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D300Sは確かに進化した

2009-08-30 09:56:12 | Weblog
D300Sを買いました。
使用しての印象は、D300Sは確かに進歩したということです。

スペックではD300と何も変わりないし、動画を使わない自分は購入する意味はないと考えていました。
しかし私はある考えを持っていたので、事前にSCでD300Sを操作し、購入を決めました。
その考えをイメージ的に表現するとこうなります。

「D300Sはデータ処理のクロックがアップした」

ただし上記はイメージです。
別にクロックがアップしたというソースがあるわけではありません。
ただ、D300に比べ、D300Sは随所で処理・動作・反応が機敏になりました。
D300ではもっさりとしていたのが、シャキシャキするようになったと思います。


これはスペックには表れないが、重要な改善だと思います。
いや、積極的にスペックとして出すべきです。
例えばCPUなら、大々的にクロック周波数のアップをアピールするでしょう。
それと同じことです。


処理・動作・反応が高速化されたことの最大の恩恵は、AFフリーズがなくなったことです。
今のところ、AFフリーズは一回も発生していません。

私はD3やD300のAFフリーズは、51点AFフレーム等のマルチCAM3500の処理が遅いことだとずっと思っていました。
従って、高速プロセッサーが出来れば解消すると考えていました。
そのためにはハードが更新されないといけません。
D300Sでは各種チップが高速になることで、AFフリーズが解消したのだと思います。
逆に言えば、D3やD300では、ファームだけではAFフリーズは解消しないと個人的には思います。


実はちょっと危ない場面が数回ありました。
AFの反応がそれまでのレスポンスより、ほんのほんの一瞬遅れたことです。
ただ、D300ならおそらくそのままAFフリーズしてシャッターが切れなかったであろうと思われますが、
D300Sでは、一瞬遅れてもすぐに合焦してシャッターが切れました。
つまり「AFフリーズ」=「AFを合わせに行かない」=「モーターが回転しない」ということは1回もありませんでした。
私にとってはAFフリーズさえ解消すれば、他のカタログスペックは同じでも買い替える価値は十分あります。

※ただし、これはあくまで「今までに撮影した1196枚の範囲では」ということですので、
今後絶対にないことを保証するものではありません。



さて、今回D300SをD2Xsと持ち替えて撮影して思ったことを書きます。
D300SのきびきびしたレスポンスはD2Xsと同等です。
連写速度はD2Xsを上回っています。
またD300より僅か15グラムですが重くなったせいか、シャッター音がD2Xsに近い感じになっています。

しいていえば、シャッターボタンのストロークがD2Xsよりもわずかに深いことくらいですが、
D300よりも浅めになっている印象です。
総じて、D300Sはメカの質感がD2Xs並になっており「D一桁とほぼ同等のフラグシップ」と言って良いと思います。
そして明らかに広いファインダーを考えると、D300Sは事実上D2Xsを超えた、とも感じました。



最後に、お決まりのサンプル写真ですが、以前も書いたとおり、比較写真は止めました。
なぜなら、誰も喜ばないからです。
http://blog.goo.ne.jp/digitalphoto-lj/e/79213c06e748a1c11d9a48609e1823e8

ただ、何もないというのも写真のブログとしては寂しいので、縮小したものですがアップします。
http://gallery.nikon-image.com/144490362/albums/1621422/
閲覧は D300Sup です。

実は皆がD3dを望んでいる

2009-08-20 23:06:22 | Weblog
D3d、それはD3のボディにDXセンサーとD300のファインダーを載せたボディです。
DXフォーマットの真のフラグシップです。(D300の擬似フラグシップとは違う)
もちろん、ファインダー光学系に拡大レンズを入れ、視野はD300程度程度に広くします。
このD3dこそ、D2Xsの正当な後継機です。

D3dを切望しているのは世界中で私一人かというと、そんなことはありません。
いやむしろ、要望者はかなり多いと思われます。
なぜなら、キヤノン1Dmk4について、フルサイズよりもAPS-Hのままの方が良いという意見が多いからです。

実際にD2Xs等のDX機は、昼間屋外スポーツや鳥や飛行機等を撮っている人にとっては、全く不満がありません。
確かにナイトゲーム等については、高感度ノイズに不満がありますが、それはセンサーの進歩で解決できます。
それよりも、D2Xs(DX)や1Dmk3(APS-H)では、サンニッパがヨンニッパとして使えることが決定的に大きなメリットになります。

価格com等のニコンD3系の掲示板だけを見ていても、こういう意見は封殺されてしまいますが、
キヤノン1Dmk3系の掲示板では、堂々と私の意見に賛同してくれる人が多数います。


1桁機種でDXを望んでいる人はかなり多いと思われます。
それは、D2X(s)系の中古がほとんど出てこないことから明らかです。
本当にFXのD3が良ければ、D2X(s)ユーザーの買い替えでかなりのD2X(s)が出回るはずです。
それが、全くといっていいくらい、中古で出ていないのです。

