goo blog サービス終了のお知らせ 

かまくらdeたんか 鹿取未放

馬場あき子の外国詠、渡辺松男のそれぞれの一首鑑賞。「かりん」鎌倉支部の記録です。毎日、更新しています。

渡辺松男『泡宇宙の蛙』の一首鑑賞 34

2025-05-13 10:00:28 | 短歌の鑑賞

2025年度版 渡辺松男研究2の5
    (2017年10月実施)『泡宇宙の蛙』(1999年)
    【白根葵】P28~
     参加者:曽我亮子、渡部慧子、鹿取未放
         レポーター:渡部慧子     司会と記録:鹿取未放          

 

 

34 尾瀬唐檜(おぜとうひ)見上げてわれらめまいせり恋人よいかに近くとも雲


            (当日意見)
★尾瀬唐檜は40メートルくらいになるそうです。そんな高木を見上げて〈われ〉と恋人はめまいをした。そんな高い木だから雲との距離が近くなる。あんなに高木である尾瀬唐檜が、どんなに雲と近距離のように見えても、それはそれ相手は雲なんだからけっこう遠いよということか。いや、恋人に呼びかけているのだから、木と雲の距離はとっても近いけれど、木の高さの分われわれからは遠いんだなあというのだろうか。(鹿取)


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 渡辺松男『泡宇宙の蛙』の一... | トップ | 渡辺松男『泡宇宙の蛙』の一... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。

短歌の鑑賞」カテゴリの最新記事