本日の「電源入りました。」

 ジャンクオーディオを修理しては放置するという非生産的なことをやってます。最近飽きてきた・・・

Kenwood CP-D5

2017年02月04日 21時33分58秒 | ウォークマン
 昨日はモーリス・ホワイトの一周忌でした。仕事中も頭ん中でEW&Fが鳴り響いていました。一年って早いものですね。

 久しぶりの更新は小ネタです。ケンウッドのウォーキングステレオCP-D5。これも過去に修理したものです。


 これ、ググってみても価格や発売年などが全くわかりません。マイナーな存在。いたって普通のオートリバース機です。「電源入りますが動作せず」のジャンクで1,000円だったと思います。


 開腹。不動の原因は恒例のゴムベルト溶解。


 アルコール清掃してベルト交換。


 テープスピード調整はこの小っちゃい半固定で。裏蓋閉めて修理終了。


 機能を見ていきます。まずはテープセレクタ。オーディオ機器としての最低限のプライドはあるようです。


 ドルビーはBのみ。FF、REWはスライド式。奥に写っているのがいわゆる重低音スイッチ。


 ヘッド周り。ヘッド摩耗は少なかったです。消磁とクリーニングは念入りに行いました。


 電源はガム電池のほかに外付けの単三(1本)やACアダプターが使えます。


 操作系が独特なので最初は使いづらいですが、惜しげなく普段使いできる普及機といった感じです。

National RQ-160

2013年05月09日 22時52分16秒 | ウォークマン
 今日は小ネタです。

 かなり以前の話ですが、デッドストックのマイクロカセットレコーダーを数百円で落札しました。もちろん不動。これを今回直してみました。


 ナショナルのRQ-160ってモデルです。昭和51年(1976年)頃のカタログに既に掲載されているので、製造されてから35年以上は経っていると思います。


 テープ走行しないので、とりあえず開腹。しかし、内部の動力伝達機構は問題ありませんでした。


 おかしいなーってことで、カセットリッド内の化粧板を取り外したら、こんなところにゴムベルトが。こいつが伸びて滑っていたのが原因でした。


 以前、千石電商でサイズを誤って注文してしまった小径のゴムベルトを取り付けたところ、無事に回転するようになりました。


 早速、録音してみました。で、ちゃんと録音・再生できました。が、全く遊ぶ要素がなくこれにて終了です。つまんないですね。


 ちなみにヘッド周りはこうなっています。キャプスタン・ピンチローラーが真ん中にあるので、録再ヘッドは右にずれて配置されています。テープの流れは右から左なので、コンパクト・カセット(普通のカセット)とは逆ですね。コンパクト・カセットはオランダのフィリップスが開発し規格化されましたが、マイクロ・カセットはオリンパスが開発しました。


 外観です。これといって興味を引くとこはないです。


 付属品です。


 取説等。周波数特性がえらく狭いです。定価は48,800円。当時の物価を考えるとものすごく高いです。


 実を言うとマイクロ・カセット用のテストテープ(すごく珍品)も持っているのですが・・・この機種にはテープ速度を調整する半固定VRがなかったので使わずじまいでした。

SANYO MR-JJO (その1)

2013年03月10日 23時32分57秒 | ウォークマン
 例の持病と風邪のダブルパンチでPCから離れておりました。会社を2.5日も休んでしまいました。丸出だめ夫です。

 今日はまたもやウォーキングステレオです。今はなきサンヨーのMR-JJOってやつ。


 ステレオですがスピーカーが一発。最近こんなのばっか。


 ゴムベルトはゆるゆるでしたが溶けてませんでした。


 広正さんで買ったゴムベルトを装着。テープは走行するようになりましたが、何故かピーッという音しか出ませんでした。


 こりゃ変だということで基板をひっぺがしたら、なんか変なところに腐食が・・・


 なんということでしょう。コンデンサが大量に液漏れしてました。

 このような極小のコンデンサはあいにく手持ちがありません。入手するまで放置プレイ。

日立パディスコ CP-1(その5)

