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Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2010年4月29日(木)~5月3日(月)マレーシア・キナバル山へ(2)初日、ペンダントハットまで

2010年05月04日 | 山登りの記録
詳細を記録する。
4月29日(木)、マレーシア航空MH-2628便は、定刻どおり22:35にコタキナバル空港に到着した。
マレーシア、ボルネオ島の最高峰、キナバル山(4095.2m)登頂と、
アジア最高所の「ヴィア・フェラータ」を体験する5日間のプランの幕開けだ。

お迎えの現地コンダクター、リムさんが空港出口で待っていた。
ここから、コタキナバルの中央部にある、プロムナードホテルに向かう。
今日は一刻も早く就寝し、明日からのハードスケジュールに備えなければならない。
シャワーもそこそこに、パッキングを確実に済ませ、ベッドに身体を投げ出した。

4月30日(金)6:30、ロビー階のレストランが開くとすぐに朝食バイキングを摂る。
マレーシアの食事は、どれも皆、おいしい。
とにかく、これから元気に歩けるように、エネルギー充填だ。

ほどなく送迎車が到着し、7:30にホテルを出発。
2時間弱のドライブで、パークヘッドクオーター(PHQ)へ向かう。
リムさんは、諸手続きを済ませてくれたが、山行には同行しない。


PHQで、その他の荷物をデポする。
世界遺産になってから、一日の登山人数が制限されたのか、
以前はなかった、首かけタイプの管理証が配られる。
これは返却不要で、そのまま記念品となる。



弁当は、以前同様に配られた。
(中身はサンドイッチ、フライドチキン、ゆでたまご、リンゴ、500mlのミネラルウオーター)。

ここからのガイド兼ポーターは、小柄なお兄ちゃんが2人。ClauduisとWillfredだ。
経験は未知数だが、若くて力がありそうなのがいい。
まずは専用車に乗り換え、標高1825mの登山口に移動する。


キナバル往復登山マラソン大会の記録が掲示してあり、3時間を切っているのに
驚かされるが、昨年2位に日本人が入っている。

天気は曇り。いよいよ登山のスタートだ。


しょぼいホーソン滝を左に見送り、蒸し暑いジャングルの中をひたすら登る。
最高齢は63歳のゴッドマザーO坂さん。山岳部の“卒業生”から唯一の参加だ。
このため、先頭を歩くClauduisにはゆっくり歩いてもらう。
現地のことばで「ゆっくり」は、「プランプラン」。
「レッツゴー」は「ジャランジャラン」である。

ともちゃんが、目ざとく小さなウツボカズラを路傍に発見。


オレンジ色に咲く、豪快なシャクナゲも目を楽しませてくれる。


ランの類も豊富な種類が咲いており、ともちゃんは撮影に忙しい。

白いオオヤマレンゲに似た花は、つぼみが桃色の球状をしていて愛らしい。


もう少し高度を上げていくと、大きなウツボカズラが目に付くようになった。


あとでリムさんから聞いたところによると、当地では、10種類のウツボカズラが
みられるという。こちらは大きさと色くらいしか違いが分からない。

休憩所は随所に設置されており、あずまやと水場、そしてゴミ箱が整備されていた。


登山者が食べ物を与えるのか、どこの休憩所でも、リスがチョロチョロと
寄ってくるのが可愛い。
試しに手を差し伸べると、指先のほんのすぐそこまで近づいてくる。
つらい登り坂が続いていただけに、リスの愛嬌にはスクワレル。


標高が3000mを過ぎると、メンバーの顔にもつらさが滲む。
今回、Mr.Dashを含めて、高所順応のための準備山行ができていない。
いつもなら国内の3000m級で身体を慣らしてから行くのだが。
しかも今朝まで海に面したホテルにいたのだ。

15:00時前、雨がパラついてきたが、ひどくならずに、やがて止んだ。

隊列はしだいに前後に分かれ始めた。
一本道であり、末尾にWillfredがついてくれているので、行ける者は先に行く。
宇宙人I村さんが大幅に遅れ、Willfredとふみちゃんが付き添ってくれた。

先頭は16:50、「ヴィア・フェラータ」専用宿舎、ペンダントハットに到着した。


この小屋は、前に来たときはなかったような気がする。
一般登山者が泊まるラバンラタ・レストハウス(3270m)の右上に建っている。


17:30頃にようやく追いついた宇宙人I村さん達を出向かえ、
夕食はラバンラタ・レストハウスで摂る。


シェフがキッチンで炎を上げて調理している。
豪華なバイキングだ。鶏ダシのスープがうまい。
I村さんは疲労で甘いモンキーバナナ程度しか口にできない。
この調子で、明日は無事に登頂できるだろうか。

ペンダントハットに戻ると、ちょうど落日の直後で、夕焼けが美しい。
日本では見られないような空の青さに、感動する。

マウンテン・トルク社のスタッフが
明日の「ヴィア・フェラータ」のコース案内と諸注意、ならびにダブルカラビナスルー等の
説明をしてくれた。期待感が高まる。


ハットでは、われわれパーティは、個室をまるごと与えられて快適そのもの。
1番の「OYAYUBI」という部屋だった。

明日は、荷物をさらに軽量化して臨む。着替え等を小屋にデポするのでパッキングし直す。
出発は、深夜2:30だ。少しでも長く寝たい。
Mr.Dashは準備を終えて、20:00に横になったが、みんなは何をモタモタしているのか、
最後の消灯のとき、目を開けて時計を見たら、なんと20:40だった。

そういえば雨が降り出したときにも、雨具の準備をするだけで10分以上かかっていた。
いつも、動作をいかに迅速にするかのトレーニングをしていなかったので、
こういうシビアなときにも、のんびりペースになってしまう。
今日のような高所登山や、冬山では大きなマイナスになろう。
明らかに普段からのMr.Dashの指導不足であり、今後の課題である。

1:40頃、起床。眠りは浅かった。
高所順応できず、ひどい頭痛がする。珍しいことだ。
ペンダントハットの広間で、各自トーストを焼いて腹ごしらえ。
ついでに「食べる酸素」10粒と、ノーシンを飲んだ。
2:30。さあ、いよいよ出発だ。

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