本日の「電源入りました。」

 ジャンクオーディオを修理しては放置するという非生産的なことをやってます。最近飽きてきた・・・

YAMAHA CD-2000W(その4)

2011年10月30日 20時05分12秒 | CDプレイヤー

 注文していた2SC2878-Bが届きました。


 hFEが低下しているのはメイン基板のもののみ。念のため新品もhFEを測って選別したものを取り付けます。しかし、音は小さいまま。どうやら2SC2878が原因ではないようです。予想はしてましたが。。。


 サブ基板に乗っていたNJM4560S。JRCの古い汎用オペアンプです。実のところ、音がでない原因として真っ先に怪しいと思った箇所ですが、テスター当てたらきちんと電源供給されていたので候補から外しておりました。


 とりあえず不良箇所の特定のため、ジャンク箱の中にあったNJM4580L(右)に交換してみます。ピン数が1本少ないですが、元々NJM4560Sも1ピン目は不使用でしたので問題はありません(データシート確認済)。。。。。。。が、これでもやはり音は小さいまま。

 うーん、わからない。その他のトランジスタや電解コンデンサ等も取り外してテストしてみましたが、特に問題は認められないし。。。。アナログ系のICはチャンネルごとに付いているので、両チャンネル一緒に壊れるというのは考えにくいし。。。どこかで電圧低下が起こっているのかなあ、とテスターを当てようとしたその時です。。。








 プスプスプス・・・・Σ(゜Д゜)


 ・・・やってしまいました。どこかをショートさせてしまったらしく、ダイオードが萌えちゃいましたorz 隣のコンデンサも半田が溶けてとれちゃいました。これも逝っちゃったかなあ。

 テンション下がりまくりです。CD-2000W、終了・・・・・か?

Victor XL-V500(その2)

2011年10月28日 23時01分38秒 | CDプレイヤー
 昨日の続きです。


 まず、各調整を行う前に、ピックアップをドライブするゴムベルトを交換しました。


 ゴムベルトは千石電商で買った太さ1.6ミリ、直径35ミリの角ベルトが丁度いいサイズでした。トレイベルトもこのサイズです。

 さて、サーボ系の調整ですが、私の持っている「ビデオとテープレコーダ」という本によれば、サーボにはフォーカス、トラッキング、スライド、スピンドルの4つがあるそうです。この他サーボ系以外の調整箇所として、ピックアップ出力なんかがあります。以上で合計5つとなりますが、この機種では半固定VRが6つあり、それぞれ何の調整に使うのか皆目見当つきません。


 仕方ないので、素人なりの勘を頼りに少しずついじっていきます。いじる前に予め半固定VRにマジックで印をつけておき、それらの写真を撮っておきます。これはいつでも元の状態に戻せるようにするためです。

 6つもある半固定VRを回して、音の出るポイントを探していきます。ほとんど手探り状態です。やっと音が出たと思っても、音飛びしたり、シーク時間がやたらと長かったり、順送りの選曲はOKでも逆送りの選曲が出来なかったり・・・

 一時間程いじっていたでしょうか、正常動作するポイントが見つかりました。しかし、それも束の間、一旦電源を落として再度CDをかけたところ、またもや再生せず。すんげえシビア。いらいらします。キーッとなってしまいます。

 それでも根気よく探っていったところ、自分なりに「ベスト」と思えるポイントが見つかりました。音飛びもしないし、イントロスキャンやA-Bリピート等のトリックプレイもOK。試しに長時間ディスクもかけてみましたが、問題なく最後まで再生。一旦電源落とすと再生しなくなるということもありません。ということでこれでFIX。2時間以上費やしてしまいました。


 録音がいいドナルド・フェイゲンの「ナイトフライ」をかけてみましたが、音はやはり「当時のCDPの音」です。中低音は聴きやすい音色ですが、高音域は繊細さに欠けます。トラッキングエラーがかなりあるのかもしれません。でも、いいんです。トレイの小窓から回転するCDが見えるのも、いかにも「当時のCDP」って感じがしてアタシャ好きです。


 余談ですが、付属していた取説の裏に、当初オーナーが購入した日と思われる日付が記入されていました。奇しくも丁度26年前。壊れてドフの片隅でホコリをかぶっていたこのXL-V500、まさか26年後に再デビューするなんて思ってもいなかったでしょうねえ。

Victor XL-V500(その1)

