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素敵な物語に 涙

2009年06月25日 | Weblog
出産はたくさんの喜び溢れるもの
新しい生命の誕生に
パパとママ
そして親族一同が
喜びの涙流す
ようこそ!
私達のもとへ
その産声の力強さに
感動する瞬間



しかし
時に悲しい物語を生むこともある
赤ちゃんの生命力がか弱くて
産声が聞けなかったり
お腹の中にいるうちに
その短い一生を終えてしまったり・・・


長い長い出産の後に
新しい命を託して
母と成るべきその人が命を落とした
誰もが
全く想定していなかった出来事
勿論医師も看護師も精一杯の力を尽くした
何を告げられたか分らない
思考が止まったままのしばし・・・
夢だろうと心が叫ぶ

しかし
それは現実
命の誕生は
命との別れをもたらした
あわただしく
見送りをする
そして
一人では生きることの出来ない小さな命と
新米のパパだけが
現実を生きることと成った
とても一人で育てる事はできない

私が育てます
そう言ってくれたのは
姉だった
義兄もうなずいてくれた
散々迷った挙句の結論だろう
パパには選択肢は無かった・・・
お願いします
そして
中途半端な状態よりも

姉夫婦の子供として
その小さな命は成長してゆく
かげながら見守る
叔父として傍らにいながら
叔父として抱きしめる
月日は流れても
彼の時間はあの日で止まったままのよう
一人で生きる日々
ある日
亡くなった妻の両親が言った
“もう あなたも笑っても良いんだすよ
    あなたには心から幸せになって欲しい
    数年で結婚しても良いと思っていたけれど
    あなたはずっと一人で
    笑顔も忘れたかのように生きてきた
    お願い
    幸せになって
    誰かと一緒に
 
    実は
    良いお嬢さんがいるの
    私達から紹介するから
    会ってみて
    あなたが幸せである事が
    娘にとっても幸せだと思うから”

ソノコトバニ
涙が溢れてあふれて止まらない
ようやく
今の自分が見えた瞬間だった

アレからどれだけの時が流れたのだろう
アレから僕は何をしてきたんだろう
アレからの僕はどこかに心置き忘れ
笑うことも涙する事も
何かに一生懸命になることも忘れていた

それに気付いた瞬間だった
いつも
幻のような妻に語りかけ
妻の思い出と生きてきた

これが
彼女の幸せではない
そう言ってくれた
義父と義母に感謝の気持があふれて
止まらない涙

そして
会ったその人は
彼の中に妻がいることも
離れて暮らす子供が居ることも
全て承知で
ありがとう!結婚しましょう

彼のプロポーズを受けてくれた

アレから
又時が流れ
今ある妻は
傍らに僕の妻として召されていった彼女の事も
大切にしながら
僕をも大切にして
自分の人生も大切にしながら
共に生きてくれている

―ありがとう―

二人のかけがえの無い妻に
両方の両親に
兄弟姉妹に

僕は
人生を
本当に良いものだと
今 心から思えている
いつも君がいた
そして
君がめぐり合わせてくれた君がいた

―ありがとう―

そんな物語を聞いた今日だった