やはり、D2X(s)ユーザーの皆さんは、これに代わる機種がないということを十分ご存知のようです。
私もそう思うので、D2X(s)を3台キープし続けています。
製造中止で中古も滅多にないので、売ったら最後です。
二度と手に入らないので、絶対に売れません。
こういうユーザー、当然プロも多いはずですが、の意見・要望がニコンにちゃんと集まれば、D3dは出ると思います。

D300Sは買わないかも

2009-08-11 20:25:36 | Weblog
D300S発表以来、ネット情報をいろいろ収集してます。
今日はデジカメWatchの記事も出ました。
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/review/newproduct/20090811_308340.html

しかしこのレポートを見ても、D300Sの魅力は皆無だ。
最大のセールスポイントは動画だというが、
AFは遅いし、内蔵マイクではステレオ録音も出来ないという。
まあ、動画は全く使わないので出来が悪くてもいいのだが・・・。

問題は写真についてのセールスポイントが全くないこと。
連写速度が向上したといっても、私の場合はバッテリーグリップを付けているので全く変わらない。
ダブルスロットといっても、CFしか使わない私にとってはシングルスロットと同じ。
アクティブD-ライティングの選択が増えたといっても、私は「しない」ので無意味。
画像再生時の顔認識といっても、いちいちピントを確認して撮るなど初心者もいいところだ。

結局、画質は何も変わらない(センサーが同じ)ようだし、何のための「S」、価格アップなのか・・・


私としては、画質が全く変わらなくてもいいから、「AFフリーズ」さえ解消されれば許す。
だが、そのような「AF性能の向上、改善」等を暗示させる記載はなかった。
ということは、AFフリーズは依然として、あるのだろう。
(別にライターが気づかなかったとか書き漏らしたとかではないはず。
なぜなら、この種のレポート記事というのは、
一般にメーカーが書いて欲しいセールスポイントを事前に渡してあって、
それを見て確認していくものと思われる。
だからAF性能に一言も触れていないというのは、
実際に何も変わっていないということと確信できる。)


一方で、キヤノンからは60Dの発表がまもなくという噂もある。
それが60Dだか1Dmk4だかは知らないが、その内容によっては、
何も変わらないD300Sをパスしてキヤノンの新機種を買うかもしれないなあ・・・

ニコンはソニー・パナの後塵を拝すつもりか

2009-08-03 00:29:37 | Weblog
D300Sの発表で思うことは、なぜセールスポイントが動画だけかということです。
何で動画なんでしょうか。
例えば、D300のAFフリーズを解消しました、でいいじゃないですか(解消できたかは知らないが)。
あるいは、AFフレームを全点クロスにしました、でいいじゃないですか(全点クロスではないが)。
基本感度をISO=100に、高感度側は拡張なしでISO=12800にしました、でいいじゃないですか
(実際はISO=200~3200。拡張しない場合)。

D300Sでは、静止画はほとんど何も変更なく、力を注いだのは動画だけというように見えます。
実際には隠れた欠点を直したのかもしれませんが、全く伝わってきません。
もっと写真について頑張ってくれれば喜んで買うのですが、
現状だと、まず全く使わない動画のために5万円(?推定?)高い製品を買うことになってしまいます。


これではダメです。
D300Sは売れないかもしれない。
現状では、既に価格がかなりこなれてきたD700との比較が始まっている感じです。
もしかして、6千円の価格差なら、D300SでなくD700が売れてしまうかもしれないですね。

そもそも動画をメインに打ち出して一眼レフを売ろうというのが間違いです。
なぜなら、写真と動画は明らかに違うものだからです。
明らかな例を出すなら、「写真には縦位置があるが、動画には横位置しかない」ことで十分でしょう。
(その他、多数の本質的な相違点は他の掲示板に書いたので省略)


これは写真ユーザーは知っています。
動画を撮りたいと思う人なら、とっくにビデオカメラで撮っているはずです。
でもそれは少数派。
私もビオオカメラを一応持ってはいますが、でも全然撮らない。
なぜなら、私たちはビデオではなく写真を撮りたいからです。

そもそも写真と動画は違うということを、誰よりも良く知っているのはカメラメーカーのはずです。
映像メーカーは、ひょっとして知らないかもしれません。
だから、ソニーやパナソニックも、比較的安易にデジタル一眼に進出した。
でも、一眼レフはニコンとキヤノンが各40%、2社合計で80%を占める市場です。
ソニーやパナソニックが頑張っても全然シェアが伸びない市場です。

そんなに優位性があるのに、ニコンが、何もソニーやパナソニックの側に寄っていく必要はないでしょう。
動画と一体化した瞬間に、ニコンは、ソニーやパナソニックより格下の、中小企業になってしまいます。
動画に3社も必要ないですからね。


ちなみにキヤノンは以前からビデオもやっているので、戦略的には微妙なところです。