本日の「電源入りました。」

 ジャンクオーディオを修理しては放置するという非生産的なことをやってます。最近飽きてきた・・・

Journey @ 日本武道館

2017年02月07日 20時26分08秒 | ライブレビュー

 昨日は、70年代後半から80年代中頃までアメリカのロック界を席巻したバンド、Journeyの武道館ライブに行ってまいりました。

 今回の来日メンバーは
 Neal Schon (g)
 Ross Valory (b)
 Jonathan Cain(key,g)
 Steve Smith (ds)
 Arnel Pineda (vo)
 これにサポートメンバーが1名(Key,vo)


 開演前の様子。実は4年前に来日したときも観に行ったのですが、その時はジョナサン・ケインの娘とニール・ショーンの息子のデュオ「Madison Cain & Miles Schon」がオープニングアクトを務めてました。今回もあるかもと思い早目に会場へ行ったのですが・・・残念ながら帯同しておりませんでした。
 なお、場内アナウンスによると、演奏中もスマホやケイタイであれば写真撮影OKとのこと。


 このジャーニー、スティーブ・ペリー(黄金期のvo.)そっくりの声を持つアーネルの加入によって完全に復活しました。ニールがYouTubeにアップされていたアーネルの歌声に惚れ込んでスカウトしたとのこと。フィリピンのいちアマチュアシンガーが超有名バンドに加入したわけです。夢みたいですね。しかしホント、スティーブ・ペリーにクリソツの声質。山田康夫に代わってルパン三世の声をやってる栗田貫一くらいに違和感がありません。


 んで、今回の目玉は黄金期のドラマー、スティーブ・スミスの参加(写真のスクリーンに映っているスキンヘッド)。前回のドラマーはディーン・カストロノヴォだったのでスティーブの参加はめっちゃ嬉しい(今回のツアーだけの参加らしいけど)。ジャーニー在籍時から素晴らしいドラムワークを見せていたこのお方はもともとジャズ畑の人。スティックの握り方もロックドラマーに多いマッチドグリップではなく、レギュラーグリップを基本としてます。脱退後はステップス・アヘッドや自身のグループなどでジャズ・フュージョン系の音楽をやっておりました。
 今回の公演ではこのスティーブ・スミスを大フィーチャー。長尺のドラムソロなんぞはもう素晴らしいの一言。失禁寸前でございました。


 このジャーニー、このブログを書いてる今現在、名盤「エスケイプ」と「フロンティアーズ」の完全再現ライブというのを武道館でやっているのだ。うーん、行きたかった。後日、WOWOWで放送されるそうなので、これからWOWOWの加入手続きを行うのだ。

Paul McCartney @ 東京ドーム

2013年11月24日 21時57分05秒 | ライブレビュー
 今月11日から21日にかけてポール・マッカートニーの来日公演がありましたね。11年ぶり、しかも御年71歳での来日とあって、これを逃したらもう生ポール(って書くとHだね)を聴けないかも・・という焦りもあって、前売り券はもちろんソールドアウト、急遽発売されたステージが見えない当日券(10,500円!)までもソールドアウトというすんごい人気でした。テレビのニュースでも連日取り上げてましたね。

 で、何を隠そう自分も行ってきましたよ、公演最終日の21日。東京ドームです。S席16,500円(泣)。

東京ドームだよ、おっかさん

 木曜日だったので一時間有給をもらい、ドームについたのは開演一時間半前。腹が減るだろうとドーム前の松屋で牛丼食ってから会場入りしたら、もんのすごい人人人・・・。7割はおっさんでした。いや、自分もおっさんですが、おっさん歴30年位のベテランおっさんばかりです。グッズ売り場にもすんごい(おっさんの)列ができていて、パンフレット購入は早々に諦めました(涙)

