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誰も買わないD3X

2008-12-19 20:48:56 | Weblog
あれ、今日がD3Xの発売日ですよね。
でも変ですね。
未だにkakaku.comに「買いました」のスレが建っていませんよ。(笑)

実際、ヨドバシ.comでも本日発売と出てるし、在庫ありになってますから、
買う気があれば買えるはずです。
でも、結局、誰もD3Xを買ってないじゃないですか。(笑)

普通なら、発売日の前日から引渡しですから、
早ければ昨日、遅くとも今日昼間にはスレが建っていて、
今頃は画像もアップされてるはずです。
事実、D3、D300、D700等では全てそうでした。

やはり、FXということで(開放周辺の)画質はDXに劣るし、
高画素ということで超高感度のノイズレスを自慢できないし、
ネットユーザーにとっては無用の長物だったということですね。

90万円(ポイント換算で81万円)というのが高いという説もありますが、
いくら高くても良いものなら、いや良くなくてもいままでなら誰か買って自慢してましたがね。
もはや自慢する価値もなくなったということでしょうか。

だから言わんこっちゃない。
ネットの無責任な投稿を信じてFX化・高画素化なんかするからだよ。
この分じゃあ、D3Xは初期ロットで製造は終了ですね。

もちろん私は前から書いてますが、FXはD3を買って写して無意味とわかったので、もう買いません。

ホワイトバランスは晴天(太陽光)がベスト

2008-12-14 21:55:20 | Weblog
デジタルカメラは購入時設定のまま、基本的に全てオートで一応はうまく撮れるようになっているはずです。
ところが、1つだけ、オートでは良く撮れない設定があります。
それはホワイトバランスです。


そもそも、ホワイトバランスをなぜ調整するのでしょうか。
例えば白い服や白壁は、それを照らす照明が黄色なら黄色い色に見えるし、
青ければ青い色になるし、赤い夕陽に照らされれば赤っぽくなるためです。
つまり光源の色によって、元の被写体の色が違って見える(白以外の色も影響を受ける)からです。
そこで光源の色によらず、写真に写った被写体の色を元の色にしようというのが、ホワイトバランス調整です。

ところが、元の被写体の色が何であるかはカメラではわかりません。
光源の色が何であるかは、光源自体を撮影しなければわかりません。
ところが、光源を撮影するには、被写体の場所までいかないと撮影できないことが多く、また光源が太陽だと普通は直接撮影できません。
そこで「被写体の画像だけを元にして本当の色を推定する」というのがオートなのです。
つまり、本来的に無理だということが分かります。

それ故、ホワイトバランスのオートの仕組みは、ネガのオート補正等と同じ原理です。
写真には赤青黄色さまざまな色があるだろうとして、
そのさまざまな色がバランスして写っている画像であれば、
画面全体の色を全部混ぜて一色にした時に灰色になるだろうということです。
つまり、画像全部のRGB情報を平均した時に灰色になるように調整する、というのが基本的な方向性です。

もちろん、それを100%徹底した場合は、赤一色とか青一色とかの単一色を撮れば全て灰色になるはずですが、
それだと現実にありえない写真を量産することになります。
そこで、調整の方向性を灰色にしつつも、極端にならないように調整量を加減しているわけです。
ここに各社のノウハウがあるわけです。

ただし、程度の差こそあれ、基本的な調整が「元の画像データより灰色に近いデータにする」以上、色は悪くなります。
美しい空の青は黄色が濁って汚くなります。
木々の緑は赤っぽくなります。
逆に、紅葉の赤は緑っぽく、黄色は青っぽくなります。
人が美しいと感じて写真を撮ろうと思う光景は、多くが特定の色が強く出ている場面です。
そんな場面を撮る時、ホワイトバランスをオートにすると、印象に残る鮮やかな色は、濁ってくすんだような色になるのです。


それではデジタルカメラではどうすれば美しい色を記録できるのでしょうか。
それは、ホワイトバランスを晴天(太陽光)にすることです。

実際、私はいつでもどこでも晴天(太陽光)にしています。
晴れでも曇りでも雨でも雪でも、朝も昼も夕方も夜も、屋外でも屋内でもです。

スタジオ撮影のみ、グレーカードを写してRAW現像時に修正していますが、
それ以外ではまず修正の必要性を感じません。

確かに、ホワイトバランスを晴天にすると、曇りの日は青っぽくなります。
夕方の写真は赤っぽくなります。
屋内の蛍光灯下では時として緑色がかったりします(最近の蛍光灯は太陽光に近いものが多い)。
でも、それがその時の情景としては正しい色なのではないでしょうか。

