘なんです」って。
他人事みたいに言っていますが自分の事であり、主人の事でもあるんです。
我が儘で我を通したり自分のペースに巻き込もうとするから、イライラするらしい。

 先日、ヒョンな事から園芸店の女性スタッフと話すことがあったのですが、私の買い物の仕方はどうやらショッピングでないらしいんです。取り敢えず手近な必要なものだけ買う。食料品、日用品が主でお洒落なものを探して広島市内中心部に出掛けるなんぞついぞ無くなってしまいました。目的の物のみを求めてそして帰り道の最短距離なぞ考えています。常に考えています(深い思慮ではありませんので)から、結構消耗してるしそれがうまくいかないとイライラもします。

 瑠葉 市内中心部のお出掛けの流れ
①インターネット時刻表で時刻をみる。もちろん所用時間が最短のものを選び、改札の出口に近くに到着する番線の列車を選びます。
②出掛けた時間によるのだが中心部まで向かうのにバスにするか市内電車にするか取り敢えず悩む。早い見切りが大切。
③移動の最中に何をどのように購入するか順路、中身を検討し、目的地に到着すれば、ザッと探してみつからなければ取り敢えずしっかりしてそうな店員をあたる。
④買う。
⑤お会計時にはすでに帰り道の最終選考に入っています。

はい、ショッピングできていません。こんなの、おばちゃんの買い物です。

 そして、もう一つカミングアウトすると私、風呂はカラスの行水です。何かを考えしている合間にお風呂に入ることに最近気が付きました。ずっと前からそうだったのですが認識したのはごく最近です。園芸店の女性にはそんな話をするとさすがに引かれましたけど…

ええ、イラチは周囲を見ていない我が儘もの以外の何者でもありません。そして食事を一緒にするのも、やたら語るのも、電話の相手もやたら男性ばかり。女性としての潤いがなくなっているのを感じます。いつかブログで由美かおるをめざすと言ったことがありますが、このままいくとおっさん風味の由美かおるができあがりそうで。

こんなおっさん風味の私がおしゃれなものを売ってる園芸店、フェア頑張ってます。おっさんの中身はまだ頑張って隠しています。そしてこんなおっさんな私を教育してくれるやさしい女性を求めているのです。イラチも我が儘も直さなきゃ。

でも最後に言っておくとレベルは主人の方が上です。いい年なのにねぇ。

「イ餅」は気に入っていただけましたか?広島県呉市の特産です。

逆もあり

2006-07-01 | 
 往復10時間かけてのトラックによる仕入れ旅から帰りました。
 疲れを多少感じましたし、何といってもトラックに3人が乗りましたので狭い上によく揺れ、復路は荷物がありましたのでかなりクッション状態が激しく、バウンドしまくり状態でお尻は最悪でした。
 でもバウンドよりも激しかったのは、帰りのトラックの中での会話でした。日常の場を離れて刺激を受けると何かに触発されるかのように刺激が広がっていく。仕事の話ですが大激論大会になっちゃいました。
 夕食を竜野西のSAで19:30ぐらいに取りましたから、食事を済ませその後3時間以上話を続けたことになるでしょうか。
 
 仕入れのために園芸店のスタッフの男の子二人と三人で出掛けたわけですが、一人は年齢的にはぴちぴちですが、妙に落ち着いた雰囲気を持つ店長、もう一人は年齢は私より幾分か若いですが、この仕事の経験年数の浅い子で、主にその人に仕入れを経験して貰うために私が同行した次第です。

 夏のこの時期の花の仕入れは植物が傷みやすかったり、梅雨の悪天候続きで客足も遠のくのでかなり神経を使わなくてはならないのですが、基本的には品物がなければお客様の選ぶ選択肢がないということで、私も店長も太く仕入れようとします。もう一人の男の子はそんなに仕入れるとロスが莫大になるということでちょっと不満そうでしたが、私と店長の男の子はどちらかというと聞く耳持ちません。少々のロスは仕方ないと思っています。(hinahinaさんのとこは天才的な仕入れをするので、次回訪問したときはしっかりとその辺りを教えていただこうと思っています。)きっとそんなことも含めて色々な事が鬱積していたのでしょうか、トラックの中での大激論大会になっちゃったわけです。

