宝満山研究会(山岳宗教遺跡の保全と研究)

大宰府の北東に聳える宝満山の歴史的価値を掘り起こし、山の保全を考える会です。

琵琶歌「竈門山」

2008-07-21 | Weblog

(驟雨の宝満山20080717通古賀より)

琵琶歌「竈門山」

千早振る竈門の山は筑紫路を
統ぶる霊峰雲曳きて
大宰府守護の大神ぞ
遠つ世天智天皇は
日の本守る都とし
或は寇を防がんと
筑紫に水城築きまし
宰府の宮を祀らしめ
大宮人を下らして
遠の朝廷を開きます
頃は白鳳旧き世に
筑紫が生みし法相の
その霊者 心蓮上人
八重の雲曳く霊峰の竈の上に御登山
竈の山は神鳴りの
大神処 上人の
祈念す霊にはからずも
「竈の山は国造る 
神武帝の御母后
玉依姫の山なるぞ
大筑紫なる大宰府の
遠の朝廷を永遠に
守らん為の神山ぞ」
そのみ言葉を心蓮に
あたへて神は旧山の
雲の彼方へ消え給ふ
皇の玉依姫は心蓮の
心の鏡に現じます
心蓮上人数珠振りて
此の聖山こそ筑紫路の
永久の平和を守ります
玉依姫の山なるぞ
聖。心蓮。勧請ましますこの聖山
大宰府は大神処
その鬼門守護すは神の竈門山
筑紫の聖 仙崖は
この霊峰に籠もりまし
玉姫降神 則 山谷鳴 震動
心蓮登座 則 天華飛濱紛
と神の詩 詠いまし給ふ
ああ 宝満の神の山
心蓮上人 今の世に
現じ給へと祈る也