 んで、入場時にこんなのを渡されました。


 サイリウムです。よくアイドルのコンサートなんかで観客が振っていますね。これをいい歳したおっさんが振ることになるのです。ハズカシー。

 予定より20分遅れてのスタート。会場はケータイでの写真撮影OKとのこと。しかし、本格的なカメラや動画、フラッシュはNG。ならば、と自分もスマホで撮りました。

16,500円からの眺め。ブレまくり。

 セトリはいろんな人がブログにあげてますね。自分もほとんどの曲は知っていましたが、1割位知らない曲(ポールのソロ作品)がありました。実のところ、自分はそれほどポールのファンではないのです(チケット買いそびれた方には申し訳ない)。持っているポールのアルバムと言えば「Tug Of War」、「Pipes of Peace」、「Flowers in the Dirt」、「Back In The U.S. Live 2002」、そしてベスト盤の「Wingspan」くらい。ビートルズも「赤盤」、「青盤」、「Sgt Pepper's Lonely Hearts Club Band」、そして「Let It Be...Naked」のみ。ウイングス時代のオリジナルアルバムは持っていないという、根っからのポールファンに怒られそうなライトファンなのであります。せめてニューアルバムぐらいは聴いておくべきだったと反省。しかしそんな自分でも、ジョンに捧げた「Here Today」(発表当時はジョンを意識して作った曲ではないと強弁してましたが)、ジョージに捧げた「Something」(ウクレレを弾いてました)では目から汗が出てきました。両サイドのおっさんも泣いてたし。

 ポールは歌も身のこなしも、そしてカンペを見ながらの日本語も素晴らしく、とても年齢を感じさせません。曲ごとに楽器も、ヘフナーのバイオリンベース、エレキギター、ウクレレ、数種類のアコギ(12弦も)、グラピ、そしてマジック・ピアノと替え、腕達者なところを見せつけます。バックのミュージシャンも素晴らしいの一言。もう10年近く一緒にやっているメンバーなのだそうだ。

 Rusty Anderson(g,b)
 Brian Ray(g,b)
 Paul "Wix" Wickens(key)
 Abraham "Abe" Laboriel, Jr.(ds)

 ドラマーは見てのとおり、フュージョンバンド「コイノニア」でも活躍した超人気セッションベーシストAbraham Laboriel(エイブラハム・ラボリエル)のご子息ですね。この人のドラムは良かったな。パワフルだけど、決してアツくなりすぎないドラムは歌ものバンドにはうってつけでしょう。コーラスもできるんで重宝がられているようです。「Eleanor Rigby」では前に出てきてサイドボーカルとってたし。しかし、有名ミュージシャンの子供って大成しないのが多いんですけどね。ジョン・コルトレーンの息子ラヴィ・コルトレーン、セロニアス・コンクの息子T.Sモンク、そしてジョン・レノンの息子ジュリアン・レノン・・・。成功しているのはウィントンとブランフォードのマルサリス兄弟やチャーネット・モフェット、チコ・フリーマンくらいか(なぜかジャズ系ばかり)。おっと、ポール自身のご子息(ミュージシャン)も親父の血を濃く引いてますな。ルックスだけですが。

 ステージ後半は「Live And Let Die」でのダイナマイト演出ありーの、「Yesterday」以降でのサイリウム演出(主催者が用意したものですが)ありーのでチョー盛り上がりました。

サイリウム畑。おっさんたちが一斉に振る光景は壮観。


 最後は花吹雪で幕を閉じました。

遠山の金さんもびっくり

 ポールの年齢を考えると、この最終公演が日本で拝める最後のステージになるかもと考えておりましたが、「また会いましょう、元気でね! See You Next Time!」と言ってくれました。隣のおっさんも絶叫です。「また会おー!!(涙涙涙)」



 当初は16,500円のチケットに躊躇しておりましたが、やっぱ聴きに行って大正解。とても素晴らしい、大満足のステージでした。隣のおっさんの足のニオイさえなければ・・・靴脱ぐなや、おっさんw

今年も山下達郎 @ 神奈川県民ホール

2013年11月07日 21時37分00秒 | ライブレビュー


 今年も行ってまいりました。タツローライブ。とは言え、前回のツアーはチケットが取れなかったので、3年ぶりになるんですけどね。

 バンドメンバーはいつもの凄腕ミュージシャン達。唯一、サックスが土岐英史さんから宮里陽太という若い人にバトンタッチしてました。前回のツアーからだそうな。土岐さん好きの自分としてはちょっぴり寂しい。宮里さんもいいサックスですが。

 んで、今回はなんと3時間半のステージ。年々長くなっていきますが、あっという間でしたねえ。一瞬たりとも飽きさせない。曲はもちろんのこと、MCも素晴らしいですね、タツローさんは。チケット8,400円は大変お買い得です。

 今年は「MELODIES」と「SEASON'S GREETINGS」がそれぞれリリース30周年と20周年ということで、ボートラ付のリマスターがリリースされましたが、コンサートパンフもメロディーズのジャケットデザインを使用してました。このパンフが大変読み応えがある。2,500円。これも大変お買い得です。

