![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/c4/24d1dc32b4b1f2ae3f93d293b7506987.jpg)
■メイン写真
行者山直下にある岩屋の中に鎮座する、神秘的な役行者像
■今回のコース
奥条バス停→瑞巌寺→旧瑞巌寺跡→千手寺(独鈷抛観音)→六町石の分岐→
堂徳山→行者山→(窟屋群)→千代川配水池→JR千代川駅
簡単に登れる低山ということでの知識はあったが、行者山、実際に歩いてみて
想像以上に神秘的で、見どころの多い山だと感じた。
JR山陰線の亀岡駅から、京阪京都交通バスで奥条へ。
道路を渡り、「瑞巌寺」への標識に従い橋を渡る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/3d/b23d42fbff438c0d2d1a985f1a582bef.jpg)
ちょうどヒガンバナが真っ盛り。緑の畔に赤が映える。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/c6/4af553d2e40add6d6032b9a0f79645e8.jpg)
すぐに瑞巌寺に着く。
もともとは、これから登っていく山の奥に寺があったが、今はここにある。
門前に、寺の由緒を書いた石碑が立つ。1452年の開創というから、
古そうで、そんなに古くもない。
その後、明智光秀の亀山城の築城に伴い、この寺の方丈を城に移築したそうだ。
衰退、復興を繰り返し、現在地には昭和35年に移された。
寺の左手から、墓地の脇をすり抜けて山道に入る。すぐに獣除けのゲートがある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/91/cb65ac9cc46eb193e0967694d913e48e.jpg)
この季節には避けられない、ジョロウグモの雲の巣を払いながら、
歩きやすい道を登っていくと、旧瑞巌寺の遺跡に出る。
まずは墓標が並ぶ。かつての山門があったという。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/89/50728ab704fb1862ddc1141d34df8839.jpg)
苔むした石段の先にも、墓標が。
さらに先に伽藍の跡があり、石垣、鐘楼跡を示す標石や、無数の割れ瓦が
すっかり荒れた竹林に残っていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/5c/064ac8b9bd343597aacea92c9b584b33.jpg)
荒れ地を分けて、奥へ踏み跡をたどると、卵塔群と、新しい祠があった。
祠の中にも、かなり古い卵塔が一つ、祀られていた。
山門跡に戻り、左の道に入る。しばらく進むと、千手寺の墓地に出る。
その先で細い舗装道に出たと思うと、千手寺に着く。
ここの千手観音様が、独鈷抛(とこなげ)観音と呼ばれている。
この寺の山門は、廃仏毀釈の時に愛宕山から移設されたという。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/75/6a5a04a62339d403a5c485c6ef1f9d57.jpg)
この名は、寺の成り立ちに由来している。弘法大師空海が修行先の唐から
独鈷をほうり投げ、春日大社の神に、どこに落ちたかを尋ねたところ、
このあたりの松の枝にかかっているとお告げがあり、白鹿に案内されて
ここに寺を建てたという。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/c8/194dd01e8d0b2162d91f335cab7d393e.jpg)
しばらく舗装林道を歩き、六町石の分岐から再び山道になる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/5f/fcb4610c9acaac84d441617905ec7846.jpg)
気持ちのいい雑木林の中を登ると、堂徳山のピークだ。
クヌギの樹液の匂いが立ち込めている。なつかしい、クワガタ採りの匂い。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/89/0b5e46199a3005d2c07fa5e480bacd1e.jpg)
ちょっと休憩しようと思ったら、スズメバチがぶーんと飛んできた。
こりゃいかん。ふと見たら、樹液に蜂がいっぱいたかっていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/eb/4191b0344c10a8fd233b1b8fbff8b93f.jpg)
そそくさと山頂を辞し、次のピーク、行者山へ。
このピークも展望はないが、蜂はいなかったので、ゆっくりランチを楽しんだ。
行者山の直下にある巨岩群が、修験の行場になっている。
これがなかなか、ミステリアスですばらしいのだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/51/17fc1714a273c76d12a38e1a6ce74e3e.jpg)
一番上の岩には、荒熊大明神が祀られている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/af/2f78523c6290d4a52f92a3405fccca19.jpg)
下を覗くと、あずま屋と、何やら祠がみえる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/f0/7fb851a5c236f51c3dc633a6afc6f99f.jpg)
中ほどの岩には窟屋があり、中に役行者像があった(メイン写真)。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/79/90e59747532bfcc9d448a87bcd2b23c4.jpg)
下の窟屋には、不動明王がいらっしゃった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/58/a64b5ec3d63a7e04c78a5863e5a70768.jpg)
石鳥居をくぐり、旧参道を下るが、粘土質のテカテカした足元がよく滑る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/1a/46edb3e6fb925ab038a73c75289930d7.jpg)
少し下ると、今度は人工的な岩屋がある。
ここにも石像が安置してあるが、石仏なのか、行者なのか、貴族なのか、
よくわからない謎のデザインだった。
直下に行者燈(素朴な石灯篭)を見て、さらに、ツルツルした道を下る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/12/1a6807c2d230c472067dc2bfdc98b347.jpg)
前方に三郎ヶ岳あたりの稜線が見えてくる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/ef/9ab4c57d61379d16d4467e51520d4076.jpg)
千代川配水池に出る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/fe/b1e10767a181dcd755a7ad8d18d7c42e.jpg)
配水池の公園には、あずま屋もある。
京都縦貫自動車道のガード下をくぐり、のどかな田園風景をぬけて
千代川駅へ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/1b/bb4748d2ad5a0962d0629bcd7de703b1.jpg)
コンパクトだが、いにしえの里人と山との密接な関係が見てとれる、
大いに満足のいく山歩きだった。
※初心者から楽しめる遊山トレッキングサービスの登山教室は、「ここをクリック」!!