 実をいうと今になって言えることではありますが、この店長の男の子と私はいい加減な時期に大喧嘩をしたことがあります。初対面からそこまではお互いソツなくそれでも多分、それぞれがそれぞれの言動を気に入らない様子で接し、それでも大人なつき合い方をしていました。ある時やっぱり仕入れのことをめぐって大喧嘩になりました。それ以来かなり腹をわって話せる間柄になった次第です。
 とかく人間は相手に与える印象を良くするために、自身をそれ以上になれないものに飾りがちではありますが、こんな風な出来事を通して人間関係が深まっていくのだと実感しました。
 いい子のままでは深くつきあっていくことはできないのですよね。今回初めて仕入れを経験した男の子ともまだまだ波乱がありそうですが、波をかきわけながら海を割ってでも良い人間関係が築き上げることができれば良いなと思っています。

 園芸店の二人の男の子に対してもそうだったですが、やっぱり表面的に可愛らしく見せようとしたおつき合いではなく、本音でやりとりをした仕入先のTさん(男性)とは何だかテンポが合います。取引先同士の人間なので笑顔で接しながらやんわりと宜しくお願いしますでいいのでしょうが、そのTさんとの会話はお互い毒を吐きまくっています。初対面から悪態をつきまくれる人間の存在は珍しいですよね。優しい表情を敢えてしなくても魅力を感じられる人っているのですよね。(もちろんTさんの方はどう思っているか知りませんが)

 以上、喧嘩っぱやいバイオレンス瑠葉の仕入れレポでした。仕入れに伴う出来事レポといった方が正しいか…

占いを見よう

2006-05-19 | 

・外見は柔らかいはず。(喋ってびっくり)
・自分なりの強い理想がある。(あるけどいい加減)
・自我が強いが他人を押しのける強さはない。(ハイ、小心者ですから)
・内向的で秘密とか静寂を好みます。(だってスパイ好きですもん)
・結構醒めている。(ブログでの毒吐きぶりでわかるというもの)
・イラチ。
具体的なイラチぶりはこちら
 そう瑠葉は本当にイラチです。自覚しています。物事を早く済ませることができるとそれだけで満ち足りた爽快な気分になります。早食い、早買い物、早寝早起き(これは違うか)。スーパーのレジを並ぶことだってとにかく早い列を嗅ぎ分けることは得意ですし、3分もののインスタントラーメンやマクド、吉野屋、王将チェーンも大好き。ケガの心配さえなければ坂道だって転がりたいし、山間部のカーブの続く道は対向車さえなければ直線で突っ走りたい。移動する時間がかかるのが嫌で真剣にどこでもドアが欲しいと思ったことがある。動く歩道があるなら動く車道をつくれと思ったことだってあります。実行はしないが黄信号は行け!迷わず行け!赤信号は気をつけていっても良し!の気持ちだって持っています。
 そして物事がうまく進まず停滞してくると物にあたることはしませんがとにかくイライラしてきます。だんだんヒートアップして自分で血圧が上がっていくのがわかる事だってあります。だから基本的に単独行動が好きだったりするのよね。
ブログ友達の皆さんはこんな瑠葉だとわかりましたか。


前置きはこれぐらいにして
占いの類を信じない(占いもそうだけど事実だってスピードで押して変えようってするぐらいですから占いが影響のない)私ではありますが唯一この占いであらわれている性格分析要素には以前から頷いているのです。
宿曜占星術というもので自分の生年月日を陰暦で換算して所属する宿をわりだすというもの。皆さんもちょっと試しに覗いてみてください。
瑠葉は軫宿。急速宿で実が軽く体力があるということだ。私的には陰で暗躍するイラチだと認識しています。

