ハブ ア ナイス doi!その2

2024年。今年はどんな年になるかなあ。とりあえずしっかり遊ぼう。
日々のこと、つらつらと書きます。

アトリエに籠る日

2023-07-19 21:15:48 | お絵かき

さあこれから絵を描くぞと決心して
アトリエの席に座ることも多い。

うろうろ遊びに出かけようかなと
思っていたけど、どうも空の模様が怪しい。
そんなときには、お出かけをあきらめて
何の絵を描くぞというんではなくて、
ただ単に筆を持ってテーブルの前に
まず座るのだ。

坊さんが、座禅するようなもの
というと書きすぎだが、
まあ自分の中に何か生まれてくるかもしれん
という期待感を持って席に着く。

そしてまず目の前に紙を広げます。
実はもうその段階でお絵かきは始まっている。
今日は細かい部分もこだわりたいな
と思っていたら、目の細かい
ケント紙風の紙を広げるし、
今日は大雑把な気持ちで
のびのび書きたいなと思っていたら、
和紙風の紙を広げることになる。

なので紙選びの段階で、
もうすでに自分の気持ちとの
会話は始まっているわけだ。

で、次に絵の題材だ。

普段から、こんな絵を描いては
どうかなとかおぼろげに考えている
脳の部分がここからフル活動を
始めることになる。

紙選びでこっち方面の紙を選んだから、
選ぶ題材は・・・と、
脳みそがどんどん動いていく。

実はこの辺りの段階はとてもたのしいのだ。
一体自分の頭の中からどんな
イメージが生まれ、筆先で
どんな絵が生まれるか、
自分ながらにワクワクしてくる。

絵を描くというのには、
こうして自分の中を旅する感じが、
実際にやってみて感じた
お絵描きの醍醐味かもしれない。

頭の中にテーマがいろいろ浮かんでくる。
見かけた植物、見かけた置物、
ジムで触れ合う物もの、
中には話題の大谷選手まで脳裏をかすめる。

そしてそれぞれのイメージに対して、
どんなつぶやきがいいのか、
ということも含めて選択が始まっていく。

まあ今日はケント紙だから、
しっかりと気持ちを表すか、
和紙だからシャレなんかも
入れるかなんて考えながら
少しずつ絞り込んでいく。

当然doironの絵描きの技術内で
書けるだろうという前提も
もちろん必要だ。

こうして絵の題材が決まったら、
自分の写真の中やネットの紹介の中に
参考になる資料はないかと探し始める。
今や、容量の非常に大きい
ハードディスクをつないでいるので、
資料探しもかなり便利になっている。

とはいえ、自分の心の中との会話であるから、
あーじゃない、こーじゃないと
行動は多岐にわたる。

そうして、ようやく絵の方向性の決まるのに、
3時間くらいはかけているのだ。

あ、もちろん何も決めいていない時の
話ですがね。

言葉も素材もすでに決まっているものなら、
これだけ時間があれば十分一枚
できる場合ももちろんある。

じゃテーマを描いていくのに、
下書きをしていこう。

最初は鉛筆でふわっと書いてゆく。
そしてこれでいいぞとなったら、
きっちりと下書きを整えてゆく。
そして下書きができたら、
次に必要なのが絵の具の選択。

こんな色を使うだろうという色の絵の具を
机の端っこに並べてゆきます。
もうだんだん視覚的に製品の
イメージが固まってゆきます。

絵の具は薄いものから
できるだけ塗ってゆく。
重なる細かい部分が多いと、
この辺は慎重だ。

そうして必要な色を落としつつ、
影の扱いなんかも
考慮しないといけない。

影があるとないとで、
雰囲気は全く変わる場合がある。
そうして出来上がったものを
もう一度点検して、ようやく
絵の完成だ。

次にそこに言葉を入れてゆく。
もちろん絵を描くときから
言葉を入れるスペースは
若干考えて描いている。
でもその言葉も実際に入れるまえに、
もう一度じっくりと考えると
すっかり置き換わることもある。

絵の雰囲気が言葉にも干渉してくるのだ。

うむむ~とじっくり考えて、
言葉が決まって入ってゆくと、
絵としてはほぼ完成だ。
ほぼ、というのは最後に印を
押す作業がある、
なんてことはない絵つぶやきでも、
印ひとつで大きく変わったりする。

こうして一枚の絵つぶやきができていく。

途中、この段階で間違えちゃ
台無しだぞという部分が何度か出てきます。
ただ単にアトリエで紙と絵の具の前で
ワイワイと楽しんでいるだけではない。

いいのができたときは、
そりゃあとても楽しいのだ。


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