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引 退 宣 言

2010-10-20 22:08:44 | Weblog
     引 退 宣 言

皆様へ

デジです。いつもお世話になっております。

今日は「デジタル一眼10周年」の記念日です。
10年前の今日、2000年10月20日に最初の「買える」デジタル一眼レフであるキヤノンEOS D30が発売になりました。
以来10年間のデジタル一眼の進歩は想像も出来ない速さで進んで来ました。

そこで突然ですが、この区切りの日を機に、私は引退することにしました。
HPの更新の他、ブログや掲示板等への投稿も終了となります。

今まで、非常に多くの皆様にお世話になり、感謝申し上げます。
長い間ありがとうございました。

なお私のHPは、折りしも運営会社の事情により無料HPがなくなることから、2010年10月31日で終了となります。
2001年10月31日に開設以来、約55万回という多数のアクセスをいただき、まことにありがとうございました。

では皆様、お元気で。
                                        2010年10月20日
                                             デジ

デジタルカメラの今後の発展に期待

2010-10-19 22:05:32 | Weblog
まずは現時点での各社のデジタルカメラの特徴を見てみよう。

【ニコン】
<良い点>ボディの質実剛健な作り、メカの質感の良さ。さらにAF精度が良い。
レンズはフィルムの頃から解像感を重視していたが、デジタルでさらに磨きがかかった。
<要検討>当初DX重視であったが、キヤノンに刺激されてFX偏重となった。
しかし645Dが出た今となっては無意味。FXをいかに収束させるかが課題。

【キヤノン】
<良い点>スポーツ向きの高速連写と高速AFが売り。レンズではサンニッパやF4通しズームの高画質は見事。
<要検討>AFの高速を重視するあまり、AF精度の追い込みにはやや不満が残る。レンズの解像感も一部に不満あり。
鳴り物入りで出したフルサイズだが、645Dの超高画質が出た今となってはどう収束させるかが課題。
ただし1D系をAPS-Hに留めたのは、望遠も考慮したこともあり、非常に良い判断だった。

【ソニー】
<良い点>α55より前はミノルタの継承だったが、α55でソニーらしさが出た。EVFの発展に期待が持てる。
<要検討>ソニーは全てにおいて、自社独自の形式で突っ走る傾向にある。
1台で独立・完結する機器ならそれでも良いが、デジタルカメラでは撮影機器が故障しても画像データは半永久的に残る。
それを理解した上での利便性等、例えば現像ソフトの汎用性等に配慮した製品開発が出来るかが、
デジタルカメラの世界でのメジャーになれるかどうかの分岐点。

【ペンタックス】
<良い点>中判デジタルの645Dは超高画質の画期的な製品。
フィルムでは風景・山岳専用で三脚必須の中判が、デジタルでは35ミリフルサイズフラグシップと同じ大きさ重さ価格になった。
ISOが35ミリデジタル一眼と同じなので、手持ちスナップや手持ちポートレートも可能となった。
<要検討>645Dの成功に比して35ミリはパッとしない。せっかくのDX中心のラインナップも、
フィルム時代の焦点距離をDXに置き直しただけのものが多く、センサーサイズの小ささをズーム比や明るさの向上に使えていない。
645Dではセンサー手ブレ補正の導入による撮影領域の拡大に期待。



ということで、次にメーカーに関係なく、今後のデジタルカメラの発展を見てみよう。
(1)センサーサイズや縦横比が容易に可変できる「自在フォーマット」が実現。従ってAPS-CもAPS-Hも他のフォーマットも自在。
これをEVFと組み合わせると、センサーサイズを小さくしてもファインダー像の大きさは変わらないように出来る。
特に縦位置がレバー1つで切り替え出来るようになり、シャッターボタンやフラッシュのシューが横位置のままで縦位置撮影が可能となるのはメリット。
(2)超高画素センサーの開発と「自在フォーマット」とを組み合わせると、デジタルズームのみで魚眼~2,000ミリ超望遠まで撮影可能になる。
(3)ボケ量がソフトで自在にコントロールできるようになり、センサーサイズの小さいカメラでも大判並みのボケ量が得られる。
(4)センサーまたはレンズユニットを超高速で振動させ続けることで、各画素毎の距離情報が得られる。
これとボケ量コントロールソフトと組み合わせると、パンフォーカスで撮影した画像から任意の位置にピントを合わせて他をほかす写真ができるようになる。
(5)上記の画像処理ソフトはリアルタイムで出来るように高速化される。
超小型カメラのパンフォーカス画像に付加された画素毎の距離情報データを処理してEVFに出せば、魚眼~2,000ミリまでの任意の大きさの画像で、
かつ任意の位置にピントが合って、任意のボケ量を伴った画像が、リアルタイムで見ながら撮影可能となる。
(5)EVFに見える範囲だけでなく、全範囲の画像をRAWデータで保存しておけば、写す範囲・ピント位置・ボケ量を事後的に任意に変更可能となる。