2012年09月17日 21時00分44秒 | ウォークマン
 この三連休、初日にもみじを病院に連れてった以外はずっと寝て過ごしました。やっぱりトシですねえ。日頃の疲れが全然抜けません。部屋も糞暑いし、もみじは心配だしで、ジャンク弄りは当分先になりそうです。

 さて、今日はCP-1の続きです。といっても機能や付属品の紹介のみ。ホントはメンテ完了した日の翌日にアップするつもりだったのですが、もみじの脳梗塞騒ぎですっかり忘れておりました。時期を逸してしまったけれど、せっかく写真を撮っておいたので・・・ね。


 はい、これが見事復活したCP-1。「技術の日立」のウォーキングステレオです。


 メイン操作部です。旧態依然の押し込み型スイッチ。テープセレクタもデカイです。厚みもありますし。ソニーのWM-2がいかに偉大かがわかります。


 上部です。ヘッドホンジャックは2つ。この頃はジャック2つがデフォでしたね。


 メイン操作部の反対側。ACアダプタは別売り。


 裏面。信頼の証「MADE IN JAPAN」。そう言えば電子部品で有名なミツミの中国子会社、やばいことになってます。早く騒動が収束するのを祈るばかりです。


 蓋を開けて再生ボタンを押してみました。再生ヘッドが見えますね。WM-2はヘッドを蓋側に付けてコンパクト化を図りましたが、こいつはやはり旧態依然。当然、再生ボタンのストロークは深くなります。


 オープンエアー型ヘッドホンです。音漏れ大。


 ヘッドホンには「トークスイッチ」なるものが。押すと音量が減衰します。


 その他の付属品。バッテリーパックは単一を2本使用。


 デモンストレーションテープ。A面しか入っていません。西木栄二の曲のようです。聴いてみましょう。


 導入部はシンセ。生ぬるい演奏だなと思った瞬間、ブラスが炸裂しました。ん、これどこかで聴いたような・・・Earth,Wind &Fireの「Rock That!」(アルバム「I Am」収録)のモロパクリでした。この頃はEW&F人気も下火になったとはいえ、大ヒットアルバムの曲をパクるとは・・・


 添付書類です。保証書は未記入。


 スペック。しょぼいですが、出力だけは大きいです。


 「ご相談窓口一覧表」に57.4との表記が。1982年産のようです。


 いかがでしたでしょうか?このCP-1、ネット検索してもほとんど情報がありません。やっぱり売れなかったんでしょうねえ。CMキャラのせいではないと思いますが・・・


 ※追記 ユーチューブにCP-1の動画がアップされてました。どっかの外人さんがアップしたもののようです。型番が「CP-1EX」となっているのは、海外仕様だからでしょうか・・・・再生しているのはソニーのカセットのようですね。

日立パディスコ CP-1(その4)

2012年08月26日 22時24分54秒 | ウォークマン

 メイン基板の電解コン取り替えました。小型のやつですが手持ちで間に合いました。


 これはモーター制御の基板。モーターが回転しているときにノイズが出るので、原因はここだと予想。指で回転を止めるとノイズも止まるし。


 ボリュームも分解して清掃。


 テープスピードはこの穴に精密ドライバーを突っ込んで行います。

 で、結果ですが・・・ノイズ軽減するも完治せず・・・・ orz んーコイルが悪いのかアースが逃げてないのか・・・デッドストックメンテ前の腕慣らしなので、とりあえずこれでOKとします。深入りはしません。


 で、本丸のデッドストックに移ります。左のほうね。


 左がデッド、右がジャンクです。回路変更があったようです。デッドにはセラコンが付いてます。シリアルナンバーを見ると、デッドのほうが古いようです。


 デッドの不具合原因はすぐ見つかりました。ジャンパー線(写真の赤丸部分)のハンダ割れでした。


 ハンダ割れをちょちょいと修正して、ボリューム分解清掃とテープスピード調整で完全復活しました。

 明日は機能や付属品などを仔細に見ていくことにします。もうちょっと引っ張らしてください、CP-1。