別のサイトを覗いてみると同じ宿に所属する有名人として小沢一郎氏があげられていた。みなさん、それぞれに彼の好き嫌いはあるということが分かっていますが、「自由には責任がある」という地味で当たり前のことでありながらなかなか実行できないことを敢えて言ってのけた事にいたく感心している瑠葉は同じ性質を持ち合わせているかもしれないことがちょっぴり嬉しかったりする。
もしかしたら慎重そうに見える小沢氏も相当なイラチかも。
よしよし今からでも遅くはない政治家を目指してみるか。

関西人母娘

2006-05-17 | 
 先日、母の日の3日ほどまえにお世話になっている園芸店のTさんが実家のお母様(大阪府池田市在住)に寄せ植えで花を贈られるというので一緒に花を選びました。
 鉢の中に入っていたものはニーレンベルギア、カンパニュラ、ピンクのカラー、シュガーバイン、色変わりしていくエレモフィラ「レインボー」、それにオンファロデス…あれれ金額に足りないぞ。1週間前の出来事は既に忘却の彼方。鉢と土と苗と箱代で確か6千円強だったことは覚えているが…

 それは置いておいて、単品ではなくできるだけたくさん詰め込んで攪乱するのがTさんの狙い。多少攪乱したところで結果は一緒なんですけどね。で、寄せ植えを贈ったあとのTさん母娘の電話でのやりとりを想像の域を脱することができませんが再現してみます。

Tママ:「や~綺麗なお花やな。すごいぎょうさん(沢山)入ってるし…」
Tさん:「気に入ってくれた~?私が作ってんで~」
Tママ:「自分がつくったん?高かったやろ~?」 
Tさん:「そうでもないよ」
Tママ:「でもこの鉢デザインシンプルやし、結構品物自体もええ(良い)んとちゃう?」
Tさん:「まぁ、普通やわ」
Tママ:「花の株かてしっかりしてるし…全部で5千円ぐらいしたんちゃう?」
Tさん:「そんなもんやけど…」
Tママ:「いや5千円よりは高いわ」(~つづく~)

と電話のやりとりがいくらか続いた果てにTママは贈り物にかかった費用を当然のように正確に割り出すのである。贈り物だからかかった費用を秘密にしておきたくでもこのような誘導尋問にかかっては勝ち目はない。
 親しき間柄だからということが手伝うのはいうまでもないがいただきものの金額を瞬時に誘導尋問にかけながらやんわりと割り出すなんてことは関西人にとっては造作もないこと。こんな話を聞いてアルバイトのYちゃん(生粋の広島県人)は目を丸くしていました。
 贈り物をしてくれたということに感謝をしながらもしっかりそろばんをはじいているのは関西人だけでしょうか。もちろん瑠葉も義母とはこんな会話はしませんが実家の母とはこれまた当然のようにしています。

 さて、もしもこのような会話が交わされた後にもTさんが金額について口を割らなかったらどうなるかおわかりでしょうか?
 お分かりのあなたはもしかして関西在住の方ですか?みなさんはどうでしょうか?

