「ぐるくん」のひとりごと

大好きな海のこと、沖縄のこと。 また今関心を持っている韓国語の学習、韓ドラ・レビューなど気ままな雑記

<715> 匂いの話

2008年10月24日 | つれづれ
 日本テレビの『所さんの目がテン!』で、興味深い実験をしていた。

 7~8組だったと思うが、被験者となる父娘のペア。

 娘さんたちは所謂、女子高生だ。

 親父さんたちの体臭が残る布をいれたビンを、娘さんたちが嗅いでいく。

 番号付けされているだけなので、どれが父親のものとは判らないのだが・・・最初の娘さんが、次々とビンを開けて匂いを嗅いでいく。

 とある一つのビンに思わず顔をしかめ、「臭い!!」

 別室でその様子をモニタリングしている親父さんたち。

 「臭い」と顔をしかめられたビンの匂いの宿主は、その父親だったw

 あちゃ~とうつむくお父さん。

 他のお父さんたちは、半分同情しながらも、思わず失笑していた。

 ・・・だが、実験は、驚くべき結果となった。

 どの娘さんも、実のお父さんの匂いに対して強く反応し、最も「不快」だと位置付けたのだ。

 年頃の娘さんを持つお父さんには、痛~い現実となったw


 このむごい結果には、科学的な裏付けがあった。


 HLAは、白血球の血液型を現し、「ヒト白血球抗体(Human Leukocyte Antigen)」の略で、その重要性からMHC(主要組織適合性抗原複合体)とも言われ、免疫情報を担当しているそうだ。

 HLAは体臭に影響を与えているそうで、匂いの元であると言える。

 HLAには、主要なもので「HLA-A・B・C抗原」分子と「HLA-DR・DQ・DP抗原」分子の2種類があるそうだ。

 赤血球の血液型(ABO式)とは違い、その組み合わせは数千万通りもあると言う。

 なので、臓器移植や骨髄移植のドナー探しが大変なのは、このHLAが適合が必要な為だ。


 様々な研究の結果、「ヒトは自分とHLAのタイプが違う相手の匂いほど、セクシーだ」と感じると言う事が明らかになったそうだ。

 これには、 「匂いの違い=自分にない免疫情報を多く持っている」異性に惹かれる、と言う「種の保存」に関わる、もの凄く重要な意味合いを持っている。

 スイスの生物学者ウェデキンド博士が、男女各50人の学生を被験者に行った実験結果でも、男女共、自分とHLAの遠い相手の匂いほどセクシーだと感じ、反対に近いほど臭いと感じる傾向があったと発表している。

 確かに、匂いにはセクシャルな感覚が伴う。

 特に女性は、思春期以降、匂いに敏感になるそうだ。


 …( ̄  ̄;)ウーン
 
 本能的に許容できる匂いと受け入れられない匂いは、存在するよね?


 HLAは両親から半分づつ引継ぎ、遺伝する。

 父親とは言え、同質の匂いを持つ異性として↑の娘さんたちは、NGを出したのだ。

 思春期の娘が父親を嫌い、オヤジ臭いと忌み嫌う(失礼)のは、加齢臭だけが原因じゃなく、この摩訶不思議な体のメカニズムなんだ~。

 わが娘が匂いに敏感になったと言う事は、同時にお年頃になったと言う証しでもある訳だ。

 いずれにしろ、娘が親父を嫌い始めたら、親父も子離れを覚悟する時なのだろう。

 女の子ほどじゃなくても、息子もオカアの体臭を疎ましく思っているかもなぁ~w

 いろんな意味で意味深い内容だった。
 

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