＜563＞ 『私の名前はキム・サムスン』 ～改名申請

　『私の名前はキム・サムスン』のドラマの中で、自分の名前が大嫌いなサムスンは、改名申請の手続きを取ろうとする。

　2005年夏に韓国で大ブレークしたこのドラマは、三十路女の本音トークと共に「改名申請」と言う社会ブームを引き起こしたと言われている。

　その後、同年11月に韓国では、最高裁判所が「個人の意思を尊重し、(犯罪目的でないかぎり、原則として)改名を幅広く許すべきだと言う判決を下した。

　結果、改名申請が爆発的に増えたそうだ。

　『朝鮮日報』記事　→こちら


　全国の裁判所で改名を申請する件数が急増している事が、1月18日に確認された。

　最高裁関係者のよると、改名条件を緩和すると言う最高裁の判例が報じられた後、改名を申請する件数が爆発的に増え、12月の申請件数は11.518件と集計されたとの事。

　最高裁によると、改名申請の統計が確認された2000年以降、全国の裁判所で、１ヵ月間の改名申請件数が１万件を突破したのは初めてだそうだ。

　昨年１月から11月まで、ソウル家庭裁判所など全国18の裁判所(支部含む)に受け付けられた改名申請件数は月平均5.572件。

　８月(7.661件）の１ヵ月を除けば、毎月、改名申請件数は5.000件前後だった。

　・・・８月に改名申請件数が突然増えたのは、大ヒットしたテレビドラマ『私の名前はキム・サムスン』の影響で、全国に「改名ブーム」が広がったためと推測される・・・

　８月以降、再び約5.000件に減っていた改名申請は、この報道があった11月に７7.536件へと急増を始め、12月には月平均の約２倍にのぼる数値となった。

　裁判所別に見てみると、昨年１年間、水原(スウォン)地裁(傘下４支部含む)に受け付けられた改名申請が9.532件で最も多く、釜山(プサン)地裁(傘下６支部含む)7.743件、大邱(テグ)地裁(傘下７支部含む)6.771件の順だった。

　ソウル瑞草区(ソチョグ)瑞草洞(ソチョドン)のソウル家庭裁判所の１階にある総合民願室(国民相談室)には、改名について問い合わせする人々と、改名申込書を提出するために来た人々で受付窓口が混み合うと言う。

　１日平均15～20件だった改名申請件数が、最高裁の判例が報じられた後、35～40件に増えたそうだ。


　また、改名申請件数が増えただけでなく、改名申請の傾向も変わってきているらしく、これと言った問題点が感じられない名前の人も「名前が気に入らない」などと言う理由を挙げて、改名を申請しているそうだ。

　以前は、名前の発音が悪印象を与えたり、呼びにくかったりという理由で、改名を申請する人が主流だった。

　ドラマの中でも、我が名に悩むサムスンの名前リサーチを披露するシーンがあって、興味深かったｗ

　イ・エス　韓国に２名
　ソン・イン(聖人と同音)は４名
　ノ・スクチャ(宿無し、浮浪者と同音)は300名
　ホ・ジュン(有名なドラマｗ)　101名←本当かな？
　チョルス　10.248名
　ヨンヒ　29.727名
　ピ・ヘジャ(被害者と同音)
　アン・テナ（アンテナｗ）
　パク・チギ(パッチギ：頭突きｗ)
　チェ・ギルニョン(あばずれと同音)
　チャン・ブン(気功)
　カン・アジ(子犬)は５名
　コ・ヤンイ(子猫)は１名

　すらすらとこんな名前の人がいるんだとボンスク母ちゃんとイヨン姉ちゃんに披露し、自分の改名を要望したサムスンだった。

　ずっと、反対されていたらしいサムスンだったが、ボンスク母ちゃん「(男に)ふられ癖が治るなら」って、すごい理由で承諾するｗ
　

　更に、韓国最高裁は12月、「改名許可申請に関する事務処理ガイドライン」を制定し、改名手続きを簡素化したそうだ。

　これにより未成年者も本人だけで改名申請ができるようになり、また戸主と家族が書類１枚で一度に名前を変えられるようにもなったと言う。


　日本では改名申請手続き、戸籍の変更手続きとなる為、結構大変な手続きのようだ。　→　こちら