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フルサイズは4チャンネルステレオと同じ運命?!

2009-05-31 14:37:01 | Weblog
フルサイズとかFXフォーマットについて、今までの流れを見て思うことがある。
断言する。
フルサイズは、かつての4チャンネルステレオと同じ運命となると。


念のため4チャンネルステレオを知らない人のために簡単に説明する。
左右2台のスピーカーから音を出すステレオが普及した後に、
その発展形として4台のスピーカーから音を出す4チャンネルステレオが出た。
これを、従来の2チャンネルステレオの次の大型商品としてメーカー各社はしのぎを削った。
そのため、我先にと独自規格商品を出すことに精一杯で、規格が全く統一されなかった。
そもそもスピーカーの配置や(注1)、録音・再生方式(注2)等が異なり、互換性のない規格が乱立した。

注1:前-後の台数で見ても、4-0、3-1、2-2等がある。
注2:まずディスクリート方式とマトリクス方式がある。
  前者はビクターのCD方式とコロムビアのUD方式等があった。
  後者は、QS、QX、QM、MA、AFD、QM-4、SFCS、SQ等、多数の互換性のない方式が乱立した。

結局、主流となる見込みのマトリクス方式は、最終的にサンスイベースのRM方式と、
ソニーSQ方式の2つに集約されたものの、ユーザーはとっくに見放しており、時既に遅しであった。
そのため、4チャンネルはオーディオでは完全に消滅し、4チャンネルという用語は永久禁止となってしまった。
なお今では、VA(動画の音声部分)のサラウンド効果として5.1チャンネル等に形を変えて生き残っているが、
いわゆるピュアオーディオの世界では完全消滅した。

<以上はオーディオ評論家の故長岡鉄男氏の「長岡鉄男の日本オーディオ史」(音楽之友社)をベースに私が解釈したものである。>

この原因として、規格乱立は大きな要因であるが、一番重要なのは、
4チャンネルの効果が従来の2チャンネルとあまり変わらなかったことだと私は思う。
ユーザーはとっくにメーカーの誇大広告を見抜いていたわけだ。

さてこの歴史的事実をカメラに当てはめて類推すると、次のような結論となる。
フルサイズは圧倒的高画質と言われていたものの、実際出て見てもそうではなかった。
つまり、その効果は極めて限定的であった。
それに多くのユーザーが気づけば、フルサイズ(FX)は早晩ユーザーにそっぽを向かれ消滅するだろう。
唯一生き残るとすれば動画用途、つまり巨大なボケ効果用の映像機器(ビデオ)として生き残るだけであろう。

まさしく、フルサイズの運命は、4チャンネルと一緒・・・かも。

HOYAペンタックスK-7はかなり良いのだが・・・

2009-05-22 21:45:52 | Weblog
HOYAから新型デジタル一眼レフの発表がありました。
ペンタックスK-7です。
http://www.pentax.jp/japan/imaging/digital/slr/k-7/feature.html

正直、この経営環境でかなりがんばったと思います。
拍手したいです。


まずは良い点:

1.APS-Cサイズであること。
予告広告では、一度中止したフルサイズを復活させるがごとく思いましたが、APS-Cで良かったです。

2.視野率100%であること。
つまり、APS-Cサイズのフラグシップということです。
他社では現行機種ではニコンD300だけですが、これで2社がAPS-C視野率100%を出してきました。
ちなみにキヤノンは1Dmk3というAPS-Hの視野率100%を持っていますが、
EF-Sレンズが物理的に付かないという致命的な欠点があります。

3.基本感度がISO=100であること。
K-7はISO=100~3200で、6400まで拡張可能です。
ニコンD300のように、基本感度200でISO=100は減感するよりも画質と使い勝手の点で有利です。
特に昼間屋外でのフラッシュ撮影(日中シンクロ)では、高感度シフトのカメラは使いにくいです。


次に悪い点:

1.CFでないこと。
メモリーカードはSDHC(SD)だけです。
これは極めて不便です。転送速度が遅いのでバッファ解消に時間がかかり、ハードな使用には向いていません。
フラグシップなら、やはり実績のあるCFにすべきでしたね。

2.端のAFフレームがクロスでないこと。
キヤノン1Dmk3や50Dでは端のAFフレームもクロスです。
ニコンD2Xは端から2番目がクロスです。2番目といっても十分端にあり実用上はOKです。
ところがK-7では、ニコンD300系と同じ感じのAFセンサー配列のせいか、中央付近のみクロスです。
これは非常に残念です。
ポートレートでは、目の位置のAFフレーム(縦位置で一番上=端)がクロスであることが必要です。

3.レンズがもう一息であること。
これはボディの問題ではないですが、写真はレンズがないと撮れないので、レンズの欠点はボディの欠点と同じことです。
自分の場合、欲しいのは35-100/2.8か、これ以上に広いスペック(例えば28-135/2.8)が必要です。
もっとも、今はこのスペックのレンズは他社にもありません。
そこで次善の策として、キヤノンEF-24-105/4をAPS-HであるEOS 1Dmk3で使っています。
ニコンなら28-70/2.8+VR70-200/2.8と、2本になってしまいます。
K-7で一本で使うとなると17-70/4あたりしかありませんし、やや望遠不足です。
(なお、28-70/2.8クラスだとこのボディでは確かAFが出来ないはず・・・)
ペンタックスはレンズ開発ロードマップを公開していますが、例えば28-100/4クラスの開発予定はありません。
(F3.5-5.6等ではだめですので)



