本日の「電源入りました。」

 ジャンクオーディオを修理しては放置するという非生産的なことをやってます。最近飽きてきた・・・

Victor XL-V500(その2)

2011年10月28日 23時01分38秒 | CDプレイヤー
 昨日の続きです。


 まず、各調整を行う前に、ピックアップをドライブするゴムベルトを交換しました。


 ゴムベルトは千石電商で買った太さ1.6ミリ、直径35ミリの角ベルトが丁度いいサイズでした。トレイベルトもこのサイズです。

 さて、サーボ系の調整ですが、私の持っている「ビデオとテープレコーダ」という本によれば、サーボにはフォーカス、トラッキング、スライド、スピンドルの4つがあるそうです。この他サーボ系以外の調整箇所として、ピックアップ出力なんかがあります。以上で合計5つとなりますが、この機種では半固定VRが6つあり、それぞれ何の調整に使うのか皆目見当つきません。


 仕方ないので、素人なりの勘を頼りに少しずついじっていきます。いじる前に予め半固定VRにマジックで印をつけておき、それらの写真を撮っておきます。これはいつでも元の状態に戻せるようにするためです。

 6つもある半固定VRを回して、音の出るポイントを探していきます。ほとんど手探り状態です。やっと音が出たと思っても、音飛びしたり、シーク時間がやたらと長かったり、順送りの選曲はOKでも逆送りの選曲が出来なかったり・・・

 一時間程いじっていたでしょうか、正常動作するポイントが見つかりました。しかし、それも束の間、一旦電源を落として再度CDをかけたところ、またもや再生せず。すんげえシビア。いらいらします。キーッとなってしまいます。

 それでも根気よく探っていったところ、自分なりに「ベスト」と思えるポイントが見つかりました。音飛びもしないし、イントロスキャンやA-Bリピート等のトリックプレイもOK。試しに長時間ディスクもかけてみましたが、問題なく最後まで再生。一旦電源落とすと再生しなくなるということもありません。ということでこれでFIX。2時間以上費やしてしまいました。


 録音がいいドナルド・フェイゲンの「ナイトフライ」をかけてみましたが、音はやはり「当時のCDPの音」です。中低音は聴きやすい音色ですが、高音域は繊細さに欠けます。トラッキングエラーがかなりあるのかもしれません。でも、いいんです。トレイの小窓から回転するCDが見えるのも、いかにも「当時のCDP」って感じがしてアタシャ好きです。


 余談ですが、付属していた取説の裏に、当初オーナーが購入した日と思われる日付が記入されていました。奇しくも丁度26年前。壊れてドフの片隅でホコリをかぶっていたこのXL-V500、まさか26年後に再デビューするなんて思ってもいなかったでしょうねえ。