 ツアーはあと19本残っていて、もちろん全てソールドアウト。もう一回、聴きに行きたいぐらいです。



 一緒に行ったI君は、例の曲でクラッカーを鳴らし忘れ、しょげておりました。残念でしたね、I君。

Quincy Jones @ 東京国際フォーラム

2013年08月01日 23時44分55秒 | ライブレビュー
 昨日はアメリカ音楽界のボス、クインシー・ジョーンズのライブに行ってまいりました。32年ぶりの来日公演で、生誕80歳記念とのこと。

 ライブは前半後半にわかれてて、前半はQ翁を敬愛する日本のミュージシャンが入れ替わり立ち代りステージに。Q翁はステージの袖でそれを眺めてるって具合。順番は忘れましたが、絢香、K、土岐麻子、小野リサ、小曽根真とNo Name Horses、BoA、三浦大知、ゴスペラーズが出てました。小曽根さんのビッグバンド以外は、バックを亀田誠治のバンドが固めてQ翁ゆかりの曲を披露。みなさん素晴らしいパフォーマンスでしたが、自分はやっぱり前々から聴きたかった小曽根さんのビッグバンドが良かった。エリック・ミヤシロのハイノートヒッターぶりも堪能できたし。

 後半は最近Q翁が肩入れしている若いミュージシャン、いわゆる秘蔵っ子のショウケースとクインシーバンド。秘蔵っ子たちは(一部を除いて)やはりみんな素晴らしい。これからが期待できる才能ばかりでした。

 で、お目当てのクインシーバンドですが、このメンツがスゴイ。

 Greg Phillinganes(key,Musical Director)
 John Robinson(ds)
 Neil Stubenhaus(b)
 Dean Parks(g)
 Randy Kerber(key)
 Paulinho Da Costa(per)

 どうでしょうこのメンツ。個人的には「才人」グレッグと、パーカッションの第一人者ポウリーニョ(最近はパウリーニョと表記するようですが)の参加が嬉しい。


 んで、ボーカル陣はというと・・・

 Patti Austin
 James Ingram
 Siedah Garrett

 もう言うことなし。これ以上なにを求めようというのでしょうか。


 御大Q翁はブラス・セクション(日本のミュージシャン。前回来日時もシャープス&フラッツ使ってましたよね)の前で楽譜を見ながらコンダクト。とはいえ、出ずっぱりではなく曲によっては別の白髪のおじさんが代わりに指揮してました・・・・この白髪おじさん、ずっと後ろ向きだったんで最初は気づかなかったんですが、よーく見るとなんとあのJerry Hey。うっひゃー。


 んで、クインシーバンドの曲目。メモっていたわけではないので、順番までは覚えてません。

 Killer Joe
 Manteca
 Ai No Corrida
 Say You Love Me
 Just Once
 Baby, Come To Me
 Man In The Mirror
 We Are The World

 この他にマイケルの曲を繋ぎあわせたのも演奏してました(インスト)。あっ、今思い出しましたが、パティ・オースティンが「Say You Love Me」を歌っている最中に、シークレットゲストが出てきてパティとデュエットしてました。この御方はイニシャルが「SM」の日本人。シゲル・マツザキではありません。この人は先日もボブ・ジェームスに絡んでましたねえ。事務所の方針なんでしょうか?

 途中30分の休憩を挟んだとはいえ、終わったのが23時過ぎというすごいボリュームでした。欲を言えば、もうちょっとクインシー自身の曲を演ってもらいたかったというのがホンネ。あと、ベースは地味なスチューベンハウスではなく、やはりルイス・ジョンソンが良かったなあ。その点、81年の武道館公演行けた人は幸せだと思います。しかし、クインシーを生で聴く機会はこれが最初で最後となるでしょうから、この機会を与えてくだすった音楽の神様に感謝しなければなりませんね。自分、無神論者ですが。







 ああ、それから亀田バンドに大滝裕子お姉さまがコーラスで参加してました。これは素直に神様に感謝。美人で歌がうまくて・・・言う事なしですw

WIll Lee's Family @ Cotton Club

2012年11月28日 21時16分10秒 | ライブレビュー


 年末に向けて残業残業の毎日が続きます(今日はノー超勤デーだけど)。一昨日はそんなクソ忙しい中、コットンクラブに「Will Lee's Family」を聴きにいってまいりましたですよ。残業終わってからだったので21時スタートのセカンドショウです。

 このWill Lee's Family、文字通り、NYのファーストコールベーシストであるウィル・リーのリーダーバンドでございまして、メンバーも腕利きが揃っております。ゴイスーです。

