津波のせいで山でタコが取れたから
タコとりやまが変換されて高取山になったという、
ちょっと命名権のあやしい山を
これから下ってゆくところです。
それにしてもここからだと
大阪湾とそのむこうに和泉の方の山も
見渡せるところにある山
ということになります。
なので逆を言えば、
普段はこちらからも見えるということですねえ。
神戸の山々は、ランニング人生の
後半に走った泉大津の海からも
とてもきれいに見えていましたもんね。
ここはそんな思い出の中にある
一つの山なんですね。
高取神社から少し下ったところには、
茶屋なんかもあり昔はにぎわったのでしょうか。
大きな広場から下り道が続いていきます。
意外に町は近いようですね。
木々の合間から見える住宅地の景色が
どんどん近づいてきます。
そして縦走路では三回目の街の
景色が近づいてきます。
丸山町ですね。
この頃になると、一日で一番気温の
高そうな時間帯です。
建物に囲まれたアスファルト道の
つらい道が続きます。
下ってゆくと、向うの登った斜面の上を走る
神戸電鉄有馬線がみえてきました。
目的地である「鵯越駅」はその線の駅です。
ああ、あそこまでまた昇るのか
と思うと気持ちが沈んでいきます。
あとで登った人に尋ねたら、
「あそこの住宅地が一番しんどかったねえ」
と言ってました。
歩きながら「doironさん、道を間違えていない?」
と指摘があったりしましたね。
大丈夫ですから。
まあまさか昔のいくさ時に馬に乗った一団が
下りてくる一団がいるとは思えないような、
急激な斜面にあるわけですから、
信じてついてきなさいと
励ましあいながら、てくてくと
上ってゆきます。
そしてついに歩き始めて
5時間半後に目的地である
ひよどり越駅に到着です。
お疲れさまでした。
ああ、疲れたねえ。
あともう少し電車に揺られたら
中華街やでと励ましあいながら、
涼しい電車に気持ちよく揺られてゆきます。
新開地で乗り換え電車は元町へ。
そこから道をごちょごちょ
間違えながら南京町に到着です。
ここではねえ、いつも行ってた
お店があったのでそこに
招待しようと行ってみると、
もうなくなっていましたねえ。
残念。栄枯盛衰の波にのまれたんやなあ。
結局メンバーの選択で
餃子屋さんに突入しました。
え~まずは挨拶を。
「今日は御疲れ様でした。
もう涼しくなっているかと思い、
この日になったのですが
間違いでしたね。
気温は熱い夏の余韻をまだまだ
引きずっていましたが、
なんとか完歩できてよかったです。
次回3回目の縦走は鵯越から、
目的は摩耶山になろうと思います。
また頑張って歩きましょう。
では乾杯!」
もう古稀も近くなってきているというのに、
こんな話ができていいですねえ。
また皆さん、がんばっていきましょう。
縦走二回目のピークハントと
ビールハントはこれでおしまいです。
ありがとうございました。