D3を買って何度か撮影しましたが、どうもしっくり来ません。
違和感があります。
理由は簡単です。
今まで感覚としてしみこんでいるDXフォーマットの画角やぼけ量と違うからです。
デジタル一眼レフが出て以来、もう6年半使ってきました。
使用カメラは、2001年からEOS D30、D60、10D。
2003年12月からはニコンに変えて、D2H、D100、D70、D2X、D200、D40x、D300、D3と来ています。
D3の前まで10台のAPS-Cフォーマットの機種を使いました。
11台目にして初めてのFXフォーマットですが、6年半の間、銀塩35ミリを全く使っていないので、既にDXの感覚が上書きされています。
なので、FXサイズは非常に違和感を覚えます。
世間では、D3の意義として、銀塩と同じ感覚で使えると賛美されているようですが、
それは今まで銀塩しか使っていない「遅れた」人々の意見でしょう。
既にDXになじんだ人や、銀塩を全く使ったことがなくデジタルから始めた人にとっては、FXは迷惑な話です。
私も、デジタル一眼レフを使い始めた最初は、APS-Cサイズはあくまで仮のサイズであり、早晩135サイズに移ると思っていました。
しかし、いざ使ってみると、DXサイズになんら不満がないどころか、むしろ好ましいサイズだと認識するようになりました。
その主な理由は、標準ズームの28-70/2.8が42-105/2.8としてポートレートにぴったりの画角になることや、
ボケ量が適度で、絞りを開くことが出来、手持ちでブレ難いシャッター速度を稼ぐことが可能であること、
さらに、ファインダーが適度に小さく、一目で画面の四隅を見渡せるので、作品作りに最適な密度感のあるフレーミングが可能という点等が大きなメリットです。
しかも、D3とD300を比較して、画質にはほとんど差がないことが分かったというか、
むしろレンズの周辺画質を考えると、DXの方が安心して使える(FXは使用するに当たりDXよりも注意する点が多い)ことがわかりました。
最近は、あらし以外で、何人かのプロと思しき方までもが、FXサイズの件で価格の掲示板で私に反論してきます。
中には、激論した挙句、私の写真を「下手すぎる」と貶めてまで「あなたの写真は下手すぎるから、FXよりDXが良いなどと言う資格はない」とまで言われています。
しかし、どうもそのプロはスタジオ等で商業写真(CD等のジャケット写真等か?)を撮っていて、既に仕事全体のワークフローの一部に組み込まれているせいだと思われます。
ワークフローとして組み込まれている以上、カメラだけ変えるわけにいきません。
例えば、スタジオの大型ストロボは、中判サイズ等を考えてISO=100でF11の1/125秒が適正露出になるように据えつけられています。
クリップオンストロボと違い、TTL自動調光ではありません。
なので、あくまでF11が適正な絞りですし、フォーマットが変わり被写体との距離を変えようと思っても、背景紙のサイズや天井の高さ等の部屋の大きさも変えないといけません。
長い間の経験で適正なサイズに収まっているものを、変えることは出来ないのです。
これは、例えば結婚式の写真館等で、いまだに銀塩の645サイズが使われていて、置き換えられていないのに似ています。
ワークフローが固まっているので、一箇所だけ変えることは出来ないのです。
しかしながら、そういう個別の事情を、掲示板に投稿するプロの方は一切書いてくれません。
上に書いたことも、全て私の推定です。
私が、一生懸命事情を推し量って理解しようと努力したものです。
逆に、私の事情を理解しようとしてくれるプロの方は一人もいません。
アマチュアの私が一生懸命考えているのに、写真のプロたる専門家は自分のワークフロー、スタイルしか説明もしなければ他のスタイルを理解しようともしない。
これはおかしいです。
プロが、写真のことでアマチュアに配慮されているなんて、おかしいです。
私の写真が下手過ぎる、ということもそうです。
普通、プロはアマチュアに対して「あなたの写真は下手すぎます」とはいいません。
そんなの当たり前でしょう。
プロがわざわざそれを口にするということは、よほど私が上手なのかと思いますね。
今のうちにたたいておかないと自分が脅かされるとでも思ったのでしょう。
ある意味で、非常に光栄です。
感謝します。
でもご安心を、私は単なるアマチュアです。
私がFXでなくDXをこれだけ強く主張するのは、メーカーもユーザーも大多数はFXが画質良くてDXは悪いと思い込んでいるからです。
そのため、今は両規格が並存ですが、いすれ景気が悪くなって両規格を維持できなくなったときに、
今のままではおそらくDXを捨ててFXだけになる懸念があるからです。
仮にFXもDXもそれぞれ規格として残ることが確実であれば、私は何もいいません。
ただ、消費動向を決めるのは団塊の世代です。
今までパソコンやデジタルになじみのない人がまだ多数残っていると思われる団塊の世代がFXとDXを決めるのです。
アマチュアだけじゃなく、プロも団塊の世代が多いはずで、今まで銀塩に消極的だった人も多数いるでしょう。
はっきり言えば、今の日本で主流を占めるのは団塊の世代であり、いわば高齢世代のノズタルジーで規格が決まるとしたら、とんでもないことです。
本来、人口構成がピラミッド方になっていれば、高齢の銀塩ユーザーではなく、若手デジタルユーザーが規格を決めて然るべきでしょう。
いずれにせよ、今回の価格のやり取りは、キヤノネットとかアラシの戯言で片付けられない、本質的な議論でした。
しかしながら、近い将来、FXとDXがどう決着するにせよ、今までの私の意見は単なるアマチュアの、それもおそらくは少数意見でしかないのは残念です。
