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命の輝き

2011年02月06日 | Weblog
日々燃えつきそうな光を
出来るだけ長くと
努力してくださってくれる方たちがいる
家族はそこに何もできずに見守るのみ
家族は
“気持ち”
願いながら 祈りながら
そのともしびを長く長くと寄り添う
大好きで大切な友人と電話で話した
彼女は学生時代からの友人
そして結婚してからも行き来しながら
私のことを支えてくれている
おじいちゃんとの思い出も
彼女と共有できることがいくつもある
彼女が言った
“あなたのことかわいがってくれたよね”って
私の心の中で
何かが光った
そう
そうだよね
何気ない日々の中に
おじいちゃんがくれたもの
気持ち
がたくさんあること
もう一度思うことができた瞬間だった
― ありがとう ―

介護の生活の中では
時にいらいらしたり
心が痛むこともある
笑顔になれないこともある
そんな時
ふっと優しい気持ち
思い起こさせるのは
過ぎてきた時間の中にある
優しい思い出

つまり
毎日どれだけ
優しい時間を
優しい気持ちで共に過ごせるか・・・・?
そこに流れた時間が
のちに
生きる

昨日は
まったく反応の無い時間が長く
食事も足らない
食事は数日取れていない・・・
点滴 酸素
とあわただしく処置して下さる看護士さんたちに
頭が下がる
その瞬間には
ただただおじいちゃんのことのみ考えてしまいますが
帰り道
ありがたいと感謝の気持ちが溢れだす
仕事柄
いつもそばにとはできない
夜中に忍び込むように病室へ
静かに眠っている
たくさんの命の輝き
誰かに支えられて
何かを支えに
そこで光をともしている
弱い光 再燃する光
どれもが同じ重さと輝きを持って
そこに
静かだ
すごく静かだ

今朝
おじいちゃんが
何か食べたいと言った
奇跡だ
そう思えるほどに機能があわただしかったので
嬉しくてならない
ほんのわずか口にしただけだけれど
嬉しい
遠くに暮らす
あなたがたくさん愛してくれた者たちも
ここに向かって
走っている
待っててね
待っててね
そう願いながら
走っている
そのことを伝えながら
痩せて細った体をさする
かつて私の母が言った
手厚い看護って
こうして手を温めて
手のぬくもりで体に触れることだと
それしかできないけれど
それが何より気持ちのいいこと
穏やかな気持ちになれること
子供だった私が熱を出した時に
体をなでてくれる手が
本当に気持ちがよかったことを思い出す
安心し 痛みを和らげてくれたよね

触れるということ

なんて単純で
けれどなんて大切なことでしょう

先生に
刻々と落ちる砂の時間を
そう長くはないと伝えられた今
できることを
出来うる限り
してあげたいと思う

若いお嫁ちゃんだった
私のことを
認め
愛してくれた
おじいちゃんのために
そして
私のためにも

おじいちゃん
私も少しは成長したかしら・・・

見ていてね
感じじてね
大丈夫
みんなあなたのお蔭で
こうしてここに
居る
感謝心がら

その光は
かつてのあなたの光の輝きのように
私たちの心の中に
継承され
輝いてゆく

きっと
まだまだ頑張ってくれるよね
まだまだ

きっと