夕日に照らされた光景を無理やり昼間の色に直しても、夕日の長い影の中では不自然に見えます。
自分達が体験した季節、天候、時刻に見合う光景とは違ってきます。
サッカーのナイトゲームでは、カクテル光線でユニフォームや芝生の色は昼間と違ってきます。
でも、その時はそれが正しい色であるわけですしナイトゲームの雰囲気でもあり、むしろ昼間と同じ色になる方が変ではないでしょうか。
なので、私は常に晴天(太陽光)固定にしているのです。


それと、オートにしない別の理由。
オートにすると、どんな色になるか予測が付きません。
また、時間がたつと、その時の色がわからなくなります。
そんなとき、オートで撮ってしまうと、画像を見ても本当の色が思い出せなくなります。
本当の色を思い出す基準の色を残すという意味でも、太陽光での撮影が必要です。


なお、「オートも色の設定1つであり、RAWで撮っておいて悪ければ太陽光にすればいいのでは」というレスが来そうですが、
RAWで撮るというなら、むしろ現像時にオートにすればいいと主張したいと思います。
ソフトのオートとカメラのオートとは違うという主張はありそうですが、そんなにカメラのオートは正しいですか。
むしろ「RAWで撮るなら、修正の手間を省き、仮に修正する際も、基準色を判断する意味で太陽光が基本になる」と言いたいと思います。




ちなみに、私がカメラを買って最初にすることは、ホワイトバランスを晴天(太陽光)にすることと、
カードなし時にシャッターが切れないようにすることです。
(他にもカメラ毎にいくつか設定を変えますが、先の2つはどのカメラも必ず変える設定です)

ボケを自在にコントロールするソフト

2008-12-12 22:04:47 | Weblog
以前から何回か書いてますが、いずれ小型で超高素のセンサーが出来れば
レンズは魚眼レンズとか超広角単焦点レンズ固定でいい時代が来る。
ズームはデジタルズームでよい。
収差は、歪曲、色収差、周辺光量の低下等はソフトで補正。
像面湾曲はセンサー自体を湾曲させて製造することで補正。
AFは、無限遠~最短距離間を0.001秒くらいの超高速移動して、
コントラストAFにより各画素毎に距離を測定し記録する。
フォーカスを合わせる点だけを指定して記録しておくと、
現像時に合わせた位置の距離と、デジタルズームした焦点距離、
および絞りの値を指定すると、
他の画素毎の距離情報に基づいて、
ボケ量をソフト的に計算して理想的なボケを生成する。

こういう時代が来ると予言しています。

今回、それに一歩近づいたことを示す、ボケ生成ソフトが出ました。
(「Bokeh」 - Alien Skin のレンズ シミュレータ Photoshop プラグイン)
http://www.panda.co.jp/alienskin/bokeh/index.htm


別に、このソフトと私は何の関係もありませんが、
私が常々主張していたことが現実に動き出しているわけで、喜ばしい限りです。

これにより、画質に無理がある(=DXより画質の悪い)FX(フルサイズ)は、
不要となる日が近づいてきたことになります。

ほら、私の言った通りでしょ。


D3Xの90万円は高すぎる

2008-12-01 19:54:11 | Weblog
D3Xが発表になりました。
予想通り24MPでした。

それにしても高すぎですね。
ごく大雑把に言えば、D3XとはD3のセンサーをソニー製24MPにしただけですからね。
FXということでDXより(開放付近での周辺)画質が悪いのに、
わざわざ画素数を多くする意味があるのか。
D3なら超高感度のノイズレスという意味があったんですがね。

そもそもD700で消えた5:4フォーマットを、D3Xで復活しているのは、
周辺画質の悪さを認識しているからでしょうかね。

これで果たして90万円の価値があるか・・・ないですね。


といっても、しいて90万円で出す意味を考えました。
理由は、キヤノン1DsMK3より僅かでも画素数を多く、
かつ1円でも価格を高くしないと最高機種とうたえないからでしょうか。

しかし皮肉な見方ですが、90万円という一般人が買えない価格なら、
素人の正直な(下手な、とも言う)画質サンプルがネットに出回って、
画質がDXより劣ることが万一にもばれる心配がないですからね。


まあ、こうなるとカメラの選択は画質でも機能性でもない。
90万円という大金を払うことに満足するかどうかだけですね。


それにしても、DXモード時のファインダーは進歩がないみたいですね。

DXモード時に、DX画角外が、
トリミングスケールのようなフレームが移動して完全に遮蔽され、
かつそのフレーム上に撮影情報表示部品を設置しておけば画面のそばに移動するし、
かつファインダー光学系に拡大レンズが入ってFXと同等サイズに拡大されれば、
私の用途にも使えたかもしれませんがね。

精密機器メーカーが、上記のような機械式の些細なしかけを作る能力もなくなり、
単に液晶でDXフレーム外をグレーにするだけという電気メーカーになってしまったのが残念です。