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デジタルカメラの今後の発展に期待

2010-10-19 22:05:32 | Weblog
まずは現時点での各社のデジタルカメラの特徴を見てみよう。

【ニコン】
<良い点>ボディの質実剛健な作り、メカの質感の良さ。さらにAF精度が良い。
レンズはフィルムの頃から解像感を重視していたが、デジタルでさらに磨きがかかった。
<要検討>当初DX重視であったが、キヤノンに刺激されてFX偏重となった。
しかし645Dが出た今となっては無意味。FXをいかに収束させるかが課題。

【キヤノン】
<良い点>スポーツ向きの高速連写と高速AFが売り。レンズではサンニッパやF4通しズームの高画質は見事。
<要検討>AFの高速を重視するあまり、AF精度の追い込みにはやや不満が残る。レンズの解像感も一部に不満あり。
鳴り物入りで出したフルサイズだが、645Dの超高画質が出た今となってはどう収束させるかが課題。
ただし1D系をAPS-Hに留めたのは、望遠も考慮したこともあり、非常に良い判断だった。

【ソニー】
<良い点>α55より前はミノルタの継承だったが、α55でソニーらしさが出た。EVFの発展に期待が持てる。
<要検討>ソニーは全てにおいて、自社独自の形式で突っ走る傾向にある。
1台で独立・完結する機器ならそれでも良いが、デジタルカメラでは撮影機器が故障しても画像データは半永久的に残る。
それを理解した上での利便性等、例えば現像ソフトの汎用性等に配慮した製品開発が出来るかが、
デジタルカメラの世界でのメジャーになれるかどうかの分岐点。

【ペンタックス】
<良い点>中判デジタルの645Dは超高画質の画期的な製品。
フィルムでは風景・山岳専用で三脚必須の中判が、デジタルでは35ミリフルサイズフラグシップと同じ大きさ重さ価格になった。
ISOが35ミリデジタル一眼と同じなので、手持ちスナップや手持ちポートレートも可能となった。
<要検討>645Dの成功に比して35ミリはパッとしない。せっかくのDX中心のラインナップも、
フィルム時代の焦点距離をDXに置き直しただけのものが多く、センサーサイズの小ささをズーム比や明るさの向上に使えていない。
645Dではセンサー手ブレ補正の導入による撮影領域の拡大に期待。



ということで、次にメーカーに関係なく、今後のデジタルカメラの発展を見てみよう。
(1)センサーサイズや縦横比が容易に可変できる「自在フォーマット」が実現。従ってAPS-CもAPS-Hも他のフォーマットも自在。
これをEVFと組み合わせると、センサーサイズを小さくしてもファインダー像の大きさは変わらないように出来る。
特に縦位置がレバー1つで切り替え出来るようになり、シャッターボタンやフラッシュのシューが横位置のままで縦位置撮影が可能となるのはメリット。
(2)超高画素センサーの開発と「自在フォーマット」とを組み合わせると、デジタルズームのみで魚眼~2,000ミリ超望遠まで撮影可能になる。
(3)ボケ量がソフトで自在にコントロールできるようになり、センサーサイズの小さいカメラでも大判並みのボケ量が得られる。
(4)センサーまたはレンズユニットを超高速で振動させ続けることで、各画素毎の距離情報が得られる。
これとボケ量コントロールソフトと組み合わせると、パンフォーカスで撮影した画像から任意の位置にピントを合わせて他をほかす写真ができるようになる。
(5)上記の画像処理ソフトはリアルタイムで出来るように高速化される。
超小型カメラのパンフォーカス画像に付加された画素毎の距離情報データを処理してEVFに出せば、魚眼~2,000ミリまでの任意の大きさの画像で、
かつ任意の位置にピントが合って、任意のボケ量を伴った画像が、リアルタイムで見ながら撮影可能となる。
(5)EVFに見える範囲だけでなく、全範囲の画像をRAWデータで保存しておけば、写す範囲・ピント位置・ボケ量を事後的に任意に変更可能となる。

このようなカメラが30年後には出来ていることを期待します。

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