2011年10月27日 23時56分18秒 | CDプレイヤー

 部品待ちのCD-2000Wがあるにもかかわらず、またドフでCDPを買ってしまいました。ビクターのXL-V500です。「トレイ開きません」で420円。取説付き。トレイが開かないのはベルトのヘタリであることが多いので、ちょちょいのちょいで直るはずだったのですが。。。。。


 天板を開けたとこ。ローディングの仕組みはCD-2000Wと同じです。


 案の定、トレイベルトが劣化してスリップしてました。指でアシストしてやるとトレイオープン。


 で、早速CDを入れてみたんだけど、こいつも2000W同様、CDがトレイに干渉します。しかし例のトレイ上のゴム足は正常です。おかしいなと思いつつメカを取り出しよーく観察したところ。。。。。。


 原因判明。この機種、振動対策としてPUブロックを中空のゴム足で支えているんですが、こいつが劣化して割れていました。このため、PUブロックがスピンドルもろとも沈み込んでしまい、CDがトレイにぶつかっていたのです。

 正常なものはこんなかんじ。


 さて困りました。こんな部品はもう入手できません。代替としてスプリングを使う手を考えましたが、これもちょっと難しそう。さんざん悩んだ挙句、結局、ゴム足を修復することに。修復にはホットボンドを使いました。


 ひび割れていたやつは、割れ部分にホットボンドを塗りたくり。


 割れて大穴が開いているやつは、1ミリ厚のゴムを巻いたうえでホットボンドを塗りたくり。

 これでCDの干渉が解消しました。我ながらうまくいったw 便利ですねホットボンド。これ、ダイソーで525円で買ったやつです、確か。

 気をとりなおして再度CD再生。TOCをきちんと読み込みますので、PUは生きています。しかし、なぜかオーディオトラックを読み込みません。これはちょっと厄介。サーボ系を調整する必要があるようです。

 基板上にいくつか半固定VRがあるのですが、どれがどのサーボかわかりません。ネットでサービスマニュアルを探しましたが、こんな不人気機種のマニュアルが転がっているはずもなく、途方に暮れてしまいました。

 

 。。。CD-2000Wは後回しにして、しばらくこちらに注力することにします。手ぇ付けなかれば良かった。。。。。

YAMAHA CD-2000W(その3)

2011年10月26日 23時59分18秒 | CDプレイヤー
 音が小さいCD-2000Wですが、基板を見ると悪評高いトランジスタ「2SC2878-B」が多用されていました。いくつか取り外して確認してみたところ、明らかにhFEが低下しているものがちらほら。このトランジスタは主にミュート用に使われるそうで、この回路の中でどのように使われているのかわかりませんが、とりあえず全交換することにします。手持ちがないので鈴商さんに注文。

 トランジスタが届くまで他の箇所のメンテ。まずボリューム。黒いボックスに入っているのがそれ。

 
 実のところ、音が小さい原因についてまず疑ったのがこのボリュームなんですが、どうもここは関係ないみたいです。というのも、この機種にはボリュームに連動して音量が可変する「LINE OUT」とボリュームに連動しない「FIXED OUT」という2系統の出力端子があるのですが、音が小さいのはどちらの端子も同じだったからです。


 このボリューム、2連VR+シングルVRという構成となっており、モーターが連結されています。ボリュームボタンを押すとこのモーターが回転し、音量の上げ下げができるという仕組み。シングルVRはモーターの制御用となっています。ディスプレイの音量表示調整用となっています。


 分解してクリーニング。摺動子は真っ黒でした。タミヤの接点グリスを塗布。


 明日はタクトスイッチのメンテでもしようかな。。。。

YAMAHA CD-2000W(その2)

2011年10月25日 23時58分38秒 | CDプレイヤー
 液体ゴムが乾きました。表面はちょっとべたつき気味。


 これでグリップは復活しました。組み上げて早速再生。。。。しかし、症状変わらずorz。。。

 メカ裏の基板を確認してみたり、モーターに実験用電源で印加してみたり。。。。どこもおかしくありません。


 電気的な不具合というより物理的な不具合なので、こういうときはもう一度メカを注意深く観察し直します。。。。で、判明いたしました。原因は至って単純なものでした。


 トレイにあるCDを浮かせる足のゴムが外れていたのです。。。。これがCDに干渉してたのですね。きちんと取り付けて再生。。。きちんと回転しました。ピックアップもきちんとトレース。べたつく液体ゴムは剥がしました。

 しかし、回転するのはいいのですが、なぜか音がやたらと小さい。ボリュームボタンをMAXにしても全然です。


 一難去ってまた一難。明日以降、この原因を探っていくことにします。