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VR70-200/2.8はDXレンズだったのか?

2007-12-30 01:27:20 | Weblog
VR70-200/2.8Gは今まで長いことDXフォーマットでしか使っていませんでしたが、
D3で使ってみて周辺光量の低下が大きいことを始めて知りました。
開放は低下があっても仕方ないと思いますが、F4でも消えないというのは、ちょっと低下が大きいのではと思います。

銀塩の時はキヤノンユーザーで、EOS 1N-HSとEF70-200/2.8Lで撮っていました。(ISのない方)
当時はF3.5~F4あたりで撮ることが多かったのですが、周辺光量の低下はほとんど感じたことがありません。
銀塩当時、ニコンは80-200/2.8でしたし、こっちなら周光量の低下も問題ないようです。

70-200/2.8の中心部の画質は非常にすばらしいので、発売時期を考えると、もしかしたら当初はDX専用レンズの予定だったのかもしれません。

だとすると、近い将来、D3用にリニューアルされるかもしれません。

価格掲示板でのプロとのD3論争

2007-12-29 21:59:08 | Weblog
D3を買って何度か撮影しましたが、どうもしっくり来ません。
違和感があります。
理由は簡単です。
今まで感覚としてしみこんでいるDXフォーマットの画角やぼけ量と違うからです。

デジタル一眼レフが出て以来、もう6年半使ってきました。
使用カメラは、2001年からEOS D30、D60、10D。
2003年12月からはニコンに変えて、D2H、D100、D70、D2X、D200、D40x、D300、D3と来ています。
D3の前まで10台のAPS-Cフォーマットの機種を使いました。

11台目にして初めてのFXフォーマットですが、6年半の間、銀塩35ミリを全く使っていないので、既にDXの感覚が上書きされています。
なので、FXサイズは非常に違和感を覚えます。


世間では、D3の意義として、銀塩と同じ感覚で使えると賛美されているようですが、
それは今まで銀塩しか使っていない「遅れた」人々の意見でしょう。
既にDXになじんだ人や、銀塩を全く使ったことがなくデジタルから始めた人にとっては、FXは迷惑な話です。

私も、デジタル一眼レフを使い始めた最初は、APS-Cサイズはあくまで仮のサイズであり、早晩135サイズに移ると思っていました。
しかし、いざ使ってみると、DXサイズになんら不満がないどころか、むしろ好ましいサイズだと認識するようになりました。

その主な理由は、標準ズームの28-70/2.8が42-105/2.8としてポートレートにぴったりの画角になることや、
ボケ量が適度で、絞りを開くことが出来、手持ちでブレ難いシャッター速度を稼ぐことが可能であること、
さらに、ファインダーが適度に小さく、一目で画面の四隅を見渡せるので、作品作りに最適な密度感のあるフレーミングが可能という点等が大きなメリットです。
しかも、D3とD300を比較して、画質にはほとんど差がないことが分かったというか、
むしろレンズの周辺画質を考えると、DXの方が安心して使える(FXは使用するに当たりDXよりも注意する点が多い)ことがわかりました。


最近は、あらし以外で、何人かのプロと思しき方までもが、FXサイズの件で価格の掲示板で私に反論してきます。
中には、激論した挙句、私の写真を「下手すぎる」と貶めてまで「あなたの写真は下手すぎるから、FXよりDXが良いなどと言う資格はない」とまで言われています。

しかし、どうもそのプロはスタジオ等で商業写真(CD等のジャケット写真等か?)を撮っていて、既に仕事全体のワークフローの一部に組み込まれているせいだと思われます。

ワークフローとして組み込まれている以上、カメラだけ変えるわけにいきません。
例えば、スタジオの大型ストロボは、中判サイズ等を考えてISO=100でF11の1/125秒が適正露出になるように据えつけられています。
クリップオンストロボと違い、TTL自動調光ではありません。
なので、あくまでF11が適正な絞りですし、フォーマットが変わり被写体との距離を変えようと思っても、背景紙のサイズや天井の高さ等の部屋の大きさも変えないといけません。
長い間の経験で適正なサイズに収まっているものを、変えることは出来ないのです。