このようなカメラが30年後には出来ていることを期待します。

私の意見は読み手が試される

2010-10-18 20:48:44 | Weblog
私ははっきり言って多数意見は嫌いです。
多数意見が正しいと思っても、あえて反対意見を言うこともあります。
なぜなら、どんな意見にも必ず良い面と悪い面があるのであり、両方を良く知った上で判断すべきだと考えているからです。

また投稿の文章も、表面的な意味だけではなく、その裏の意味があったり、本当に言いたいことは正反対のことだったりします。
といっても、私の文章力がその域に達しているかはわかりません。
ただ、私の意見の真の意味や、そのことを今主張する意味を理解するためには、
カメラ・写真について、かなりの知識と経験が必要だったりします。

だから、私の意見に賛同する人は極めて少ないのも当然です。
生半可な知識では真逆のことを言っているとしか思われないからです。
そもそも普通の人の意見とは、結論が先に(利害関係等で)決まっていて、それに合う理由を探すものだからです。
ところが私の意見は客観データを元にメリットデメリット等公平に判断して結論を導くものです。
それを投稿する時には、敢えてぼかしたり、逆に一部を強調したりするので反対意見が多くなるのです。
要は、私の投稿は読み手が試される文章なのです。

そういう意味で、今までの典型的な投稿をおさらいしましょう。
1:フルサイズよりもAPSサイズの方が画質が良い
2:カメラの選択基準は、1にフォーマット、2にレンズ、3に対応現像ソフト・・・そして動画は不要
3:プロの意見はアマには不適。事実アマにしか必要ない多人数撮影会用の「APS専用35-150/2.8」は市場にない
4:AFフレームは全点(あるいはかなり端まで)クロスであることが最重要
5:カメラは左手で持つものであり、グリップを右手で握ってはいけない
6:EVFは撮影後いかに速くリアルタイム動画表示に戻るかが重要・・・将来は光学ファインダーを超える
7:中判デジタル645Dは風景・山岳専門ではなく、手持ちスナップやポートーレートの道を拓いたのが最大の功績
8:AdobeRGBよりsRGBの方がほとんどの写真で色が良く、汎用性も加味すると最適
9:風景写真は、旅行等での景色の写真とは明確に違うジャンルであり、広角よりもむしろ望遠を多用する
10:ポートーレートを風景写真より格下に見る風潮は大いに疑問

というように、順不同で今までの典型的な主張を並べてみましたが・・・いかがでしょう。

デジタルカメラがようやく銀塩フィルムカメラ並になった

2010-10-16 20:09:58 | Weblog
デジタルカメラが銀塩フィルムカメラ並になったといっても、画素数とか画質の問題ではありません。
そんなのはとうの昔にデジタルがフィルムを追い越しています。

フィルム並になったというのは、センサーの性能が各社同一になったということです。
要は、フィルムカメラはボディに関係なく同じフィルムを使うわけで、ついにデジタルもそうなったということです。

具体的に言うと、ニコン、ソニー、ペンタックスの3社が、この秋の新製品で、同じソニーの1600万画素センサーを搭載するということです。
発売の早い順に並べると、ソニーα55、ペンタックスK-5、ニコンD7000です。
メーカーはそう言ってませんが、多分同じソニーのセンサーです。

センサーが同じなので、センサーでは差が出ません。
差が出るのは、画像処理の巧拙、といっても差が出るのは超高感度だけでしょう。
といっても基本となるセンサーが同じなのですから、差が出ても極僅か・・・
だからA社がISO=12800でOKならB社もC社も同じレベルでOKになるのです。
こうなると、ボディ各社の高感度競争は無意味ですね。


もちろん、画質の差はセンサーの差の他にレンズ性能の差があります。
というか、フィルムでは当然の関心事だったレンズの差が、ようやくデジタルでも注目されるようになったわけです。
(今まではセンサーの差とか高感度がどこまでいけるか等への関心が先だった)

これでようやくレンズ性能に焦点が当たるようになりました。
いつのまにか各社ほぼ同じような焦点距離でほぼ同じような明るさのレンズばかりになってますが、
これからはフィルム時代のように、各社のターゲット層に応じた個性的なレンズをもっともっと出してもらいたいと思います。


なお、キヤノンは自社開発なので他3社とは違うセンサーです。
とはいっても、やはり実用ISO範囲で考えれば、センサーの差よりもレンズの差のほうに関心が行くと思います。

ソニーはα55のRAWデータをSILKYPIXに提供すべき

2010-10-15 21:13:39 | Weblog
現像ソフトのSILKYPIXがいまだにα55に対応していません。
といっても、SILKYPIXが遅いのではありません。
今日対応版を出せるからには、当然ペンタックスはSILKYPIXに事前にRAWデータを提供しているのでしょう。

