和久傳の森の中にある、
安野光雅美術館の中に
入館料1000円を払って
入ってゆきましょう。
一階が安野光雅の絵画が
展示されてあります。
この安野光雅は1926年3月
島根県津和野生まれです。
昨年のクリスマスイブの日に
お亡くなりになっています。
94歳でした。
彼は生前時にプライベートのことは
ほとんど話をしませんでした。
でも結婚もしており、
息子と娘がいたようです。
そんな家族のことは、
ほとんど明らかになっていません。
知らなければ、風景に恋し、
絵と結婚した絵のような人生を
送った人みたいなイメージになりますね。
この人の作品はたくさん見ましたね。
旅の絵本はすべて見ました。
御所の花、洛中洛外は素晴らしかったなあ。
なんか見ていても、
こんな絵はどのようにして
描いたんだろうと思わせるような絵や
仏像の絵なんかは想いまで
かきうつしているような絵でした。
大好きな絵として、
阿修羅像や六波羅蜜寺の空也上人像なんかは
もう震えが止まらないくらい
素晴らしかったです。
実際に絵を見てから、
仏像そのものを見に出かけたくらいです。
今回、この美術館で行われているのは
追悼展です。
安野さんの作品と戸田勝久氏の絵画展
をやっていました。
まずは一階の安野さんの作品群です。
あちこち本を読んだりしているので、
作品には目を通したことも
あるようなものが並んでいます。
でもねえじっくり見ると、
絵の具を塗った生々しさがいいですねえ。
ここまで高精細の模造品なのか
知りませんけど、やはり作品には
味があります。
え~こんな材質の荒い紙質も
使っているの、ていう驚きもありました。
doironが使っているのは、
もう画用紙並みに表面がデコボコしていない紙です。
まあいわゆる細目というやつですね。
絵がうまければ、
粗目でもそれなりの雰囲気が
ちゃんと出せるのでしょうけど、
僕の画力ではそこまで行けません。
さらっと、紙にインクが素直に
落ちるようなものでないと、
訳が分からなくなってしまいそうでね。
いやいや違うよと、
怒られるかなあ。
まだまだそんな師匠はいないし、
独学なんで大きくまちがっているかも
しれませんが、そんなことを
ウダウダ考えている次第です。
安野さんの絵は景色なんかも多いですね。
景色の中に座って、
筆を持って悠々と描いている姿を
想像してしまいますね。
またかれは書いている文章も
わかりやすくていいですね。
たくさんの著作本を出しているから
その辺の才能も豊富なんでしょう。
ここでの安野さんの作品は
さほど多くはなかったです。
一階の部屋に収まる程度の量です。
どれくらいかなあ、50点くらいかなあ。
でもまあ彼のそんな才能の
一端に触れて、自分の中の絵心が
とても刺激されました。
二階は戸田氏の絵画展です。
驚くような写実的な絵に、
少しだけファンタジーな部分が
含まれているという感じで、
これもよかったですね。
初めて目に触れた絵でしたけど
さほど違和感のない絵でしたね。
絵画展はそんな感じでした。
その後、工房レストランに行き、
シラス丼をいただきました。
塩や調味料が独特で種類も多く、
とてもこだわったランチ
という感じでしたね。
まあこれで和久傳の森は終わりです。
静かな雰囲気のいい所でした。
帰りは天橋立を歩き、
お土産屋さんで干しカレイを買ったのですが、
これがもう最高でしたね。
冬だったらカニなんでしょうがね。
京都北部の日本海沿いを
のんびり旅して
安野さんに逢ってきたいい一日でした。