これは、例えば結婚式の写真館等で、いまだに銀塩の645サイズが使われていて、置き換えられていないのに似ています。
ワークフローが固まっているので、一箇所だけ変えることは出来ないのです。



しかしながら、そういう個別の事情を、掲示板に投稿するプロの方は一切書いてくれません。
上に書いたことも、全て私の推定です。
私が、一生懸命事情を推し量って理解しようと努力したものです。

逆に、私の事情を理解しようとしてくれるプロの方は一人もいません。
アマチュアの私が一生懸命考えているのに、写真のプロたる専門家は自分のワークフロー、スタイルしか説明もしなければ他のスタイルを理解しようともしない。
これはおかしいです。
プロが、写真のことでアマチュアに配慮されているなんて、おかしいです。

私の写真が下手過ぎる、ということもそうです。
普通、プロはアマチュアに対して「あなたの写真は下手すぎます」とはいいません。
そんなの当たり前でしょう。
プロがわざわざそれを口にするということは、よほど私が上手なのかと思いますね。
今のうちにたたいておかないと自分が脅かされるとでも思ったのでしょう。
ある意味で、非常に光栄です。
感謝します。
でもご安心を、私は単なるアマチュアです。


私がFXでなくDXをこれだけ強く主張するのは、メーカーもユーザーも大多数はFXが画質良くてDXは悪いと思い込んでいるからです。
そのため、今は両規格が並存ですが、いすれ景気が悪くなって両規格を維持できなくなったときに、
今のままではおそらくDXを捨ててFXだけになる懸念があるからです。

仮にFXもDXもそれぞれ規格として残ることが確実であれば、私は何もいいません。
ただ、消費動向を決めるのは団塊の世代です。
今までパソコンやデジタルになじみのない人がまだ多数残っていると思われる団塊の世代がFXとDXを決めるのです。
アマチュアだけじゃなく、プロも団塊の世代が多いはずで、今まで銀塩に消極的だった人も多数いるでしょう。
はっきり言えば、今の日本で主流を占めるのは団塊の世代であり、いわば高齢世代のノズタルジーで規格が決まるとしたら、とんでもないことです。

本来、人口構成がピラミッド方になっていれば、高齢の銀塩ユーザーではなく、若手デジタルユーザーが規格を決めて然るべきでしょう。


いずれにせよ、今回の価格のやり取りは、キヤノネットとかアラシの戯言で片付けられない、本質的な議論でした。
しかしながら、近い将来、FXとDXがどう決着するにせよ、今までの私の意見は単なるアマチュアの、それもおそらくは少数意見でしかないのは残念です。

機材の相談者は、本当は相談したくない

2007-12-25 01:16:27 | Weblog
価格.comでは機材の相談を良く見ます。
カメラを買いたいんですが、AとBで迷っています。
こういう場合、迷っているというので、両機種のスペックや画質の差等を懇切丁寧に作例までわざわざ撮ってアップしてあげたこともあります。
その労力たるや相当なものです。
間違ったことは書けないので相当入念に調べます。
作例を撮るのだって一苦労です。
原稿料が欲しいくらいです。
それも雑誌の原稿料じゃなく、オーダーメイド作例なんですからもっとずっと高い謝礼があってもよさそうなものです。

ただ、現実にはそうまでしてアップしても、ほとんどの場合、全く感謝されません。
感謝されない理由は明らかです。
比較が正直だからです。
正直な比較をすると、それほど差がないというのが結論だったりします。
例えば、D3とD300です。
低感度ではほとんど差はない。

でも、それでは困るんです。
相談者の気持ちは、公正な評価なんかどうでも良いのです。
要するに、相談者の気持ちが既に決まっている。
例えば高いD3にしたいと思っていれば、D3が良いとか、D300だと後悔するよ、というような意見を欲しがっているんです。
その気持ちにあった答えでなければ耳を傾けないんです。

結局、掲示板の機材相談は、背中を押して欲しいだけだということでした。
要は「出ると誉め」、つまり新製品を常に褒めちぎり、旧製品は切って捨てる、という意見が喜ばれるのです。


