破壇
まだ、炎が燃え盛る壇を解体して
壇の組み木であった杉の丸太を
幅1.4mほどの平行に並べて、
その間に燃えた護摩木のオキを
鉄の熊手などで広げて道をつくります。
炎が立ち上るところは丹念に長細い竹ざおで
叩きながら火を散らせたり落ち着かせたりします。
やはり壇のあった場所は地面が熱いようです。
火生三昧法
正面をよけて道の三方向に桧の枝葉で床が設けられ
それぞれに行者が着座して火生三昧法がおこなわれます。
方位に対する加持のようです。
山伏の火渡り
まずは行者が「エイ、エイ、エイ」の気合とともに
まだオキの燻る道を大きな動作で渡ります。
信者の火渡り
そうしていよいよ参列者の番。
みなさん無病息災を念じながら足早に・・・
幼子が行者に抱かれて渡る光景も見られます。
相当の数の人が列を成して順番待ちをしています。
今年も大盛況です。
終焉
この日の午前10時半頃から始まった行事も
信者の火渡りで大団円となり、
午後2時過ぎには終焉を迎えました。
これで今年の峰入りから採燈護摩供、火生三昧までの
一連の行事が滞りなく終わり、
太宰府にもいよいよ梅雨の季節が訪れます。