最後にまあまあの点:

1.連写速度が秒5コマを上回っていること。
秒5.2コマと5コマを若干ですが上回っています。
ただしできれば秒6コマが欲しかったです。
ポートレートでは秒6コマのリズムが私は好きなので。
逆に6コマ以上あっても速すぎてビデオカメラを回してる感じですし、連写した3コマとも目つぶりになって無意味です。



いずれにせよ、苦しい中で良くがんばったので、買ってあげたい気もします。
もしもニコンが、D300の後継機を仮にFXにしたりとか、端のAFフレームをクロスにしなかったり、AFフリーズを解消しなかったりであれば・・・、
ペンタックスもありかなあと思います・・・。

パナソニックのGH1は超残念!

2009-05-10 11:28:40 | Weblog
パナソニックからルミックスGH1という一眼デジタルカメラが出ました。
先代のG1に続いての新作です。
今度こそ買おうと期待して出かけたのですが、実機は全く期待はずれでした。

何が悪いかっていうと、ファインダーのEVFの画像が撮影直後に静止するからです。

EVFは一眼レフの光学ファインダーの代わりであり、常時スルー画像であるべきです。
撮影直後に撮った画像を数秒間表示するのは、背面の液晶モニターの役目です。
しかしEVFは被写体を追い続けられなければなりません。
EVFはビデオカメラと同じく、常時スルーの動画画像を表示し続けるべきなのです。
EVFと背面液晶は同じアルゴリズムで動作してはいけないのです。

現状のGH1は、1枚撮ると画像がフリーズし、その後の被写体がしばらくの間、見えなくなります。
写真を撮る目的からすると、使いものになりません。
これでは単なる「おもちゃ」に過ぎません。


このことはG1のエントリーにも書いた通りですが、GH1でも直っていません。
http://blog.goo.ne.jp/digitalphoto-lj/e/f5e04217d55b3ec7113566dc3c20bd82

確かに、G1に比べると、撮影の約1秒後くらいにスルー画像に自動復帰するよう改善されています。
これは、G1でも設定を変えれば約1秒後に自動復帰しましたが、
GH1では約1秒後の自動復帰がデフォルトになった点で改善努力は見られます。
しかし、やはりスルー画像とは大違いです。

なお、先のG1のエントリーでレスのあった「EVF静止中にシャッター半押しで動画に変わる」というのは、GH1もそうです。
つまり、毎回シャッター半押しを続ければ、スルー画像もどきになることはわかります。
ただ、実際にやってみれば、毎回半押し操作というのが、ほとんど実用に耐えないものであることがわかります。

被写体を常に追い続け、ここぞという時にシャッターを押すという、
今までの光学ファインダーで苦もなくできたことが、いや「ビデオカメラでは既に実現している」ことが、
GH1のEVFでは、相変わらず使い物にならないほど非常に困難になっているのです。

G1と違ってGH1は、動画が極めて充実しており、動画モードでは当然にEVFはスルー画像なのですから、
写真モードでもEVFの常時スルー画像を実現して欲しかったものです。

せっかく買うつもりで出かけたのですが、EVFの仕様ゆえに買わずに帰りました。
残念です。

※例によって、設定その他でEVF常時スルーになる方法があれば、どなたかご教示願います。

ニコンにはブロガー向け接待イベントがあったのか

2009-05-02 22:07:46 | Weblog
ニコンがブロガーを招待してイベントを開催したと価格.comの掲示板に情報がありました。
http://bbs.kakaku.com/bbs/K0000030208/SortID=9479709/
さらにその情報元のリンクは↓です。
http://japan.cnet.com/
http://japan.cnet.com/news/tech/story/0,2000056025,20392669,00.htm

また対象ブロガーはこちらのようです。
http://www.minpos.com/index.php?pg=category.series_pickup_review&series=9348&pageNum=0&sort_key=point&sort_dir=down#sort
ブロガー達は、SanDisk EX3 8GBとニコン羊羹をおみやげにもらったようです。


こういう接待を受けるブロガー達ってありなんですか・・・
私なんか全部自腹ですよ。
なけなしの給料を使って買ってテストしているのに。
ブロガーは招待されてブログネタをもらって、かつお土産までもらってランラン!

以前は雑誌・ライター等が接待の対象だったんでしょうが、ネット時代はブロガーですか。
でも、あからさまな情報操作というか、世論誘導というか・・・
他社もやってるんだろうが、いやな世の中ですね。
それを止めてその分価格を下げて欲しいですね。

それにしてもあご足つきの接待とは不公平だあ・・・
こうなったらアマチュアとしては、意地でも正確な比較・レポートをするしかないか。
いずれにせよ、アマチュアの真の声がわかるという意味では、価格.com等の誰でも投稿できる掲示板は貴重な情報の宝庫ですね。