 Will Lee (b,vo)
 Steve Gadd(ds)
 Chuck Loeb (g)
 Giulio Carmassi (key,g,ts,tp,vo)
 Oli Rockberger (pf,key,鍵ハ,vo)


 で、例のごとくセトリです。

1 Opening
 ウィルがデジタル・ディレイを使ってバッキングを作り、その上にベースをかぶせていきます。んで、メンバー紹介。

2 Kissing My Love
 ウィルのソロ・アルバム「OH!」収録の曲。元々はBill Withersの曲で、「OH!」のライナーにある本人の解説によると、ウィルの両親がビル・ウィザースの大ファンなのだそうだ。

3 If You Wanna Boogie...Forget It
 ウィルの「Do You Wanna Boogie?」の掛け声で始まったこの曲は、御存知ブレッカー・ブラザーズ「Back To Back」収録曲。レコードでもウィルがベース弾いておりました。

4 Fooled Him
 これ、6月に発売されるニューアルバムの中の一曲だそうです。よく聞き取れなかったのですが、「フーディイム」と聞こえましたので多分こんな題名かなあと・・・推測の域を出ません。ごめんなさい。

テーブルの上にニューアルバムの告知カードが・・・メンバーゴイスー

5 A Simple Way To Say "I Love You"
 70年台に売れっ子だった「トロペイギター」、John Tropeaの曲。

6 Leaving My Troubles Behind
 この曲は知りませんでした。コーラスで「Leaving My Troubles Behind」って繰り返していたのでググってみたらマイケル・ブレッカーがこの曲を演奏しているユーチューブがトップに出ました。元々はBlue Imageというバンドの曲らしいです。

7 Georgy Porgy
 御存知TOTOの名曲。ウィルはアルバム「OH!」でカバーしております。途中、ベースをミュートしてレゲエチックにプレイしてました。

8 Hello Like Before
 またまたビル・ウィザースの曲。マッカーシーがミュートトランペットでリリカルなソロをとります。

9 Shoppn' Round Again
 この曲の演奏前にウィルが「マーカス・ミラーがバスの事故に遭った」というようなことをしゃべってました。知らなかった・・・
 んで、この曲ですがウィルのいたThe 24th Street Bandのキャッチーな一曲です。「24丁目バンド」と言ったほうがしっくりきますね。ウィルも日本語で「にじゅうよんちょうめばんど」って言ってました。この曲でボーカルをとっていたギタリスト、ハイラム・ブーロックは喉のガンで数年前亡くなっています。ウィルもハイラムに捧げますと言っとった。

10 Watching The River Flow
 スティーブ・ガッド大先生のリーダーバンド「ガッド・ギャング」のファースト・アルバム冒頭を飾る曲です。元々はボブ・ディランの曲らしい。


 ということで、私はSteve & Willのプレイ目当てでしたが、メンバー全員が素晴らしいプレイを聴かせてくれました。先日のボブ・ジェームス公演にもSteve & Willが帯同しましたが、やはりボブがリーダーとあって大人しいプレイに終始していたんだよね。でも今回は暴れまくり。特にガッドは凄かったですね。「聴いた」というより「体感した」って印象。ウィルは歌に力点を置いているのでしょう、ベースプレイという点ではイマイチ聴きどころ少なかったですけど。まあこの人の場合、「OH!」も歌モノの感が強かったので予想はしてましたが。それでもさりげなく「Birdland」のあの有名なフレーズを弾いたりして楽しませてくれました(ジャコパスみたいなハーモニックス奏法ではなかったけど)。

 Fourplay三代目ギタリストのチャック・ローブも抜群の安定感で、ソフトに弾いたりハードに弾いたり変幻自在。オリ・ロックバーガーは「A Simple Way To Say "I Love You"」で左手にピアノ、右手に鍵盤ハーモニカをあてがい、ユニゾンで弾くという芸当も。これ、鍵盤の幅が違うので難しいんでしょうねえ。まあ、この人はその表情やカラダの動きがユーモラスでございました。ギュリオ・マッカーシーはそのマルチプレーヤーっぷりがすごい。keyやgはもとより、tsでのパーカッシブなプレイやtpでのリリカルなプレイも素晴らしかった。この人はdsやbもプレイできるみたいです。

 ライブの終盤はウィルとチャックが会場を走り回り、客席は大盛り上がり。ソファーの上で飛び跳ねたり(土禁ですよね・・・)、客の飲んでるドリンクを取り上げたり(さすがに飲みはしなかったけど)、いつもながらのやんちゃぶりを見せてくれて、なんとなく安心しました。Will Lee 御年60歳、健在ですw