Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

8月12日~16日、南ア・聖岳から光岳へ、快晴の縦走!(4)

2006年08月17日 | 山登りの記録
15日。3日続きの快晴。今年はツイている。4時15分に小屋を出る。ヘッ電を点けて、まだ暗い山道を登る。稜線に出て、茶臼岳に向かう。暗かった東の空が、みるみるうちに地平線からオレンジ色に変わっていく。そのグラデーションが、たまらなく美しい。それに加えて、富士山の端正なシルエットがアクセントを添える[写真]。富士山の麓から左右に長く雲海が広がっている。パーティのメンバーは皆、カメラを構えて固唾をのんでいる。

今朝は、小屋での朝食はとらず、代わりに弁当を頼んでおいた。そのいなりずしを頬張りながら、日の出を待つ。後続のパーティが次々に我々を抜いていく。おそらく50人は通り過ぎただろう。皆、先を急いで、自然の一番美しい時間を待たないのだ。もったいない話だ。

やがて眩い光が東の空に輝いた。終戦の日だが、そんなことは考えられなかった。ただただ、美しい。急いで何枚か写真を撮る。富士山、雲海、そしてモルゲンロートに染まる上河内岳…我々は、茶臼岳の山頂直下で40分も動かなかった。

喜望峰で荷物をデポし、仁田岳のピークに寄る。ここも幾つかのパーティはそのまま先を急いでいくようで、なんとももったいない。仁田岳は、360度のパノラマ。それはそれは、すばらしい眺めだった。

8時にジャンクションピークである易老岳に着く。なかなか良いペースだ。ここで、今日中に下山してしまうことを決める。実は、この夜は光小屋に泊まる予定だったが、昨日、一昨日の小屋の混雑を考えると、どうも気が進まない。元々、食事が提供されない小屋なのに、寝る場所が快適でなかったら、楽しみは何もなくなるではないか。

荷物を最小限にまとめ、大半をデポ。ともちゃんに至っては完全に空身。Mr.Dashが2人分の雨具と水を背負った。身体が軽くなったパーティは、往年の「高速登山隊」に戻った。易老岳から光岳まで、昭文社の地図で3時間5分。これを1時間55分で歩いたのだ。

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