これを最も上手にやってお金をもらっている人がいます。
いわゆる評論家といわれる人たちです。
別にカメラに限りません。
評論家というのは、相槌を打つのが役割です。
例えばTV等ですが、相槌を打つために調子を合わせて欲しいから招かれるんです。
時には逆の、反論をして欲しい場合もあります。
話の流れがあるし、いつも賛成の人ばかりじゃ視聴者に疑われる。
だから反論をする役目の評論家もいます。
雑誌も同じです。

結局、思ったことをそのまま発言する人は困るんです。
そして、今までは個人が発言することは不可能でした。
発言手段がないからです。
紙に書いて窓ガラスに貼る・・・・???(笑)
今は、少なくともブログならいいはずです。
でも、自分の気持ちと違う意見を信じる人はめったにいませんね。

D3とD300でのAFエラー

2007-12-24 09:14:54 | Weblog
D3とD300でまれにAFが効かなくなるという現象が発生しました。
AFモーターが動かなくなる現象です。
ただ、私の場合は、シングルモード、フォーカス優先にしてあっても、
かつAFが合わない(モーターが動かないので)のに、なぜかシャッターは切れるのです。
後で画像を確認しましたがピンボケでした。(笑)

ただし、たしか1回(?)だけ、AFが動かずにかつシャッターも切れないということがありました。
もちろん、AFの合わない被写体ではなく、明らかに普通ならAFの合うポイントに変えてAFをやり直してもAFが合わずシャッターも切れない状況でした。
(普通、AFが合わないときは、無限遠~近距離を往復しますが、そもそもモーターが動かない。)


このAFエラー現象は、価格.comのD300の板で既に数回報告されています。
私と同じ状況なのかは微妙で、多少違う減少も混じっている感じですが、
私の場合は、D300でも、またD3でも発生しました。

電源ON-OFFでもレンズの付け替えでも直りませんでしたが、接点を拭いたら直りました。
ただ、D300では何日か経って再発したことがあります。
そのときはレンズを付け替えれば直りました。
しかし、この現象は、D2XやD200では一回も発生したことがありません。
(発生する場合があることは価格の掲示板で知ってはいたし、接点を拭けば直るとも知っていたが、私のボディでは今までは発生したことがなかった。)

ちなみに、価格の他のボディの板でもまれに報告はありますが、今までの販売台数から考えると圧倒的に他機種での発生は少ないようです。
それに対して、D300は発売されたばかりなのに、ちょっと多すぎる気がします。

ということから私が単純に推定すると、D300とD3では回路の関係上、従来機種よりも電圧不足になっているのではないかと思います。
しかも今は冬で気温が低いので影響が大きい可能性はあります。

価格板では単焦点レンズで発生ともありますが、ボディ内モーターを使う関係上、AF-Sよりも電圧降下が起こりやすいんでしょうか。
ちなみに、私のD300では逆に単焦点では発生していませんが、DX17-55/2.8Gで数回発生しました。
このレンズは非AF-Sレンズ並に電力を消費するのかもしれません。

一方、D3ではDC135/2Dとの組み合わせで発生しただけですが、
このレンズはめったに使わないので、本当に接点の劣化のせいだったかもしれません。
(でもD2Xでは発生したことはないし、かつD3での前日の事前テストでは発生しなかった。)

おそらく、AF動作不良の原因は接点の汚れによる電圧不足なんでしょうが、
従来機種ではOKだった程度でもD300、D3では影響が出るという、実に微妙な差があるのだと思います。

ただSCに持ち込んでも再現性がないし、接点を拭けば直るのならボディの問題ではないと言われるでしょうね。
ひょっとして、初期不良の一種なのかも知れませんが、交換すれば大丈夫という保証は今のところないし。

まずは使用頻度の高いプロの方から現象報告が多数上がればいいと思います。
そして、願わくば、AF動作フローの改良等、ファームアップで直ることを期待します。
(以上は、価格の掲示板にも書きましたが、ブログにも書いておきます。)

D3は大きすぎる

2007-12-23 23:02:34 | Weblog
掲載の写真は、左からD2XとD300とD3です。
D3には85/1.4Dを、D300には50/1.4Dを付けています。
D2Xにも50/1.4Dを付けたかったんですが、2本ないので、ほぼ同じサイズの35/2Dを代わりに付けています。
要は、それぞれほぼ同じ画角の単焦点レンズをつけた状態、つまり同じ範囲を撮影する状態での大きさを比較しているわけです。