鉄人

2006-04-10 | 
 28号とかトライアスロン競技者とか。野球界では現TBSの野球解説をされている元カープの衣笠祥雄さん。衣笠氏はメジャーリーグのリプケン選手に破られるまで2215試合連続試合出場を果たし長らく世界記録を保持していた。野球殿堂入りや国民栄誉賞を授与されカープの背番号3は永久欠番となっている。
 そして昨日2006年4月9日また素晴らしい世界記録が誕生し新たな鉄人が生まれた。阪神タイガースの金本知憲選手は連続試合全イニング出場の世界記録「904」を生みだし更に継続させる。カープ時代から7年連続でフルイニング出場しこの記録を達成したのである。カープのある地元広島なのでカープ時代からチーム事情などを幾らか知ってはいるが並大抵の記録ではない。足を使った野球と練習量が多くきついカープ球団、故障者も多く試合後半になると守備かためや代走で試合途中後退なんてある程度の年齢の者にはとくかくついて回っていたが、そんな時にも金本は退くことはせず、いつだったか骨折している事もあった。部位までは覚えていないがいずれにしても骨折しながらの出場なんて通常では考えられない。シーズンオフには年間の疲れを癒す治療をしたり、他の誰よりもはやく自主トレを始動したりととにかくスゴイの一言である。そしてケガや風邪などをひいた時にも自分からはいっさいそのことを漏らさなかったと聞いている。その言葉を漏らせば自身で試合に対する意欲を失わせている事だと同じだと若い選手に説いたりもしていたと聞いたことがある。
 どこまでこの記録が伸ばせるかはわからないが、もう既にしっかりと記憶の中に残る選手である。カープのタイガースの金本はプロ意識に徹した素晴らしい選手です。やはり鉄人という言葉がふさわしいです。日本のプロ野球で久しぶりに感動しましたので記事に致しました。 

中身はともかく

2006-03-17 | 
 民主党永田議員のメール問題から与党主体の楽勝ムードが漂う国会になってしまった今、世間の注目はポスト小泉は誰かに向いている。
 遠くフランスには直接政局は関係ないにしても、ポスト小泉の位置にある政治家のことは漏れ聞いているようで、3人の事を語っていました。 

 官房長官-外交面で問題あり、発言が問題なのではなく存在感に欠ける。実際の年齢とは関係なくまだまだ若い。
 外務大臣-外交面で問題発言が多い。歴史的事実をきちんと捉えていない。
 財務大臣-仕事をそつなくこなすだろう。問題発言も少ないだろうし。

 そして彼女が推したのは、出身大学や経歴、仕事内容もそうだがそれ以外のことでオモシロイのではないかと言っていました。
 そう中身はともかくただならぬ雰囲気が漂っている人物は麻生氏だったようです。今までは外交を微笑みながらどこにもいい顔をしながらやってきたが、本気で少々揉めようが物事を為す姿勢が雰囲気で感じられるのが麻生氏なのだそうです。
そして今以上に責任ある立場になった時にはさすがに裏表は多少なりとも考えるのではないかという結論でした。また、発言に対しての(何かをしでかすという)実行力がありそうだとも言っていましたね。だから問題の多い中国や北朝鮮などの東アジア外交も対等に渡りあっていける予感がするということでした。

 中身はともかくあの人ならやりかねない、必ず実行するだろうという雰囲気を醸し出してることはある意味評価に値します。
 何せ彼女が言うには国家としては舐められつつあっても、日本人個人としては世界の人々の中で恐れられているということですから。
 何を恐れているか、それは太平洋戦争時に「神風」と騒ぎたてただけでなく、実際に「特攻」を行った事実が物語っているのだ。国家はそうではなくとも日本人を怒らせると怖いと本気で思われているらしいです。
 フランス語の辞書には「神風」「特攻」はそのまま載っているようですよ。
 また、北朝鮮問題は東アジア情勢だけど、中国との問題は世界情勢。日本国内で騒いでいることと世界で伝えられていることはかなりの差があるとも言っていましたね。本当に印象的な話でした。
 あの人ならやりかねない。良い意味でも悪い意味でも存在感があり、そういう評価をされるようになれば大したものなのでしょうね。

老若男女

2006-02-28 | 
 ラッシュの時間ではありませんでしたが座席はほぼ埋まっており通路に立っている乗客が多くありました。偶然に同じ駅の同じ扉から一組の老夫婦が乗り合わせました。私のすぐ前で列車に乗り込みましたのでその様子がよくわかりました。年齢は少しばかり夫の方が上でどうやら足が不自由な様子。扉が開くと同時に妻の方は人を掻き分けるようにつかつかと進み、夫の方は乗客の流れに任せるかのように乗り込み出口付近のつり革につかまっていました。
 次の瞬間、我先にと乗り込んだ妻の方が少しばかりのスペースをみつけ、少し離れてあった夫をここだと呼びつける。そのスペースには一人座るのがやっとでしたが彼女は何とかそこを確保しました。しかしその状況を何となく見ていた夫は妻の呼びかけになかなか答えようとしません。そうしているうちに右隣にいた小さな子ども連れの若いお母さんが自分もかんり荷物があったというのにその場所を譲りました。そこまですると居心地が悪そうではありましたが俯きながらも座席を譲ってくれた母親に礼を言ってそこに落ち着きました。