違和感があります。
理由は簡単です。
今まで感覚としてしみこんでいるDXフォーマットの画角やぼけ量と違うからです。
デジタル一眼レフが出て以来、もう6年半使ってきました。
使用カメラは、2001年からEOS D30、D60、10D。
2003年12月からはニコンに変えて、D2H、D100、D70、D2X、D200、D40x、D300、D3と来ています。
D3の前まで10台のAPS-Cフォーマットの機種を使いました。
11台目にして初めてのFXフォーマットですが、6年半の間、銀塩35ミリを全く使っていないので、既にDXの感覚が上書きされています。
なので、FXサイズは非常に違和感を覚えます。
世間では、D3の意義として、銀塩と同じ感覚で使えると賛美されているようですが、
それは今まで銀塩しか使っていない「遅れた」人々の意見でしょう。
既にDXになじんだ人や、銀塩を全く使ったことがなくデジタルから始めた人にとっては、FXは迷惑な話です。
私も、デジタル一眼レフを使い始めた最初は、APS-Cサイズはあくまで仮のサイズであり、早晩135サイズに移ると思っていました。
しかし、いざ使ってみると、DXサイズになんら不満がないどころか、むしろ好ましいサイズだと認識するようになりました。
その主な理由は、標準ズームの28-70/2.8が42-105/2.8としてポートレートにぴったりの画角になることや、
ボケ量が適度で、絞りを開くことが出来、手持ちでブレ難いシャッター速度を稼ぐことが可能であること、
さらに、ファインダーが適度に小さく、一目で画面の四隅を見渡せるので、作品作りに最適な密度感のあるフレーミングが可能という点等が大きなメリットです。
しかも、D3とD300を比較して、画質にはほとんど差がないことが分かったというか、
むしろレンズの周辺画質を考えると、DXの方が安心して使える(FXは使用するに当たりDXよりも注意する点が多い)ことがわかりました。
最近は、あらし以外で、何人かのプロと思しき方までもが、FXサイズの件で価格の掲示板で私に反論してきます。
中には、激論した挙句、私の写真を「下手すぎる」と貶めてまで「あなたの写真は下手すぎるから、FXよりDXが良いなどと言う資格はない」とまで言われています。
しかし、どうもそのプロはスタジオ等で商業写真(CD等のジャケット写真等か?)を撮っていて、既に仕事全体のワークフローの一部に組み込まれているせいだと思われます。
ワークフローとして組み込まれている以上、カメラだけ変えるわけにいきません。
例えば、スタジオの大型ストロボは、中判サイズ等を考えてISO=100でF11の1/125秒が適正露出になるように据えつけられています。
クリップオンストロボと違い、TTL自動調光ではありません。
なので、あくまでF11が適正な絞りですし、フォーマットが変わり被写体との距離を変えようと思っても、背景紙のサイズや天井の高さ等の部屋の大きさも変えないといけません。
長い間の経験で適正なサイズに収まっているものを、変えることは出来ないのです。
これは、例えば結婚式の写真館等で、いまだに銀塩の645サイズが使われていて、置き換えられていないのに似ています。
ワークフローが固まっているので、一箇所だけ変えることは出来ないのです。
しかしながら、そういう個別の事情を、掲示板に投稿するプロの方は一切書いてくれません。
上に書いたことも、全て私の推定です。
私が、一生懸命事情を推し量って理解しようと努力したものです。
逆に、私の事情を理解しようとしてくれるプロの方は一人もいません。
アマチュアの私が一生懸命考えているのに、写真のプロたる専門家は自分のワークフロー、スタイルしか説明もしなければ他のスタイルを理解しようともしない。
これはおかしいです。
プロが、写真のことでアマチュアに配慮されているなんて、おかしいです。
私の写真が下手過ぎる、ということもそうです。
普通、プロはアマチュアに対して「あなたの写真は下手すぎます」とはいいません。
そんなの当たり前でしょう。
プロがわざわざそれを口にするということは、よほど私が上手なのかと思いますね。
今のうちにたたいておかないと自分が脅かされるとでも思ったのでしょう。
ある意味で、非常に光栄です。
感謝します。
でもご安心を、私は単なるアマチュアです。
私がFXでなくDXをこれだけ強く主張するのは、メーカーもユーザーも大多数はFXが画質良くてDXは悪いと思い込んでいるからです。
そのため、今は両規格が並存ですが、いすれ景気が悪くなって両規格を維持できなくなったときに、
今のままではおそらくDXを捨ててFXだけになる懸念があるからです。
仮にFXもDXもそれぞれ規格として残ることが確実であれば、私は何もいいません。
ただ、消費動向を決めるのは団塊の世代です。
今までパソコンやデジタルになじみのない人がまだ多数残っていると思われる団塊の世代がFXとDXを決めるのです。
アマチュアだけじゃなく、プロも団塊の世代が多いはずで、今まで銀塩に消極的だった人も多数いるでしょう。
はっきり言えば、今の日本で主流を占めるのは団塊の世代であり、いわば高齢世代のノズタルジーで規格が決まるとしたら、とんでもないことです。
本来、人口構成がピラミッド方になっていれば、高齢の銀塩ユーザーではなく、若手デジタルユーザーが規格を決めて然るべきでしょう。
いずれにせよ、今回の価格のやり取りは、キヤノネットとかアラシの戯言で片付けられない、本質的な議論でした。
しかしながら、近い将来、FXとDXがどう決着するにせよ、今までの私の意見は単なるアマチュアの、それもおそらくは少数意見でしかないのは残念です。