写真の角度では分かりにくい部分もありますが、とにかくD3は巨大です。
特に85/1.4Dをつけた状態は、重さも相まって、D300+50/1.4Dの2倍くらいある印象です。

D2XとD300でもD300の方が大きいです。
これは縦位置グリップが着脱式になったせいでしょう。

いずれにせよ、低感度において、画質がほぼ同じでこれだけ大きさが違う。
かつ価格が3倍も違う(レンズ込みだと4倍くらい違う)というのでは、
普通のユーザーにはD3は必要ないと思います。
D300もどうかなあ・・・
正直、D2Xでいいと思います。
NC4も使えるし。

もちろん、銀塩でも中判カメラを使う場合がありますが、
それは機動力を多少犠牲にしてでも画質を重視するという目的があったわけです。

デジタルだと、FXとDXの画質に差がないので(低感度かつ画素数が同じ場合)、
今のところD3を選ぶ理由としては、よほど大きなボケが必要な場面でしょうか。
(ということは、風景写真ではまず普通は必要ない)
あとは夜間スポーツとか・・・

もちろん、機能・スペックの面ではD3やD300は向上していますので、
同じ画質だとしても、撮るチャンスが増えるとか、ファインダーが見やすいとか、
D2Xから買い代える意味はないわけではありません。

ただ、D300ではなくD3を買うということになると、
一番分かりやすい目的は、所有欲とか見せびらかしたい方なのではないか、と思えてしまいます。
私もD3を買ったのでそういう印象を持たれるのは心外ですが、ある意味、仕方ないですね。(苦笑)

銀塩APSで悪い画質が何故デジタルDXは良いのか

2007-12-22 12:16:48 | Weblog
銀塩フィルムの頃は
「フィルムサイズが大きいほど画質が良く、フィルムサイズが小さいほど画質は悪い」でした。

これは、鑑賞サイズが一定ならフォーマットサイズが小さければ拡大率が大きくなり僅かな画質差が拡大されることや、
フォーマットサイズが小さいとレンズの解像度の限界を超えること等が理由でした。
現に、私自身もフィルムの頃は良く経験しています。


ところが、デジタルでは必ずしもそうではないことが分かりました。
今まで撮った画像を比較する限り、D3とD300でほぼ同等の画質だったからです。
微妙な差はあっても、少なくともフィルムで経験したような、一目瞭然の明らかな差はありません。
目を凝らしてわかるかわからないか・・・ということ自体が脅威的です。


その理由がようやく分かりました。(既に関係者にとっては当たり前かもしれませんが)
それは、フィルムとデジタルの鑑賞手段の相違です。

フィルムの鑑賞方法は、印画紙に引き伸ばしてプリントするか、ポジをルーペで見たりプロジェクターで投影する方法です。
一方、デジタルではプリンターで印刷するか、モニターで見る、のいずれかです。

両者には決定的な違いがあります。
フィルムでは、必ず鑑賞前に「拡大レンズ」を通ることです。
印画紙に引き伸ばす時は、「引き伸ばしレンズ」を使います。
ポジを見るには、「ルーペ」か「プロジェクターのレンズ」を使います。
全て「拡大レンズ」です。

拡大レンズは、撮影レンズに比べれば枚数も極端に少なく(ルーペなんかは1枚)、性能も撮影レンズほどではありません。
いくら優秀な撮影レンズで超微細フィルムに記録しても、そのネガやポジから拡大する時に画質は落ちるわけで、
極論すれば、銀塩フィルムの画質は引き伸ばしレンズで決まるわけです。
そして、APSでは引き伸ばし倍率が大きくなり、引き伸ばしレンズの性能限界を超えてしまったのです。
特に、ネガの同時プリントは最悪で、本来引き伸ばしレンズを絞って画質を上げるべきところ、
露光時間の短縮のため開放で露光するというとんでもないことが半ば普通だったとのことです。
(仮にF8で60秒のところ、F3.5なら10秒となり、同じ稼動時間で処理枚数が6倍になる)
(最近ではネガをスキャンしてプリンターで直接印刷しますが、それで実際に画質が良くなっていることで上の議論の正しさが分かります。)