 不思議な光景。でも当たり前の光景。

 一部始終を見ていた私はある程度の起こりうる筋書きを予想していたとはいえ、こんなにもピタリとはまるなんて…ちょっとした騒ぎが起こると騒ぎ立てることはしなくともザワつくことがあるだろうが、その場面を途中から気付いた人や席を譲った子どもでさえも黙って見ていたのである。それが当たり前の光景だと皆一様に感じたのか声も発することのできない状態だったのか…誰も違和感を覚えない静かな時間がしばらく続きました。

 老夫婦が咄嗟に見せてくれた出来事はその年齢の男女の様子をよく表現していました。
 女性はいくつになっても目前のことに一生懸命。自分を犠牲にしても他のことを顧みることもなく気持ちのままに行動する。
 男性はまず周囲の状況を確認して耐えることは耐えるのだ。人の目を気にかけながら耐えられることはギリギリまで耐える。年若かったら妻の意見に耳を貸さずに怒り出していたかもしれないが、自分の身体の状態がどうなのかということを認識していたのと、一生懸命になっている妻の気持ちがわかったのでしょうね。

 この世界には老いも若きも、男も女も個々の場面に応じて瞬時に間違えることなくそれぞれの役割を果たしながら生きている。自身もそこに生きている一人である限りその場にふさわしい行動を続けていかなくてはならないと感じることのできた出来事でした。まだまだ日本は健全な社会です。

大谷育江さん

2006-02-18 | 
 随分前のことである。いつだったか主人と仕事で島根の方に出掛けたおり偶然にもラジオからこの人の話が聞こえてきた。著名人が子どもから多種多様な質問を受けそれに答えていくというものであったが。ラジオを聴いていて司会者と話している内容は私とほぼ同世代ぐらいの内容であったが、えらく可愛らしい声がするなと思っていると実はこの人声優さんでした。そして中でもよく聞く声だなと思っているとかなりのアニメ番組で主役級にキャスティングされているからだったんです。金色のガッシュベル、ワンピース(この2つはタイトル名しか知らない)、名探偵コナンの光彦くんやポケモンのピカチュウなどなど。マニアじゃないので、出演作品はともかくとして声優として当然なのかもしれないが喉をいためたり風邪をひいたりしないようにとにかく体を鍛えている努力を当然のようにしていることに感心しました。さらに質問する相手の子どもの目線に合わせているかのように会話を成立させていくことにとても感激しました。相手が目の前にいるわけでもないのに高校生に対しては現実を見ながら親身になり、中学生には夢を追わせるような、小学生には小学生が理解しやすい言葉で、園児には保護者を介して安心感を与えるように。決して幼児言葉を使うわけでなく、決して子ども相手に適当なやりとりをするでもなく。
 物事を見知っている者の方が包容力で相手を受け止めることを意識する様子もなく苦もなく繰り広げて居るさまをみて本当に驚いたと同時に自身も見習わなければと思ったほどです。約2時間ほど話の中に引き込まれ、もっと聞いてみたいと思ったほどです。一緒に聴いていた主人も同じことを思っていたようです。
 その大谷育江さん、現在体調不良で長期にお休みをされていると所属事務所の方から発表があったと漏れ聞きました。かなりの役を降板しているわけですから病状など思わしくないのかもしれません。
 子どもの憧れの存在である彼女ですが、いい大人にだってこんなファンがいることを忘れずに決して無理をしないでいつかまた元気な声を聴かせてもらいたいものです。