県庁駐車場からぶらぶら歩きながら、
いよいよ目的の東大寺二月堂に到着しました。
旧暦2月にお水取りが行われることから、
こういう名前になっています。
ここの本尊は大観音と小観念。
誰も巣の姿が見れないという
秘仏になっています。
見た目はさほど古くはないですね。
最近建てられたんでしょうか。
いやいや、今ある建物は数々あった
兵火で焼けた後の修復ではなく、
なんと1667年にお水取りの最中に
失火で燃えたあとに建て替えられた
ということです。
韃靼の火が燃え移ったんでしょうか。
だったらそんな時には連続してやってた
お水取りもなかったんではないか
と思ってしまいますよねえ。
いえいえ、その間は3月堂で
行われていたんだそうです。
ずっと毎年続けられ、
このお水取りが「不退の行法」と
いわれるゆえんですね。
コロナなんかに負けてお水取りを
しないなんてことになったら大変なことです。
では、石段を登ってゆきましょう。
3月前半のこの時期は毎晩、
韃靼の火が燃え盛る頃ですねえ。
石段の横には、燃え残った
杉の木の葉っぱが転がっています。
普通は二月堂横の休憩所のようなところで、
木の箱に入れてそんな焼け残りを
配ってはいるのですが、
コロナのこの時期はそこも閉鎖されていますので、
帰りにここのをひらって行きましょう。
まずはお参りです。
そしてお参りも石段の方から
入って北側の階段を下ってゆくのですが、
この階段も今は通行できないようになっています。
これもコロナが原因なんでしょうねえ。
二月堂の周りをぐるりんと回ってから
本堂の前に行くことになっています。
まあ経路図がそう書いてあるので
そうしましょう。
すれ違いがあまりないように
なっているんでしょうねえ。
寺の壁を見ながら反時計回りに回ってゆくと、
眺めの良いあの韃靼の火が駆け回る場所に
出てゆきます。
実際にはここを読経しながら
駆け回るんでしょうねえ。
下を見るとたくさんの炭なんかが
落ちていますねえ。
そしてその前には、
東大寺の景色が広がります。
遠くに見える大仏殿がとても印象的ですね。
この時はこの場所に座り込んでいる
若い人がいろんな人に声をかけていました。
doironにも「ここはいい景色ですねえ」
と話しかけてきましたね。
ひとこと返事をして、
さあではお参りです。
コロナのことや家族のこと、
友達のこと、町会のことなど
お祈りする題材はいっぱいですね。
何となくお水取りの期間は
ここには独特の雰囲気がありますので、
心を込めてお祈りします。
帰りは先ほどの石段で杉のやけ残り葉を
ひらって帰りましょう。
この葉はとても香りがします。
この時ひらった葉を車の中に入れて
一日忘れて置いてあったら、
翌日車に乗るときにびっくりです。
もう目が眩むほどの杉と
焼け焦げたにおいが車の中に充満していました。
帰りは大仏殿の方に回って帰りました。
ああ、さすがに人が少ないですねえ。
外国人はほとんどいません。
大仏殿には入らずそのまま通過です。
門のところで仁王、我王を見て
食堂街に入ってゆきました。
この大仏殿の駐車場の所には、
お土産屋さんやなんとモンベルのお店
なんかも並ぶ商店が集まっています。
その中のひとつに入って
おうどんをいただいて帰りました。
東大寺二月堂にまつわる
奈良の景色をしっかり堪能し、
ああまた来年も来るぞと言い置いて
旅を堪能したのでした。
毎年ここにやってくるdoironの旅。
これがdoironの修二会なのでありました。
おしまい。
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