一方、デジタルでは、鑑賞時にはレンズ等の光学系を通りません。
プリントするにもデジタルデータに従って直接インクを制御しますし、
モニター鑑賞も(液晶がほとんど)、画素の位置のドットを直接制御します。
つまり、鑑賞時に画質が劣化する光学的な要素がないということです。
このため、デジタルでは元データの画質をそのまま表示可能です。

そして、現状の画素数においては、撮影レンズの性能はDXフォーマットでも十分な性能を持っています。
従って、撮影データ自身の画質では、FXとDXにほとんど差がないわけで、
鑑賞する際の劣化がないことと合わせて、FXとDXでほとんど差がないわけです。



多少、長くなりましたが、整理すると。
1.撮影レンズの性能上は、センサーに記録される画質としてはFXもDXも差がない。
2.銀塩フィルムでは鑑賞用拡大レンズの拡大率の違いで画質に差が付いていたが、デジタルではそれがない。
3.従って、現状はデジタルのFXとDXで画質差がほとんどない。

以上は、D3とD300の両方を買って、いろいろ撮り比べながら私が独自に考察した結論です。
デジタルでは、「(撮影レンズの画質の範囲内のサイズであれば)フォーマットサイズは画質に無関係である。」
ということです。
(ただし、解像度は画素数やソフトの要素があり、以上の議論は、画素数一定でセンサーサイズのみ違う場合です。)

D300なら2段低い感度でD3に対抗できる

2007-12-21 21:57:27 | Weblog
確かにD3の高感度はすばらしいです。
ただしFXサイズを使うときは(例:VR 70-200/2.8G)、周辺光量の低下のため2段以上絞る必要があります。
つまり、VR 70-200/2.8はFXサイズでは70-200/5.6でしか事実上使えません。

一方、D300はDXサイズなので周辺光量の低下は関係ありません。
しかも画角を考えると、焦点距離が1.5倍相当になります。
つまり、D300ではVR 70-200/2.8は、VR 105-300/2.8として開放から使えます。

となると、D3+VR 70-200/5.6と、D300+VR 105-300/2.8と、どっちが良いか、と言うことになります。

そして、実質の開放F値が2段違うと言うことは、同じシャッター速度を得るには感度も2段違うわけです。
D3でF5.6、ISO=12800なら、D300ではF2.8、ISO=3200で同じシャッター速度です。

まとめると、
D3 + VR 70-200/2.8 + ISO=12800  vs D300 + VR 105-300/2.8 + ISO=3200
の比較になるわけです。

これ、結構いい勝負になると思います。
仮に、画質やノイズが同等であれば、安くて実質望遠になるD300の方が良いわけです。

D3はFXサイズであるがゆえに、D300の2段低い感度とイーブンになる、というのは皮肉ですね。

D3でのスポーツ撮影

2007-12-18 21:37:02 | Weblog
東京ドームで行われた、アメリカンフットボール(JAPAN XBOWL)に行ってきました。
ボディはD3、レンズはVR70-200/2.8Gです。
ISO=3200~12600、2倍テレコンを付けたり外したり、FXとDXの切り替えしながらの撮影です。
画像は↓の通りです。
http://album.nikon-image.com/nk/NK_AlbumPage.asp?key=1158899&un=50206

スポーツは最近ほとんど撮っていないので、なかなかノートリミングでアルバム掲載に耐えられる写真がなく、
今回のは画像比較目的なので無理にセレクトしたものです。
どうか出来の方はご勘弁願います。

さて、感想ですが、ISO=12600にして、400ミリF5.6の手持ち撮影が可能でした。
ISO6400が十分実用になり、またISO=12600でも通用するのは驚異的です。

ただし、予想通りですが、VR70-200の開放付近では、FXサイズで周辺光量の低下が目立ちます。
もちろん、DXにクロップすればノープロブレムです。
ということは、画質としてはDXサイズの方が向いています。
従って、ノイズさえクリアできたら、画質の点でも望遠に強い点でも、スポーツはDXサイズが向いています。

ただ、今回のようなスポーツは動きが極めて激しいことから、広めに撮ってトリミングで使うことが多いと思われるので、
周辺光量の低下があっても、あまり問題にはならないと思われます。

