熱田神宮の近くの駅である
「金山駅」で電車を降り経ちました。
この神社は熱田大神を祭神とするところです。
熱田神宮と聞いて、最初に思い浮かぶのは
日本の三種の神器である
「草薙の剣」本体があるところです。
どんなのかなあ。
場所は駅からちょっと離れたところです。
そこに緑のかたまりである
熱田神宮がありますので
そちらを向いて歩いてゆきましょう。
遠くに見え隠れしている目的地があるので、
ここは順調に進んで行きましたね。
ただNさんは膝が悪いので気を遣います。
歩道には神社に向かう人々も多く、
家族連れなども結構歩いていました。
子どもの懐もお年玉でぬくいんやろなあ。
あ、もちろんアベックも楽しそうに歩いています。
「今年一年楽しくしようね」という
熱い気持ちが醸し出されています。
また中にはスーツを着た大人数の
集団とかもいます。
若い人たちですねえ。
会社で今年の繁盛を願って
初詣なんかをしているんでしょう。
若い人々、しっかり働けよ。
「世の中ぼちぼち動き出すねえ」
とか言いながらおっさん二人は
とぼとぼと歩いてゆきます。
熱田神宮の入り口のところに来ました。
駐車場もあって、ほんとに多くの
参拝客が歩いていました。
でもやはり出店は大阪とかとは
かなり違います。量が少ないですね。
お正月もメインをすんだからかなあ。
そんなのを見ながら、
広い参道を歩いてゆきます。
たどりついた本殿では
「今年も昨年以上にいい年にしよう」
としっかりお祈りしておきました。
ああ、これで18切符の最大の目的は
果たしたわけですね。
じゃあ次の目的地に向かいましょう。
参道を歩いていると、熱田神宮に関する
様々なことがパネルに書かれています。
これは蓬莱伝説のことが書かれていました。
中国では昔、東の方に不老不死の場所が
あると言われていました。
その場所というのが、
この熱田神宮であるといわれていたそうです。
熱田の大神は昔中国に渡って
楊貴妃になったというようなことも、
この蓬莱伝説にうたわれています。
この蓬莱伝説がもとになって、
今も「蓬莱屋」が栄華を誇っていますね。
そうあの鰻のひつまぶしを食べさせるお店が、
その蓬莱を名乗っています。
せっかくのお正月だし、
ここに来たらその店に行こうと
おっさん二人は企んでいたのです。
以前、名古屋マラソンの応援に
来た時に行っているので
「確か、前に来た時は店の前に
東海道の石碑があったなあ」
という記憶があったなあというのを
頼って歩いていきます。
でもねえ、なんか方角が
ちょっと不安ですから、
神社の警備員に場所を
聞くことにしました。
先ほどから「蓬莱屋」と書いていますが、
正しくは「あつた蓬莱軒」なんだそうです。
初詣客の車の警備で忙しい時に、
暇そうなおっさんの質問に
「蓬莱軒は神社の「南門」のところに
行けばわかりますよ」とのこと。
はあ、そうですか。
なんかかつてのイメージと違うけど、
とりあえずそちら向いて歩いていきましょう。
南門のところで、以前の記憶やNさんの記憶も
頼りに進んで行きますが、
なんか雰囲気が違います。
携帯の地図でも見ているのですが、
南北の方向がはっきりしないので頼りないです。
だんだん名古屋の住宅街の方に入って行って、
これは絶対違うぞと2人はおおあわて。
仕方ないので、道を歩いている女性に道を聞くと、
「え~、えりゃあ違いますよ」
と名古屋弁できっぱり否定されました。
「こうだがね」と教えてもらった道を
再度歩いていくと、ああ南門のところに
かつて行ったお店と違う店舗が、
新たに店を構えていることがわかったのです。
Nさんの記憶はどうもこの店だったようで、
doironの旧店の記憶とが一体となって混乱し、
我々を迷宮に導いていたようです。
続く