行者山直下にある岩屋の中に鎮座する、神秘的な役行者像
■今回のコース
奥条バス停→瑞巌寺→旧瑞巌寺跡→千手寺(独鈷抛観音)→六町石の分岐→
堂徳山→行者山→(窟屋群)→千代川配水池→JR千代川駅
簡単に登れる低山ということでの知識はあったが、行者山、実際に歩いてみて
想像以上に神秘的で、見どころの多い山だと感じた。
JR山陰線の亀岡駅から、京阪京都交通バスで奥条へ。
道路を渡り、「瑞巌寺」への標識に従い橋を渡る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/3d/b23d42fbff438c0d2d1a985f1a582bef.jpg)
ちょうどヒガンバナが真っ盛り。緑の畔に赤が映える。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/c6/4af553d2e40add6d6032b9a0f79645e8.jpg)
すぐに瑞巌寺に着く。
もともとは、これから登っていく山の奥に寺があったが、今はここにある。
門前に、寺の由緒を書いた石碑が立つ。1452年の開創というから、
古そうで、そんなに古くもない。
その後、明智光秀の亀山城の築城に伴い、この寺の方丈を城に移築したそうだ。
衰退、復興を繰り返し、現在地には昭和35年に移された。
寺の左手から、墓地の脇をすり抜けて山道に入る。すぐに獣除けのゲートがある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/91/cb65ac9cc46eb193e0967694d913e48e.jpg)
この季節には避けられない、ジョロウグモの雲の巣を払いながら、
歩きやすい道を登っていくと、旧瑞巌寺の遺跡に出る。
まずは墓標が並ぶ。かつての山門があったという。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/89/50728ab704fb1862ddc1141d34df8839.jpg)
苔むした石段の先にも、墓標が。
さらに先に伽藍の跡があり、石垣、鐘楼跡を示す標石や、無数の割れ瓦が
すっかり荒れた竹林に残っていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/5c/064ac8b9bd343597aacea92c9b584b33.jpg)
荒れ地を分けて、奥へ踏み跡をたどると、卵塔群と、新しい祠があった。
祠の中にも、かなり古い卵塔が一つ、祀られていた。
山門跡に戻り、左の道に入る。しばらく進むと、千手寺の墓地に出る。
その先で細い舗装道に出たと思うと、千手寺に着く。
ここの千手観音様が、独鈷抛(とこなげ)観音と呼ばれている。
この寺の山門は、廃仏毀釈の時に愛宕山から移設されたという。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/75/6a5a04a62339d403a5c485c6ef1f9d57.jpg)
この名は、寺の成り立ちに由来している。弘法大師空海が修行先の唐から
独鈷をほうり投げ、春日大社の神に、どこに落ちたかを尋ねたところ、
このあたりの松の枝にかかっているとお告げがあり、白鹿に案内されて
ここに寺を建てたという。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/c8/194dd01e8d0b2162d91f335cab7d393e.jpg)
しばらく舗装林道を歩き、六町石の分岐から再び山道になる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/5f/fcb4610c9acaac84d441617905ec7846.jpg)
気持ちのいい雑木林の中を登ると、堂徳山のピークだ。
クヌギの樹液の匂いが立ち込めている。なつかしい、クワガタ採りの匂い。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/89/0b5e46199a3005d2c07fa5e480bacd1e.jpg)
ちょっと休憩しようと思ったら、スズメバチがぶーんと飛んできた。
こりゃいかん。ふと見たら、樹液に蜂がいっぱいたかっていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/eb/4191b0344c10a8fd233b1b8fbff8b93f.jpg)
そそくさと山頂を辞し、次のピーク、行者山へ。
このピークも展望はないが、蜂はいなかったので、ゆっくりランチを楽しんだ。
行者山の直下にある巨岩群が、修験の行場になっている。
これがなかなか、ミステリアスですばらしいのだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/51/17fc1714a273c76d12a38e1a6ce74e3e.jpg)
一番上の岩には、荒熊大明神が祀られている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/af/2f78523c6290d4a52f92a3405fccca19.jpg)
下を覗くと、あずま屋と、何やら祠がみえる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/f0/7fb851a5c236f51c3dc633a6afc6f99f.jpg)
中ほどの岩には窟屋があり、中に役行者像があった(メイン写真)。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/79/90e59747532bfcc9d448a87bcd2b23c4.jpg)
下の窟屋には、不動明王がいらっしゃった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/58/a64b5ec3d63a7e04c78a5863e5a70768.jpg)
石鳥居をくぐり、旧参道を下るが、粘土質のテカテカした足元がよく滑る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/1a/46edb3e6fb925ab038a73c75289930d7.jpg)
少し下ると、今度は人工的な岩屋がある。
ここにも石像が安置してあるが、石仏なのか、行者なのか、貴族なのか、
よくわからない謎のデザインだった。
直下に行者燈(素朴な石灯篭)を見て、さらに、ツルツルした道を下る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/12/1a6807c2d230c472067dc2bfdc98b347.jpg)
前方に三郎ヶ岳あたりの稜線が見えてくる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/ef/9ab4c57d61379d16d4467e51520d4076.jpg)
千代川配水池に出る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/fe/b1e10767a181dcd755a7ad8d18d7c42e.jpg)
配水池の公園には、あずま屋もある。
京都縦貫自動車道のガード下をくぐり、のどかな田園風景をぬけて
千代川駅へ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/1b/bb4748d2ad5a0962d0629bcd7de703b1.jpg)
コンパクトだが、いにしえの里人と山との密接な関係が見てとれる、
大いに満足のいく山歩きだった。
※初心者から楽しめる遊山トレッキングサービスの登山教室は、「ここをクリック」!!