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かまくらdeたんか 鹿取未放

馬場あき子の外国詠、渡辺松男のそれぞれの一首鑑賞。「かりん」鎌倉支部の記録です。毎日、更新しています。

清見糺の一首鑑賞  65

2020-09-23 15:13:45 | 短歌の鑑賞
     ブログ版 清見糺の歌 8(修二会)   鎌倉なぎさの会


65 過去帳は超早口に唱えられ西行法師もたまゆらに過ぐ
     「かりん」95年7月号

 過去帳は、東大寺、二月堂にゆかりのある人々や寄進者の名前。その読み上げが修二会の五日目と十二日目に行われる。大伽藍本願……聖武天皇、光明皇后、弘法大師、源頼朝右大将……ここまで四〇分だそうで、作者ごひいきの西行法師の名前もあっという間に過ぎてしまった、というのだ。「超早口」という俗語が効いているのは、「たまゆら」というやわらかい古語でバランスをとったからだろう。(鹿取)


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