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かまくらdeたんか 鹿取未放

馬場あき子の外国詠、渡辺松男のそれぞれの一首鑑賞。「かりん」鎌倉支部の記録です。毎日、更新しています。

渡辺松男『泡宇宙の蛙』の一首鑑賞 25

2025-04-23 20:14:12 | 短歌の鑑賞

2025年度版 渡辺松男研究2の3(2017年8月実施)
    『泡宇宙の蛙』(1999年)【四葉鵯】P19~
    参加者:泉真帆、T・S、曽我亮子、渡部慧子、鹿取未放
         レポーター:渡部慧子       司会と記録:鹿取未放   

 

25 にんげんの時間は背骨のなかにある樅を見上げてわれ息深し


             (当日発言)
★背骨の中に、生命が地球上に発生してからの進化の歴史が刻まれているんですね。上句は見方によっては理屈っぽいのですが、下句は樅の木と〈われ〉が交流し合っていて暖かくて深々としたよい歌だなあと思います。(鹿取)
★「われ息深し」に時間が流れていていいと思います。(真帆)


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