ということは、おそらくペンタックスはSILKYPIXに事前にRAWデータを提供しているということ。
かつソニーは提供していないということでしょう。

しかしこれはソニーの戦略として下手だと思います。
キヤノンもニコンもペンタックスもほぼ発売日にSILKYPIXが対応しています。
ということは、有力4社のなかでソニーだけがRAWデータを提供していないのでしょう。
これは、ソニーの一眼が他社よりも売れなくなる可能性を自ら作っていることになります。

確かにソニーは自社の(外注)現像ソフトを付けています。
しかしそれはキヤノンもニコンも同じです。(ペンタックスとパナソニックはSILKYPIX(自社限定版)を付属)
特にニコンはNX2という有料ソフトを出しています。
それなのに、キヤノンもニコンもRAWデータを提供している(発売日に出せることからの推定)のに、
ソニーだけRAWデータを提供しないのは極めて遺憾です。

現像ソフトにおいてSILKYPIXはカメラメーカー以外のソフトでは圧倒的に使われていると思われます。
ソニーの戦略は間違っていると思われます。
(なお、ソニーが本当にRAWデータを提供していないかどうかはわかりません。
価格.comの投稿に類似のコメントがあったことと、なかなかα55に対応しないことからの推定です。)

散策ならα55+DT16-80がベスト

2010-10-11 10:15:45 | Weblog
体温より高い気温が連日続いた今年の猛暑も終わり、散策の季節がやってきました。
そこで散策のお供に良い機材を紹介しましょう。

もちろん、本格登山のように本格装備の体力や、車での移動が前提なら、何と言ってもペンタックス645Dが最適です。
ただそこまでの体力のない一般の人や、電車と徒歩が主体の散策だと、やはり軽いカメラが欲しいところです。

中には、その状況でD3X+VR24-120/4を考えている人もいるようですが、これはいけません。
まず重い。
何と2,2キロもあります。(バッテリー+メモリーカードを250グラムとして)
これなら「ペンタックス645D + 33-55 + 55-110」(約2.5キロ)の方が画質も良いし、
望遠が欲しい時はトリミングが効くので有用でしょう。

そこで、もっと軽い機材を考えてみました。
結論は、α55+DT16-80/3.5-4.5です。
この組み合わせはたったの945グラムです。(バッテリー、カード込み)
このレンズはカールツァイスなので、画質も良いです。
しかも画角は、D3X+VR24-120/3.5-4.5と同じなのです。
かつα55にはボディ内手ブレ補正があるので(ニコンはレンズ内手ブレ補正)、
両者は、大きさ重さ価格以外はほぼ一緒といって良いでしょう。
画質は、FX(フルサイズ)の例に漏れず、VR24-120/4の周辺はどうやらイマイチの噂みたいですよ。
(私はこのレンズをDXで使っているので特に問題ありませんがね(笑))

さて、見栄を張ってD3X+VR24-120/4で出かけるか、α55+DT16-80/3.5-4.5で軽快かつスマートに出かけるか。
結論は既に出ています。

α55の動画発熱問題は対策してはいけない

2010-10-02 07:24:44 | Weblog
α55の動画撮影に関し、気温の高い時や手ブレ補正をONにしている場合、
センサーが高音となって短時間で録画が停止することがメーカーHPで告知されています。
http://support.d-imaging.sony.co.jp/www/dslr/information/news/top_slt-a55a33.html
ネットの掲示板では、以前からこの問題が出ており、メーカーの事前の案内がないとか、欠陥商品だとかリコールすべき等、槍玉に上がっています。

しかし私は敢えて言いたい。
メーカーはこれの対策をする必要など全くないのです。

仮に対策するとなると、手ブレ補正にためにあたかも空中に浮かんでいるセンサーからボディ外部に放熱するという非常に困難な技術が要求されます。
そのために空冷FANを付けるとか、比熱の高い特殊な気体を充填するとか、
粘性のほとんどない特殊な液体を背面に循環させるとか、技術の粋を集めないといけないでしょう。
あるいはもっと単純に金属ボディにするという手もあるかもしれません。

しかし、それでは価格が上がります。
あるいはボディが大きく重くなります。
それでは、写真だけしか撮らない、私や他の大多数の人が損をします。

動画をメインで撮りたい人はビデオカメラという立派な性能を持った機器があるのです。
しかし写真を撮りたい人にとっては、これしかないのです。

私が以前から言っているように、カメラにとって動画は不要であり、無用の長物です。
その不要な機能のために、今でさえ価格が高くなっているはずを、もっと明確に高くするようなことはやめるべきです。
カメラはペンタックス645Dのように、静止画機能のみにするべきなのです。
だからソニーはα55(+その他類似機種)の動画対策を「してはいけない」のです。