８月１２日～１６日、南ア・聖岳から光岳へ、快晴の縦走！（２）

聖平小屋は、ちょうど、冬季小屋を新築中だった。チェック・イン時に、温かいお茶と抹茶味のクッキーがサービスで出てくるのには感激だ。サワヤカＹ澤氏は、このクッキーが気に入って、買って帰りたいと言ったが、手作りの非売品だということだ。

昼食に、ラーメンビールを頼む。ゆっくり休んでいると、冬季小屋の棟上式をやるという。こんな瞬間に立ち会えるなんて、なんてラッキーなんだ！３時になって、小屋の主人と棟梁が、高く組んだ櫓の上に登っていく。呼び込む声に、登山客がなんだなんだと集まってくる。主人が、餅やクッキー、５円玉を結んだタグなどを景気よくばらまく［写真］と、ムードは最高潮。登山客は我先にそれを拾い集める。やがて拍手が巻き起こる。いいシーンだった。

ちなみにＭｒ．Ｄａｓｈがゲットしたのは、５円玉、５０円玉がついたタグ。サワヤカＹ澤氏は、さっき買えなかった抹茶味のクッキーの詰め合わせを見事にゲットしていた。サワヤカさをいとも簡単に捨て、欲望をギラギラと燃やしていたようだ。クッキーは人格を豹変させる。

この日の小屋は非常に混雑していて、一人４０ｃｍ程度の幅で寝なければならない。足と頭を交互にして寝るが、腰痛持ちのＭｒ．Ｄａｓｈは、ヒザを曲げないと寝つけない。夜半にそっと廊下に下りて寝た。他のメンバーも、一人抜けて、若干余裕をもって寝られたことだろう。