なお、パスワードは D3AMFB です。

D3vsD300画像比較(広角)

2007-12-08 11:52:45 | Weblog
D3とD300で、広角レンズの画質比較をしてみました。
D3にはFX用の28/1.4および28-70/2.8で、
またD300にはDX用の17-55/2.8と12-24/4で撮影してみました。

画質比較ポイントは、周辺光量の低下がどの程度目立つかと、解像感等です。
で、結論として、やはりというか、D3のFXサイズでは広角レンズの周辺光量の低下が目立ちます。
使用するには最低でもF4、できればF5.6に絞りたいです。
一方、D300のDXレンズでは、当初からそれを前提に設計されていますし、周辺光量の低下は少ないです。
また、解像感もFXよりもDXの方が明らかに良いです。
結論として、高画質を求めるならDXサイズのD300が上です。
アルバムはこちらです。↓
http://album.nikon-image.com/nk/NK_AlbumPage.asp?key=1153267&un=50206

なお、28/1.4も28-70/2.8も既に製造終了です。
FXサイズを出すことになり、画質の点で問題があるために製造終了としたのかもしれません。
新レンズの24-70/2.8や14-24/2.8なら良くなっている可能性はあります。
ただ、そこまで高いお金と重い機材をかけずとも、D300+DXレンズで十分高画質です。

D3画像追加

2007-12-04 22:55:23 | Weblog
前回のアルバムに画像を3枚追加しました。
http://album.nikon-image.com/nk/NK_AlbumPage.asp?key=1149715&un=50206
5,6,7枚目です。
5,6枚目はD3+85/1.4DとD300+50/1.4Dで、それぞれF2.0で撮った写真です。
ピントが非常にシビアで、微妙に外れているともいえますが、
全画面表示では問題ないと思います。
とにかく、85/1.4のF2はとろけるようなボケの美しさがあります。
これはまさにD3との組み合わせならではです。

ただ、D300+50/1.4Dもなかなかどうして検討しています。
やはりF2の描写は侮れません。
比較しないでこれだけ見れば十分と言う感じもします。

最後のはD3で35/2DでF5.6に絞った時の描写です。
ライティングの当たりがやや悪く、ISO=800でもあるせいか、若干ノイズ感がありますが、SILKYPIXの処理にまだ慣れていないためと思われます。


ともかくFXサイズ+85/1.4のボケはすばらしいですが、
扱いは非常にシビアで、呼吸しただけでピントを外します。
おまけに重い。
いまだに左腰が痛いです。

むしろ、D300+50/1.4の方が、ピントが来やすいですし、トータルで描写は上ともいえます。

D3の画質はD300およびD2Xに同じだった

2007-12-02 18:49:31 | Weblog
事前のサンプル等で予想されていましたが、D3(FXサイズ)の画質はD300やD2Xと同じでした。
もちろん、ここでの画質はノイズを除くシグナルの部分での比較ですが。
論より証拠、↓のアルバムの通りです。
http://album.nikon-image.com/nk/NK_AlbumPage.asp?key=1149715&un=50206

画角がほぼ同じ組み合わせで、
D3の35ミリF2レンズとD2Xの50ミリF1.4レンズ、
D3の50ミリF2レンズとD300の85ミリF1.4レンズです。
絞りは同じにして(一部設定ミスで若干相違)いますので、センサーサイズの差だけボケ量は違っていますが、
全画面表示はもちろんのこと、ピクセル等倍で見ても、ほぼ同じ画質です。
RAWで撮ってSILKYPIXで現像です。

結局、D3はD300等に比べ、同じ画角を得るのに使用レンズは大きく重くなるのに、画質は変わらないです。
D3だと、レンズも入れると2倍くらい大きく重くなり、4倍くらい価格が高くなるので、
よほど大きなボケ量や、超高感度・超高速連写が必要な場合でなければ、買う意味がないでしょう。
まさに中判カメラであり、スポーツ撮影プロ専用です。

さて、私は無意味な高価な買い物をしたわけですが、それが分かったことで無意味ではなかったと思います。
今後の機材の組み合わせや、既存の機材を売るか、D3を売るか、・・・、ジックリ考えます。

なお、アルバムのパスワードは D3D300 です。